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復讐心からの解放

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恋愛テクニック-大塚統子

 こんばんは。カウンセリングサービス大塚統子 です。

 木曜日に大門昌代大野愛子 とともに「不倫と浮気」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。よろしくお願いします。

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 2011年も残すところあとわずか。今年を振り返って何を思われるでしょうか?
 いろいろなことがあった12カ月。あなたにとっての重大事項は何だったのでしょう。

 不倫や失恋のご相談では、このようなお話をお聴きする機会が多数ありました。

 「私の元を去っていった彼のことが、どうしても許せないです。」
 「私ばかりが辛い思いをして、なぜ彼は痛い目に遭わずに済むのでしょうか。」
 「私をこんなに苦しめた彼なんて、不幸になってしまえばいいのに。」

 大好きな人と心が引き裂かれるような思いをしてお別れをしなければならなかったとしたら、こんなふうに思うこともありますよね。相手への恨み節が激しいのは、その恋を通して傷ついた心の痛みが激しいからなのでしょう。訴えが過激であればある程、失った恋の痛みが暴れているように思えます。とても痛いでしょう。ある時期は、相手への復讐心が出てきたとしても、不自然ではないのかもしれません。

 復讐心が芽生えた方は、おつきあいをしている間、彼のためにがんばったり、自分の気持ちを曲げてがまんしたり、とても一生懸命だったのではないでしょうか。どんな形であれ、これほど感情を揺り動かす恋ができたことは、素晴らしいことだとわたしは思います。

 さて、「復讐」というものには、いくつか種類があります。
 ひとつは、相手に直接的に危害を加える類のもので、これについての説明は不要でしょう。そして、もうひとつは、相手に間接的にダメージを与えようとするもの、と言えるかと思います。

 間接的なダメージというのは、「あなたのせいで私はこんなに傷ついている。」「あなたのせいで私は新しい恋ができない。」「あなたのせいで私は今でもまだ幸せになれない。」などなど。「あなたのせいで…」と恨み節をぶつけ続けることで、相手が気分よく幸せになるのを精神的に妨害できるしくみです。わたしたちは、意図せずこれをしてしまうことがあります。

 ただ、この作戦にはとてつもなく大きなデメリットがあります。復讐しようとする側の人がずーっと不幸なままでいなければならないのです。これは、相手に復讐するために、自分の人生を犠牲にするやり方のようです。自分の幸せと引き換えに相手の不幸を願うことになり、あまりめでたい結末は見られないような方法でしょう。

 ついでに言うならば、復讐される側の人が、こちらの恨み節をばっさり切り捨ててしまえば、復讐の効果(?)はまったくありません。相手の幸せを妨害するためにわざわざ不幸でいようと努力したのに、相手はあっさり幸せになってしまい、自分だけがどっぷり不幸になっていることもあるというリスクを伴うようです。

 さらに言うならば、復讐の炎に焼かれた自分は、どんな姿になっているでしょうか。たぶん、「愛されるタイプの人」とはお世辞にも言い難い状態になっているのではないかと推測されます。新しい出会いや楽しみを、自ら遠ざける結果になりかねないように思われます。

 こんなことを書いていると、「復讐が望ましいことじゃないくらい頭ではわかっています!!けれど、気持ちが納得しないのです!」という悲鳴に似た叫びが聞こえてきそうです。

 願いは「彼を愛したいし、彼に愛されたい。」と、とてもシンプルなのでしょう。ただ、現実には叶わないならば、私たちにできることは二つ。「彼に」「彼を」という部分は、現実には叶わないことだと認めること。そして、彼を喜びの象徴にしてあげること。

 復讐の象徴として彼を扱うと、自分が不幸でいる必要があります。でも、もし喜びの象徴にすることができたなら、自分が幸せになることを自分自身に許していけるでしょう。

 喜びの象徴にするというのは、彼がしてくれて嬉しかったことに焦点をあてて感謝する方法です。一緒に過ごして何かしらの喜びがあったから、彼にこだわれるのでしょう。復讐心を抱えている時にはすぐには出てこないかもしれませんが、根気強く探してみたら何かしら見つけられるでしょう。

 例えば、「私を愛してくれた」「私を助けてくれた」「私を支えてくれた」「私を楽しませてくれた」「私と出会ってくれた」「私と居てくれた」「私を信じてくれた」「私をほめてくれた」「私を受けとめてくれた」「私を喜ばせてくれた」「私を見ていてくれた」「私を大切にしてくれた」などのように。

 愛したい人を憎むのは辛いことです。愛したい人を喜びの象徴として愛してあげてはいかがでしょうか。ちょっとだけ、彼を愛したい気持ちが納得してくれるかもしれません。

 彼がしてくれたことを思い出そうとすると、かつてそうしてくれた彼が「今は隣にいない」とさびしく感じることもあるでしょう。そんな時は、こんなふうに思ってみるのもいいかもしれません。「喜びを与える価値が私にはあると、彼は私に教えに来てくれたのだ。」と。

 大事にしてきた気持ちがそう簡単に割り切れるものではありません。すっぱりと、きっぱりと、上手にできなくて当然です。寄り道をしながらでもいいと思います。でも、いつか彼を喜びの象徴にすることができたなら、自分が不幸になることで果たす復讐からは解放されるでしょう。

 可能ならば、新しい年を新鮮な気持ちで迎えられますように。
 本年もありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

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