こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
「またなの〜? やめときなよ、あんな男!」
友だちに何度言われても、なぜかいつもダメンズを彼氏に選んでしまう‥‥。そんな女性のご相談をしばしばお受けします。
「なぜ、私はいつも手のかかる男子を選んでしょう?」
そんなことを聞かれても、個人的には「知らんがな!」と答えたいところなのですが、カウンセラーとしてはお伝えすべきことが3つほどあります。
まず一つは、あなたが自分を過小評価しているということです。
「こんな私には、やはり点数の低い男子がお似合いよ」と、いわばコンプレックスが二人をつないでいるというパターンです。
少なくとも、手のかかる彼氏とつきあっているとき、この男女関係において、あなたがコンプレックスを感じることはありません。どうしようもないのは彼のほうで、あなたは「もう、しょうがないわね」と言う側ですからね。
ですので、ダメンズとつきあうメリットがあるとするならば、コンプレックスも嫉妬も感じずにすむということでしょう。
もし、素晴らしい彼氏だとしたら、「なんで、こんな素敵な人がこの私に?」とか「私よりもっとふさわしい人がいるはず‥‥」などとばかり考えてしまうかもしれないですよね。
二つ目に、ダメンズとつきあってしまうときのあなたは、自分では気づいていないのですが、昔の彼氏に復讐をしているというパターンもあります。
これは男女関係にかぎらず、転職のときなどにもよくあります。
かつて証券会社に勤めていたある男性は、自分には株式市場の動きを予測する才能があると思っていました。しかし、あるとき、お客様に大損をさせてしまい、大きなトラブルとなり、まもなく新卒で入ったその証券会社を退職しました。
その後も自分に才能があると思い込みたい彼は、証券会社に再就職するのですが、やはりうまくいきません。
結局、4社目で自分はこの業界には向いていないと悟り、公務員に転向したのですが、新しい仕事は自分にとってものすごく精神的なゆとりを感じられるもので、「いったいなぜ、証券会社時代の自分はあんなにムキになっていたんだろう」と思ったのだそうです。
これと同じように、男女関係でも、「私の魅力と努力でダメ男を更正させてみせる」とか「愛の力は無敵よ」などという思いがあると、知らぬまに厄介な男性に惹きつけられていってしまうようなのです。
それは、ギャンブルに負けつづけ、「勝つまでやめられない」と思う心理にも似ているかもしれません。
そして、三つ目は、最初のコンプレックスのパターンと少し共通するのですが、自信をなくした自分を投影するパートナーとして、ダメンズを選んでしまうというパターンです。
以前はけっこう自分に自信があったのですが、ちょっとトシをとりすぎたとか、だいぶ太っちゃったとか、あるいは、かつては華やかな仕事をしていたけど、現在の仕事は地味で‥‥といった場合です。
自分が自信をなくした度合いだけ、だれかを励ましたり、支えたりする側にまわりたくなるわけです。
1番目のパターンは子どものころから自分に自信がなかったという場合が多いのですが、こちらは昔に比べ、いまの自分の価値が下がっていると感じているのが特徴です。
この3つのパターンのどれにもいえることは、自分自身の価値を、外のだれかによって証明したいとしていることといえます。
自分自身の価値が感じられないので、だれかを応援したり、だれかの助けになったりするおとで、自分の存在価値を感じようとするのですね。だから、どうしても手のかかるタイプにハマッてしまうのです。
これは、ペットを飼うときの心理にも似ています。
たとえば、会社でどんなにうまくいっていない状態だったとしても、ペットはいつもあなたを好きでいてくれるし、ペットの面倒を見ているとき、あなたは優越な立場にいますよね。
ただ、ダメンズの場合は、ペットのようにかわいくないし、忠誠を尽くしてくれることもありません。
だからして、ダメンズにハマッてしまうみなさんにとっては、圧倒的にペットのほうが心を癒してくれる効果は高いようですよ。
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10/8(金)UP
「ダメンズばかり選んでしまうあなたのために」
