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離れたくなる心の奥には

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恋愛テクニック-大塚統子


 こんばんは。カウンセリングサービス大塚統子 です。


 木曜日に大門昌代大野愛子 とともに「不倫と浮気」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。

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 「ずっと二人でいようね。」とラブラブ期に交わした約束
 相手のためならば、どんなことでもしてあげたいと思えていた頃。
 いつの間にかそんなものが全部遠くに感じられるようになって。
 大好きだったはずなのに…。今は離れたくてしかたがない。


 パートナーと離れたくなるときの理由を、「キライになった」「嫌になった」といった言葉で片付けることもできますが、もう少し丁寧に心の動きをひもといてみましょう。


 ある視点から大雑把に見ると、恋愛のはじまりには二種類あります。
 ひとつは、お互いが似ていることで惹かれあう、類似性からはじまる恋愛。
 もうひとつは、お互いが異なることで惹かれあう、対極性からはじまる恋愛。
 よく、自分とは一番遠い遺伝子を持った人に本能的に惹かれるといった話などがありますが、これも対極性からはじまる恋愛の一種と言えそうです。


 この対極性からはじまる恋愛は、自分とは違う世界観や価値観を見せてくれる相手との恋愛なので、相手がとても刺激的に感じられます。相手を「もっと知りたい。」「もっと理解したい。」と興味をもってのめり込んでいくことで、愛が深まっていきます。


 ところが、もともとは違う世界観や価値観をもつ二人です。相手を情熱的に愛そうとする意欲が減ってくるにつれて、お互いの違いにイライラするようになることがあります。二人が対極であれば対極であるほど、一つ気に入らないことが目につきだすと、「あれも。これも。」と次々に気に入らないところばかりに目が行くようになったりします。恋愛のはじめには“魅力”であった部分が一転して、まるで“悪癖”のように思えてしまったりします。


 恋人同士だった頃には魅力に見えた彼の“気前良さ”が、結婚してからは“無計画さ”に見えるとか、初めのうちはかわいく思えた彼女の甘え方が、最近は自分を利用するようでうっとおしく思えるとか。


 さて、もし仮にパートナーの“悪癖”が鼻についているとしたら、そのパートナーの“悪癖”はある日突然“悪癖”として出現したのでしょうか?


 いろいろなケースがあるでしょうから一概には括れませんが、一般的には余程のことがない限りは、大人がある日突然ひどい“悪癖”を身に着けることはなさそうです。つまり、ひとつのものの見方としては、同じものを見ていて“悪癖”と感じるようになったのは、感じる側に心の変化があった可能性があると思われます。


 “悪癖”と感じる心と共にあるのは、何かしらのネガティブな感情のようです。多くの場合、「相手に求めていることがあったのに、満たされなかった。」という気持ちが隠れていることがあります。


 そして、不思議なことに、「相手に求めていることがあったのに、満たされなかった。」という気持ちは、「離れたい」と思った側・思われた側の双方が感じていたりします。


 「離れたい」と思われた側にとっては、相手が求めていることを満たしてあげたくても、こちらが求めていることが満たされなかったから、相手を充分に満たしてあげる余裕がなかったのかもしれません。


 「離れたい」と思った側にとっては、こちらが求めていることを相手が満たそうとしてくれていたとしても、望むような形ではなかったなどの理由で、満たそうとしてくれているのが感じられなかったのかもしれません。


 「離れたい」と思うときには、「どんなに相手に求めても、もう満たされることはない。」という“あきらめ”を感じて、苦しくなっているのかもしれません。そしてその“あきらめ”を何度も繰り返し感じ続けるのが辛くて、一緒に居ることを終わりにしたくなるのかもしれません。


 心の観点から言えば、人は人を嫌いになりたいわけではありません。人を嫌ってしまう自分を嫌悪してしまいますから。人が誰かと離れたくなるとき、「どんなに相手に求めても、もう満たされることはない。」という“あきらめ”を感じたくない気持ちが強くなっているのかもしれません。


 パートナーはもともと異なる環境で育った他人同士ですから、感じ方にも違いがあります。もし、二人の関係を修復したいのであれば、もう一度相手が何を考え、何を感じる人なのかに興味をもち、相手を理解していく必要があるでしょう。ここでのポイントは、「自分のことを否定しないし、相手のことも否定しない。」です。そして、できるだけのことをやり遂げられたなら、どんな答えが出たとしても後悔しない心が手に入るのではないでしょうか。


 こうして文章にしてしまうと簡単そうですが、現実には生々しい感情が荒れ狂うでしょう。そういった感情のケアや、挑戦への応援など、よかったら私たちカウンセラーにもお手伝いさせてくださいね。

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