木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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大人であるということは、自立しているということなのですが、自立し過ぎていると、恋愛がめんどうに感じてしまうことがあります。
自立は悪いことではないし、むしろ自立していないと、社会で生きづらくなってしまいますから、必要なことではあります。
ところが、自立も度合いが強くなりすぎてしまうと、恋愛がめんどうだと感じてしまうことがあるのです。
一人でも趣味など、自分が楽しむ時間を持つことができていて、仕事もそれなりに順調。
休日は、趣味に没頭することもあれば、目が覚めるまで眠るなんて日もあるかもしれない。
何もせずに家でボケーっと過ごすこともあるかも?
一人で楽しく過ごせているので、特に困ることもない。
そこで、恋愛やその先にある結婚を望まないのであれば、何の問題もありません。
楽しく充実したシングルライフを生きるのも、選択肢の一つですからね。
ただ、恋愛や結婚を望んではいるけれど、恋愛となると「めんどうだ・・・」と、思ってしまって動き出せないとなると、何とかせねばならない。
恋愛を「めんどう」と感じる理由は様々ありますが、そのうちの一つに自立し過ぎているというのがあります。
自立し過ぎていると、自分のテリトリーに自分以外の人を侵入させたくなくなってきます。
テリトリーと言っても、柵で囲っているわけではないのですが、心理的なテリトリーですね。
自分の部屋だったり、趣味を楽しむ時間、自分のデスク周りや、自分担当の仕事、自分のやり方全般なども、誰にも邪魔されたくないと感じます。
確かに、自分好みにしている部屋に、自分以外の誰かを招き入れると、自分の好みを批判されるかもしれないし、「もっとこうすればいいよ」とアドバイスされるかもしれない。
相手の好みに合わせて、自分好みではないものを、部屋に準備することになるかもしれない。
趣味も、自分の好きなタイミングで楽しんでいたけれど、自分以外の誰かと一緒にとなると、日時を合わせたりする必要もあるし、相手が初心者さんなら、自分が楽しむよりも教えてあげる時間が多くなってしまうかもしれない。
担当の仕事も、一人でやるには少々きつくても、時間配分は自分で決められるし、自分のやり方でできる。
誰かと一緒に作業するとなると、やり方を打ち合わせたり、出かけるにしても日時の調整が必要になってくる。
それらを「めんどう」と感じるので、「一人がいい」となってしまう気持ちは理解できます。
ただ、恋愛や結婚を望んでいるのであれば、「めんどう」を乗り越えないといけないわけですね。
確かに恋愛は自立強めの人にとっては、めんどうなことかもしれません。
出会うために、行動を起こさなくては行けないし、出会ったとしても、おつきあいに至るまでにもお互いの気持ちを推測ったり、伝えたりしなくてはいけない。
デートするにも、日時を合わせたり、デート場所を決めたり、デート中に何を食べるかも相手の好みを考慮する必要がある。
デート後は、ありがとうを伝えるメッセージを送った方がいいのかな?
いや、送らない方がいいのかな?と考えることも必要だったりする。
晴れてお付き合いすることになったとしても、価値観の違う二人が一緒にいるということは、お互いを知り合うやりとりも必要。
考えただけでも、「めんどうだ・・・・」
とは言っても、恋愛や結婚をしたい・・・
まずは、めんどうであっても、人と過ごす時間を少し作ってみたり、部屋に友人を招いてみたりから始めるといいかもしれません。
いきなり、恋愛に向かうのではなく、同性の友人と一緒に過ごすことから始めて、次に異性の友人を作ってみたりからでもいいと思います。
いきなり「デートに持ち込むぞ!」というのではなく友人として楽しめるようになること。
「めんどう」だと感じていることを、感じなくするためには、感じないようにしようとするのではなく、めんどうではない範囲から始めて、「大丈夫だったな」「楽しかったな」という経験を作っていくことが大切です。
また、自立強めの人は、「感情」が苦手だったりします。
自分一人の時間や空間だと、感情が乱されることがほとんどありませんが、誰かと日時の調整がうまくいかないと、イライラするかもしれないし、話しかけて相手の反応が良くないと、不安になったりします。
また、誰かと一緒の時間を過ごすとなると、普段とは違う時間になりますから、ドキドキしたりしますし、「本当はこうしたいんだけどな」ということも、我慢しなくてはいけないかもしれない。
ネガティブな感情だけでなく、告白されたりすると嬉しいですし、誰かのことを好きになったりすると、ワクワクだってします。
デートに誘われたりしたら、楽しみになったりします。
こういったポジティブな感情も、自立強目の人は、やっぱり苦手なのです。
もう少し詳しく言うと、自分一人で感情を感じているのは、別に構わなかったりするのですが、誰かに自分が感情を感じていることを知られたり、見られたりするのが苦手なのです。
一人で趣味を楽しんで、「最高!」となっているのは構わないのだけれど、「ヒャッホーッ!」と叫んでいるのを、誰かに見られると、恥ずかしくて仕方ない。
もちろん、恋愛につきもののドキドキワクワクも、まるで自分の心が、恋愛によって乱されているように感じるのでとっても苦手です。
だからついつい「めんどう」と言って、感情が乱されたり、感情が隠しきれなくなる恋愛を遠ざけてしまうのです。
ですが、ここは乗り越えるために、やっぱり誰かと感情を共有するということから始めてみるのがいいのかもしれませんね。
これもいきなり、恋人候補の人と感情を共有となると、ハードルが高過ぎて、限りなくめんどうになってしまう可能性が高いので、友人から始めることをお勧めします。
友人に愚痴や不満を、ちょこっと聞いてもらうのもありですし、寂しいと感じた時に、電話で話すのもありです。
おもしろい映画を一緒に観て、一緒に笑うのもありですし、一緒に美味しい食事を食べるのもあり。
少しずつでいいので、感情を誰かと共有していく経験をすることで、「なんだ、大丈夫じゃないか」
「あれ?一人の時より安心するな」なんてことを実感していくことで、妙な言い方ですが、感情に慣れていけるといいですね。
恋愛や結婚を「めんどう」と感じる理由は、他にもありますが、自立強めの方は、よかったら試してみてくださいね。
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