あけましておめでとうございます。カウンセリングサービスの秋葉秀海です。
新年早々、アメブロ『恋愛テクニック』をご訪問いただきありがとうございます。モテオーラ養成をテーマにお送りしている火曜日、今年も成井裕美
、阿部純也
と担当させていただきます。
今年最初のテーマは「新しい私」。複数のカウンセラーが日替わりでお届けしている「恋愛テクニック」。私の担当は月イチ第一火曜日の年12回ですから、次に元旦の記事を担当できるのは6年後の2019年。6年に1度の巡りあわせを大切に「書初め」からお話を始めてみようと思います。
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年の始まりに想う
初夢、初売り、初笑い。
年の始まりというのは日常の些細なことにも特別な価値を持たせてくれるから面白いですよね。
年末に一旦完了して、元旦に改めて始まる。1年を12ヶ月毎にリニューアルするという考え方は日本独特の文化だと聞いたことがありますが、そんな新年行事の中でも馴染みが深いのが「書初め」。学生時代には誰もが経験したことと思いますが、そこに何を書くか悩んだ経験はないでしょうか?
私の場合、決められた単語から選んで書いていた小学生時代は良かったのですが、中学生になって自分で好きな文言を選んで書くようになってからは大変。
「そんな抱負でいいのか?」
真っ白な紙に筆を下ろすとき、そんな声が体の中から聞こえてくるようで毎年何を書くかを考えるのにひと苦労した覚えがあります。これもまた、「初」に価値を見出す文化から生まれてくる感覚だったのかもしれませんね。
年の始まりに何を想い、何を抱負として決意するのか。もちろんそれだけで1年の良し悪しが決まるはずもありませんが、昨年までの自分を仕切りなおして「新しい私」を思い描くというのは「なりたい自分」を手に入れる有効な作業です。
「今年私は、もっと○○な私になる」
さて、あなたはこの○○に何を入れますか?
考えすぎると何を入れていいのか分からなくなってしまいます(中学生の私のように!)。
最初に思いついたもの、頭に浮んだものからリストアップしてみましょう。
ちなみに私の場合、何が浮かんだかと言うと、
・もっと筋肉質な私になる
・もっと賢い私になる
・もっとテキパキとした私になる
・もっと楽しい私になる
・もっとちゃんとした私になる
と、何だか冷静に考えたら出てこないような「私(筋肉質とか!)」が浮んできてびっくり。そして普段はそれほど気にしていないことなのに実は「最近ちょっと太ってきた?」って実は気にしているみたい。
実はそうなんですよね、なりたい自分を思い描くともれなく同時に浮んでくるのは「今の私」、
・ちょっと太ってきた私
・おバカな私
・どんくさい私
・つまらない私
・ぐうたらな私
と、「理想どおりではない自分」「不充分な自分」なんですよね。
つまり、新しい自分を思い描くということは同時に自分の中の「できていない自分」と向き合うことでもあるわけですね。誰だって「できていない自分」を感じるのはあまり気分の良いものではありませんし、できればそんなものは見ないようにしたい。
今年の抱負は?と聞かれて何となく嫌な気分になったり、何も思い浮かばない時というのは、そんな風に「できていない自分」に心がフォーカスをしているのかもしれません。
習慣を変える
抱負というのは未来の自分を思い描いて「そうなりたい」と決意することです。けれどもし、思い描いた「なりたい自分」が「なれそうもない自分」であったとしたら、「なりたい自分」を思い描くことそのものを避けたくなってしまうかもしれません。
では、なりたい自分を「なれそうもない」と感じるのはなぜでしょう?そこにはこれまで私たちが経験してきた失敗や挫折の記憶が影響をしているのかもしれません。
私たちの感情には「過去」「現在」「未来」という隔たりがありません。悲しみも喜びも記憶とともに心の中に保存されていて、思い出とともに感情は再生されます。またそれらの感情は、想像力によって未来にも映し出されていきます。
未来を想像する力はこれから先起こるかもしれない出来事を予測してリスクを回避する心の働きのひとつですが、時にそれは不安や怖れを増幅させ、新しいことにチャレンジする意欲を私たちから奪っていくこともあります。
