毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。お読みいただけたらと思います。
暑くて、夏のようだったり、またひんやりとした風が吹いて、上着を羽織ったりと、行きつ戻りつ、春から、初夏へ移り変わっていっていますね。
いろとりどりの花が咲いて、いい季節になってきました。
今日は、パートナーと、喧嘩が絶えなかったり、コミュニケーションがうまくとれないような時、あらゆる問題だと思われることを、パートナーとの間だけで、解消しようとしていませんか？、というお話をさせていただこうと思っています。
ロマンスの中のふたり
出会って、恋に落ちて、ふたりがロマンスと呼ばれるラブラブ期間にいる間は、信じられないくらい、パートナーのことが大好きで、素晴らしく思え、素敵に見え、あらゆることを許してあげることができ、最高の笑顔を向けることができます。
この人こそが、運命の人だと感じる、素晴らしい時間です。
そして、ロマンスにいる時には、この時間がずっと続きますようにって思いますが、親密感が増していくことで、次のステージへと移っていきます。
パワーストラグルに突入！
ロマンス期の次にやってくるのは、パワーストラグル（主導権争い）。
ロマンス期の熱が冷め、冷静な目で相手のことを見始めます。
素晴らしい！素敵！としか思えなかったパートナーの、そうでない部分が見えてくる時期でもあります。
こういうところ嫌だなぁ。
こうすればいいのに。
なんて思うわけです。
相手のやることや言うことよりも、私のやり方のほうが正しくて、優れたやり方なんだから、私のやり方でいきましょうよ、って主導権をこちらの手に入れようと思うようになります。
このパートナーシップを仕切っていきたいと、ふたり共が思うわけです。
当然、意見は平行線になり、折り合わず、喧嘩にもなりやすくなります。
相手に腹を立てていたら、素直にコミュニケーションを取ることも、むずかしくなりますよね。
パートナーへの期待と甘え
パートナーシップで厄介なのは、相手はパートナーであるにもかかわらず、自分の父親や母親を投影し、本来なら、父母からもらうはずだったものを、パートナーから引っぱり出そうと思ってしまうところです。
子ども時代の私たちにとって、両親というのは、世界のすべてといっても過言ではなかったはずです。
その両親に愛され、大切にされ、何もかも許されて、甘えられる、そんなふうに、このパートナーにもして欲しいという期待や甘えがニーズとして、出てくるのです。
この時、私たちは、心理的にはとても依存側に寄っています。子どものようになっているということです。
そして、その下には、私は、未熟で、あれもできないし、これもできないというような、不十分で一人前でない感覚が横たわっています。
この状態だと、パートナーに対する文句や要望は、止まることがありません。
それは、パートナーもつらいですが、自身にとっても、苦しいものなんです。
すべての問題をパートナーのせいにしない
この時期、パートナーとうまくいってないにもかかわらず、すべての問題や感情を、パートナーとの問題として見てしまいがちです。
たしかに、パートナーとの間の問題もあるでしょう。
でも、何もかも全部、パートナーのせいではないはずですし、それでは、パートナーも対応しきれないでしょう。
また、ニーズというのは、満足するということがないのです。
次から次へと聞いて欲しいことが出てくるからです。
結果、どんなにパートナーが努力してくれたとしても、なかなか満たされた感じがしません。
そんな思いがパートナーに出てきていたり、それで辛い思いをしているのなら、パートナーへの期待が大きくなっていないかな、これは、パートナーへの甘えなのではなく、父や母へのものなのかもしれません。
自分のご機嫌は、自分で取る
パートナーシップというのは、バランスが大切です。
どちらかが、いつも寄りかかっていて、どちらかがいつも支えているとだと、片方が疲れてしまいますよね。
続けば、根を上げて、お別れを選択することになったりしてしまうかも。
対等なバランスでいくには、自分のご機嫌くらいは、自分で取れるようにしておくことです。
一人の大人として、自分の状態を知り、受け入れるところから。
そして、どうするとよさそうかなと考え、実行すること。
なんか調子悪いな。
疲れてるのかな、イライラしちゃう。
今日は、早めにお風呂に入って寝よう。
久しぶりに、友だちとお茶しに行ってみようかな。
パートナーとのことで問題があると、とにかくパートナーにぶつけてしまったり、話し合いたくなったりしますが、一旦少し離れてみて、別行動をされるのは、とてもいい選択だと思います。
依存先をたくさん作っておこう
頼れる場所、依存できる場所を、パートナーオンリーにしないようにしましょう。
家族でも、友人でも、信頼できる誰か、カウンセラーでもいいですね、そんな人たちに、お話ができることで、安心したり、楽になったり、心の余裕ができると思いますよ。
心の余裕ができることが、パートナーと素直なコミュニケーションをしやすくすると思います。
余裕がなくてイライラしてたら、なんでもむずかしいですよね。
大人だから、頼ってはいけないわけでは、決してないのです。
大人だからこそ、自分の足らないところを受け入れられるし、助けてくださいって言えるんです。
どうか、ひとりで、パートナーシップに立ち向かわないでくださいね。
そして、何もかもをパートナーに解決してもらう、この二人の間だけで解消しようするより、いろんな助けを受け入れていってみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
４月２５日（月）は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
池尾千里
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