木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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「キミのことが大好きだよ」
「キミを幸せにするよ」
なんて言われると、ものすごく嬉しいだろうなと思います。
何せ私自身は、そのような甘い言葉を言われたことがないので、想像する訳です。
「言われてみたいものだ」とは、思います。
思いますが、では、そのような甘い言葉を言われたことがない私は幸せではないのか?というと、そうではない。
遠い昔に、それっぽいことは言われたことがあるような気がする・・・・
言わないけれど、相手がこちらのことを想ってくれていることが伝わってきたから私は幸せなのか?
それも違います。
確かにそれっぽいことを言われ、相手の想いが伝わってきて、その想いを感じることができたのは、幸せなことです。
もちろん嬉しかったですしね。
私たちが受け身であり、依存側、愛される側のポジションにいるときは、「誰かから愛されることで幸せになれる」と思っています。
幸せは、与えられるものであって、自分の外からやってくると思っているのです。
「彼がデートに誘ってくれたら幸せ」
「彼女がほめてくれたら幸せ」
「彼が料理上手だったら幸せ」
「彼女がお金持ちだったら幸せ」
「彼が愛してると言ってくれたら幸せ」
「彼女が愛してると言ってくれたら幸せ」
こんな感じですね。
確かに私たちが依存真っ只中である子供時代は、親がおもちゃを買ってくれたり、遊びに連れて行ってくれたり、抱きしめてくれたり、ほめてくれたりしたら幸せでした。
でも残念ながら、私たちは大人になると、いつまでもこの依存のポジションではいられなくなります。
愛される側から愛する側へ成長していきます。
そして、大人になって恋人ができた時、最初の頃は、愛されることで幸せを感じ、喜びを感じることができますが、それだけになってしまうと、相手の愛を疑うようになってしまいます。
それは、自分が大人として成長しているからです。
依存を卒業して自立した大人になった今は、愛されるだけでは幸せになれないのです。
「愛しているよ」
「大切にするよ」
そう言われているだけで、自分が相手のことを愛していなかったとしたら、幸せではないのです。
想像してみてくださいね。
見ず知らずのあなたが何の興味もない人から「愛しているよ」「大切にするよ」と言われたのだとしたら?
突然そんなことを言われたら、幸せどころかちょっと怖いですよね。
それは、相手のことを知らないし、知らないその人のことをあなたが愛してはいないからです。
愛されるから幸せなのではなく、愛しているから幸せなんです。
彼や彼女に「愛しているよ」「大切にするよ」と言われて幸せな気持ちになるのは、愛している人から言われるからなんです。
こことても重要ですよ。
あなたが愛しているものだけが、あなたを幸せにするのです。
極端な話、相手から愛されなくても、あなたが相手を愛していれば幸せなんですよね。
片思いが幸せなのは、これです。
でも、片思いしていて、相手から愛されたい、優しくされたいと欲求が出てきてしまって、何とか振り向かせようと相手をコントロールしようとし始めると、幸せではなくなります。
それは、愛することよりも愛されたいという欲求が強くなってしまったからですね。
個人的には、そうは言っても片思いが続くと辛いですから、振り向いてもらえないのであれば、次の愛する人を探した方がいいのではないかと思っていますが、なかなかその辺も簡単にはいかないのですけどね。
愛されることは、幸せですが、愛することの方が、幸せの度合いは格段に大きくなります。
恋愛だけでなく、あなたの周りに愛するものをたくさん見つければ見つけるほど、あなたは幸せになっていけるのです。
浮気をしましょうと言っているのではないですよ。
浮気は、相手のことを愛してはいない状態ですからね。
彼や彼女のことを愛し、仕事を愛し、趣味を愛し、友人を愛し、家族を愛し、ペットを愛し・・・
愛する対象を増やせば増やすほど、幸せになっていきます。
あなたが愛していないものは、あなたの敵になってしまいますから、敵に囲まれていては幸せではいられませんよね?
好きだと言ってくれる人、愛してくれる人がいるのに、幸せだと感じられない時は、愛することに目を向けてみてくださいね。
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