未来の自分を想い描いて抱負を抱くとき、これまで経験してきた挫折が蘇ってきたり抵抗感がでてきたならそれは、失敗のリスクを避けようと心が働いているのかもしれません。
もし今あなたに「なりたい自分」があるならば、不充分さや失敗感を生み出す「過去の記憶」にフォーカスするのをやめて、「新しい自分」になるために新しい習慣を取り入れることから始めてみるのもひとつの方法かもしれません。
新しい私になって
心の問題の解決策は必ずしも心と向き合うことだけとは限りません。失敗や挫折の経験が心に不安を落として新しいことにチャレンジができないとき、心のブレーキになっている「過去」を癒すことも大切なことですが、それには専門的なサポートが必要になります。それならまずは、「新しい自分になった」と仮定して、その時のあなたがとっているであろう振る舞いを先取りして「新しい私の習慣リスト」を作ってみましょう。
私のケースに当てはめてみるとこんな感じになります。
秋葉秀海の「新しい私の習慣リスト(例)」
「筋肉質で、賢くて、テキパキしている私が習慣にしているのは?」
・週3回のエクササイズを日課にしている
・毎朝15分ストレッチの時間をとっている
・月に3冊新しい本を読んでいる
・いつも部屋をキレイに片付けている
新しい行動を習慣化するというのはとても難しいもの。意識的に取り入れなければすぐに忘れてしまいますから、習慣化リストは私たちに新しい行動を意識付けるうえで有効です。
こうやって新しい行動が習慣化したとき、私たちの行動の何分の一かは「新しい自分」のもの。そして行動が変わればまた、私たち自身も新しい自分に何%か近づいてるはずです。大切なのは、がんばらなければできないような高すぎる目標ではなく、習慣にできるような小さな行動を重ねていくこと。そんなひとつひとつが、新しい私たちを作ってくれます。
そしてもし私たちが新しい自分に一歩でも近づくことができたなら?
未来は今の延長線上にありますが、未来の私たちは今の私たちの延長線上にあるとは限りません。
失恋を経験する前と後とでは恋愛の価値観が変わるように、今が変われば自ずと未来も変わっていくもの。
新しい習慣を取り入れ、新しい自分になる。そのための第一歩を始めるには今日ほど最高のタイミングはないのではないでしょうか?
習慣とは非常に軽いものであり、普段はその存在にさえ気付かない。
だが一度意識すると、非常に重く断ちがたいものであることがわかる。
(投資家 W・バフェット)
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冒頭で、次に元旦の回を担当できるとしたら6年後?と書きましたが、それって今の延長線上の未来を描いていましたね。もしも別の曜日の第一週を新たに担当したら?もっと早く次の機会が巡ってくる事だってあるかもしれません。未来の自分は必ずしも今の自分の延長線上には無いんですから。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回、秋葉秀海の登場は2月5日(火)です。
それでは2013年も「恋愛テクニック」とカウンセリングサービスをよろしくお願いします。
お知らせ
2013年東京地区最初の心理学ワークショップ開催
1月19日(土)五反田ゆうぽうとにて、今年最初の心理学ワークショップを開催します!
テーマは『心を通わせる技術~ジョイニング&シェアリング~』
私たちは常に、自分以外の誰かとの関わりあいの中で生活をしています。
『心を通わせる技術~ジョイニング&シェアリング』は、心という一見抽象的でわかりにくいものをつなぎ合わせる方法について学ぶワークショップです。パートナーとの親密感を高めたい、両親や子どもをもっと理解したい、そんなテーマをお持ちの方はもちろん、対人スキルを高めてビジネスで成功したいと考えている方にも役立てていただける内容となっています。
日時:1/19(土)18:30-20:30
会場:五反田・ゆうぽうと 5F カルチャープラザ
聴いて学ぶ心理学『きくまるダウンロードサービス』から秋葉秀海の講演が発売中!
「心の取扱い説明書」(2012年名古屋感謝祭・講演より)
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