みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス
の大野愛子
です。
木曜日は「不倫と浮気」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
独身女性から「なぜか既婚者に惹かれてしまう」というご相談を頂くことがあります。
想いを伝えることは叶わないし、でも好きだという気持ちは確かに存在する。
このふたつの気持ちの狭間で揺れ動き、必死にその思いを打ち消そうとするのです。
ですが、よくよくお話を聞いていくと、「好きになる理由」「その人を選びたくなる理由」が存在するのも確かなのです。
理由を理解してみることは、あなたが“本当に求めているもの“にたどり着く近道になるかもしれません。今日は、そんなお話をお送りします。
※いろいろな立場の方が読むブログです。不倫の是非を問わず、心理的な側面から書かせて頂くことをどうかご了承ください。
◆なぜ既婚者なのか?(父親の愛を求めてしまう)
父親との関係で満たされなかった想いがある分だけ、男性に父親からもらえなかったものを求めたくなるのです。これは意識してというよりも、無意識的にという感じです。
たとえば、かつて父親が話を聞いてくれなかったら、じっくりと話を聞いて欲しくなります。父親が怒ってばかりだったら、おだやかな寛容さを求めたくなります。
多くの女性は、既婚者のもつ「頼れそうな雰囲気」に心が惹かれるのです。
その男性のもつ「父性」(安心感・包容力)に、心が惹かれると言っても良いかもしれません。
ここに、ひとつの疑問があると思うんです。
「なぜ、独身の男性ではダメなの?安心感や包容力のある人は独身の人にだっているのに?」
そうなんですよね。いるはずなんです。
その答えは、男女の立場を入れ替えて考えてみると分かりやすいかもしれません。
父性を求める女性がいるのだから母性を求める男性もいる、ということなんです。独身の男性は、女性に母親の要素(包み込む・やすらぎなど)を求める場合があるということですね。
母性を求められた場合、男性であっても「甘えてくる」ということがあるのです。
それはごく自然なことなのですが、父性を求める女性には、かわいいというよりは「頼りない」という感じがするのです。
だからこそ、頼れそうな雰囲気がある既婚者の方に、どうしても心が惹かれてしまうのです。
(「満たしてくれそうな雰囲気」に惹かれるとご理解下さい。より多くを満たしてくれそうだと“期待“をしてしまう、とも言えるかもしれません。)
わたし個人の考えなのですが・・。
既婚者というのは、「ひとりの女性(妻)を手にしているだけの余裕や貫禄がある」と感じる時があるのです。
家族のために頑張って働く姿や、子供のことを語る時のあの無邪気なパパの顔。職場でみせる部下をまとめる統率力や、冗談を言いながらもみんなのやる気を引き上げるような余裕。
それらに「こんな父親だったら良かったのに」と、理想の父親を重ね合わせてしまうことはあるのかもしれません。
そういう意味では、大人の女のポジションというよりは、“まだ甘えの残る少女の目線から恋をしている“と言えるのかもしれません。
少女の目線をもちながら独身の男性を見た時には、「なんだか頼りないし、子供っぽい」と思ってしまうことが多いようです。
(理想の父親と独身男性を比べて見てしまえば、当然そうなるわけですね・・・。)
「これは、本当はお父さんにして欲しかったことなんだ」と、少女の心を理解してあげられるのは、大人になったあなた自身が一番近い存在なのです。
その満たされなかった想いが何であるのかに気が付き、向き合い、癒していくプロセスの途中であるのかもしれないからです。
このような理由の多くは無意識的なものですから、なかなか自分では分からないものです。「だから、わたしは幸せになれないんだ」という原因探しをしたいわけでもありません。
「自分を知る」ということに、意味があるように思うのです。
叶わぬ恋を選ぶことが、あなたが幸せになることを妨げているのならば、自分を知ることは大切なことかもしれません。
※ ※ ※ ※ ※
ここまで書いてきましたが、既婚者に惹かれる全ての方にこのケースが当てはまるとは限りません。これひとつが理由ではなく、実際はいくつかの事柄が重なっていることが多いのです。
その他のケースついては、次回に書かせていただこうと思っております。
お読み頂きありがとうございました。参考になりましたら幸いです。
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◆大野愛子のプロフィール
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