こんにちは、阿部純也です。毎週火曜日に『モテオーラ養成講座』を成井裕美、秋葉秀海カウンセラーとともに担当しています。
今週は「怒ってハートを閉じた彼」をお届けします。
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彼を怒らせてしまった時、考えや気持ちを表現してくれる彼ならいいのですが、抑圧傾向が高い男性の多くは「ハートを閉じる」という方法を選ぶことが多いようです。
つまり、「もう知らん!」という態度や、いわゆる無視やシカトの状態ですね。「無視だけはやめてって言ったのに!」と嘆かれる女性も少なくありません。
理由がわかる場合はまだいいのですが、相手がいきなりそのような状態になってしまうことも少なくなく、「なぜ?何がいけなかったのか?」で、悩まれる方もたくさんいます。これは「音信不通になってしまった彼」もそうですね。
これがカウンセリングの場合、ケースバイケースなので、いきさつのお話を伺ってみて「あ、それはひょっとしたらこういう理由じゃないかな?」と想像がつくこともありますが、それでも絶対はあり得ません。僕たちもあくまで心理背景をもとにした想像なんですよね。なので、何かしらのコミュニケーションにチャレンジしていただくことが多いです。
そのコミュニケーション自体が怖くて、という方もたくさんいらっしゃるんですが、その場合は、「あれ、そこが問題かもしれませんね」ということになったりもします。
というわけで、今日はそのコミュニケーション、「怒らせちゃった相手を怖がらずに」というお話です。
相手を怒らせてしまって、その相手とのコミュニケーションが怖いという場合、大なり小なり「もっと嫌われてしまうこと、もっと離れてしまうこと」が怖くなっちゃうんですよね。「怒らせてしまった=嫌われてしまった」と考えてしまう方が多いようにも思います。
でも、本当にそうなんでしょうか?
例えば、わかりやすいので子供を例に挙げると、お母さんに駄々をこねても思い通りにいかなかった時、子供が暴言を吐くことがあります。
「お母さんなんて、だいっきらい!」
確かに「言うことをきいてくれない、お母さんは嫌い」ということなのかもしれませんが、これ、本当にお母さんのことを嫌いだと感じるでしょうか?
これは「お母さんだったら言うこときいてくれると思ったのに、期待に応えてくれなくてひどいや!」という「怒り」であり「甘え」ですよね。本当は大好きだからこそ、出てくる感情になります。
あなたにも身に覚えがないでしょうか。
ついつい怒ってしまった時、「本当は相手にこうあって欲しい」と、期待した何かがあったはずなんです。この怒りを感じるシステムは、大人になっても変わりません。
怒っている側は、常に何かをして欲しい側になります。
そして怒ることを「感情的になるなんて大人げない」などと感じたりする人ほど、表現が「ハートを閉じる」というやり方に変わっているだけなんです。
ところがここに、あなたの「自信の無さ」や「罪悪感」が加わると、相手の怒りに怯え、あなた自身が縮こまってしまいます。怖くて近づけなくなったり、相手から身を守るために武装したりしてしまうんですよね。
攻撃は助けを求める声と言ったりしますが、怒っている人は何かあなたの助けが欲しいのです。その最初のとっかかりは、相手を理解しようとすることから始まります。
彼の我慢の背景には、どんな期待があったんでしょう?彼は我慢しながら、いったい何をずっと待ち続けていたんだと思います?
それをわかってあげられた時、彼は再びハートを開いてくれるのかもしれません。
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