こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
「彼氏がなかなかできない」というご相談をお受けすることは多いのですが、そんなみなさんがよくおっしゃることの一つに「なかなか出会いがないのです」というものがあります。
しかし、じつはこの言葉、あなた自身に自己洗脳を与えていってしまうことをご存じでしょうか？
なぜなら、「どうせ、きょうも出会いなどあるはずない」とあなたが決めつけてしまったとしたら、どうでしょう？
出会いなどないのだからして、服装はもちろん、メイクやヘアスタイルもちょっとずつ手抜きするようになっていきませんか？
もちろん、そうではない人もいるでしょうが、「どんなにがんばったって、どうせ出会いなんかないし」と思えば、やはり、だんだん気合いが入らなくなっていくものですよね。
心理学的に見ると、あなたがよく使う言葉は、あなたにいちばん影響を与えているようです。
あなたが言っていることをいちばん聞いているのが、あなた自身だからです。
そして、「どうせ、出会いなんてないのだから」と思うことにより、いい男を探すセンサーが電源オフになってしまうことが、どうも、多いようなのです。
でも、たとえば、朝のテレビ番組の占いなどで、「きょうは、運命の人と出会う確率大！」と言っていたとしたら、さすがのあなたも気合いを入れ、キョロキョロしながら街を歩いていたりしますよね？
ところで、女性心理の奥には「男性に見つけられたい」という思いが、どうも、眠っているようです。
ですから、シンデレラもガラスの靴だけを残し、隠れてしまいました。
王子様の命令で兵士たちがシンデレラを探しまわったわけですが、そのために街中が大騒ぎになっていたとき、はたして、シンデレラはそのことをまったく知らなかったのでしょうか？
さらに、あのちっちゃなガラスの靴に足を入れ、シンデレラはなんと言ったのでしょう？
「あ～れ～？ なぜかしら～？ ジャストフィット～～」
兵士たちに、「あなた、先日の舞踏会に行きましたね？」と聞かれたとしても、「う～ん、どうだったかな～？ よく憶えてないし～」などと、まるでローラのような話し方でとぼけたりしていたのかもしれません。
とにかく、王子様には見つけてもらわないといけないわけです
だからして、森の中の眠れる美女というのも存在するわけです。
といっても、森のあまりに奥深く、だれも来ないようなところに、あまりにも上手に隠れてしまっていては、王子様とて発見しにくいわけです。
具体的に言いますと、好きな人の前で「好きだ」という気持ちを隠したり、好きでもなんでもないようなそぶりをしたりするのも、この心理の一つの現れです。
そんなとき、恋愛に基本的にウトい男性陣は、あなたの態度や言葉を額面通りにしか受け取りません。
どれだけ「フクザツな女心をわかって」と願ったところで、単純な男どもは単純な受け取り方しかできないことが多いわけです。
女性のみなさんにとっては、子どものころから、恋は人生の一大イベントだったはず。読んできたマンガも、ほとんど恋愛ものばかりだったでしょう。
一方、われわれ男性が読んできたマンガといえば、地球を救うヒーローものや、格闘技でだれが世界一なのかを競うスポ根ものばかり。
恋愛には縁遠い子ども時代を過ごし、そして、思春期になると、いきなり恋愛をすっ飛ばし、エッチな本に興味をもちはじめます。
で、エッチなことをどんなふうにすればいいかという知識には熟達するのですが、どうしたら、そんなことのできる彼女をつくることができるのかを知らないのです。
そして、そんな男性が多いこととも関係あるのでしょう。
「出会いがない」と口にする女性の多くの深層心理の中には、「なかなか見つけてくれないのよ、もう、待ちくたびれているの！」という思いが潜んでいることが多いようです。
ヨーロッパやアメリカの人たちから見ると、日本は男女ともに恥ずかしがり屋さんが多く、「その恥ずかしさのために、なにも起こらない」というふうに見えるようです。
私の先生はアメリカ人なのですが、日本人の恋愛について、いつも、「恥ずかしがり屋さんと恥ずかしがり屋さんが恋に落ちた結果、なにも起こらないのが日本的な恋愛だね」と言います。
どうやら、見つけてもらうことを待っているよりも、いまの時代は、女性のみなさんが狩りに出て、いい男を仕留めることが大事になっているのかもしれません。
くちぐせも、「きょうこそはきっと、出会いがある！」に変えてみるとよさそうですね。
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