毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
夫が浮気した!という大変な問題が起こった時。
それでも二人でやり直したい、こんな夫を許したいという思いでカウンセリングでご相談を伺う場合には、
「夫を許す前に、あなたがあなた自身を許しましょう」
私からそうお話をさせていただくことになります。
最初からこんな話になることは少ないですし、私が伝える言葉も違ってきますが、この段階に進む準備ができた方には何らかの形でこの話になっていきます。
浮気した夫が悪いのは当然、でも夫にそうさせたのは自分が悪かったからではないか。
自分では気が付かない方も多いですが、こんな思いを抱えて自分を責めている方がとても多いのです。
例えば「子育てが大変すぎて夫に意識を向けられなかった」とか「仕事が忙しくて夫と会話ができなかった」とか。
こんな理由を自分で感じて、自分のことを責めてしまう。
けれどそれはやむ得ない理由から夫に意識を向けられなかっただけであって、やりたくてやったわけじゃないという「自分自身への理解」が進むと、自分を責める気持ちが減り、自分を許してあげることが段々とできるようになってきます。
すると夫を許す道を歩き始めることになっていくのですね。
「私が大変だったように、夫も何か大変だったのではないか」
やっぱり許せない!という気持ちと合わせて、こんな風に夫の理解して許したい気持ちも出てきます。
そうなってくると「夫にちょっとくらいなら優しい言葉をかけてもいいかな」と思えるようにもなってくるのですね。
この段階に進んでくると、カウンセリングではこうした「ちょっと優しくしてみる」提案をさせていただきます。
しかし!これを実行に移しても夫の態度が逆に悪くなる場合があるんです。
◇悪い態度は罪悪感を感じているから?という視点を持ってみる
例えば「仕方がないから今日は夫の好きな料理でも作ってやるか」とか「朝起きたらおはようと言ってやるか」とか「帰宅しても仕事してる夫にコーヒーを作って持っていってあげる」とか。
こんな風にちょっと優しくしてやってもいいかな、という気持ちになって行動に移した時。
夫が逆ギレしたらどう思いますか?
料理を作っても不機嫌、おはようと言っても無視、コーヒーを持っていったら「余計なことするな!」なんて言われたら。
大激怒、ですよね。
当然のことです。
しかし、怒りをグッとこらえて、全く違う視点を持ってみることが、二人の関係性を良くしていくことに役立ちます。
それは「夫が逆ギレするような悪い態度を取るのは私たちの関係が近くなったからではないか」というもの。
真逆に感じますよね。
でも、こうした時の夫の悪い態度は「夫の罪悪感」がその理由だったりします。
つまり「お前に合わせる顔がない」のに優しくされたら「申し訳なさすぎて困る」という心理なんです。
あり得ない!あの態度の後ろにそんな心理が隠れているなんて!
そう皆さん言われます。
しかし、この視点で夫の様子を見ていくと腹が立ちにくいですし、続けてちょっと優しくしていると、最初はお話にならないくらい悪い態度の夫が、段々と軟化していく、つまり態度が徐々に穏やかだったり、良くなっていくのです。
ちょっと長い目で見ていく必要があるので、自分のケアをしながら夫の態度が変わるのを見ていかなければならないのが大変ですが、少しずつ変わっていく様子が見られるとわかってきます。
もしかしてこの人、本当に自分のことを責めているのかもしれない。
だから優しくされると余計に苦しいのかもしれない。
そんな風にとらえることができてくると、それはあなたが夫を許し始めた証であり、何よりあなたがあなた自身を許し始めたことを現しています。
この許しは、二人の関係性を良くしていくための大きな一歩となり、理解も会話も少しずつ進んでいくことにつながっていきます。