こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
カウンセリングをご利用いただくきっかけとして、代表的なものの一つがパートナーの浮気です。
昔は浮気というとほとんどが男性側の問題でしたが、最近はほぼ半々といっていいぐらい、男女ともに起こる問題になっています。
浮気とは、パートナーに対する不平不満や文句の表現の一形態だといってよいと思います。
ラブラブなカップルや、新婚生活を楽しんでいる夫婦には、浮気問題はほとんど起こりません。
それに対し浮気問題は、相手に対し不平不満や文句があるものの、おつきあいを解消したり、離婚したりという勇気もないというときに、いまのパートナーにないものを違う人に求めてしまうという形で起こりがちです。
浮気をはじめとしたパートナーシップの問題は、“私の問題”ではなく“私たちの問題”として捉えることができれば、問題解決は意外とスムーズに進みます。
しかし、浮気をされたときなどは、「パートナーに傷つけられた」などと考えてしまいがち。そして、パートナーを敵のように捉えてしまったとしたら、問題解決は困難を極めます。
もちろん、パートナーに浮気をされて、心が傷つくのはあたりまえのことです。ただ、そのとき、「私を傷つけたのだから、償ってもらわなければならない」と考えると、被害者と加害者という上下関係ができてしまいます。
すると、傷つけられた側(被害者)は傷つけた側(加害者)に攻撃的な言動を繰り返しがちです。つまり、浮気された側は愛されることを求め、償いを求める一方、自分から愛することは忘れてしまうのですね。
いつもお話ししている通り、「あげればあげるほど増える」のが心の法則です。
愛することをやめてしまえば、あなたはパートナーから見てどんどん魅力のない人になっていきます。
また、愛を止めたあなたの心は、「愛していない私がパートナーから愛されるのだろうか」という疑いに支配されます。パートナーへの愛を止めた度合いだけ、あなたは疑い深くなるのです。
つまり、現在は「彼が浮気して、信頼関係がなくなってしまったので、また浮気されるのではないか」を心配しているように見えるかもしれません。
が、深層心理で見てみると、「私が彼を許さず糾弾し、愛を止めているので、私以上に彼を愛したり、やさしくしてあげる人が出てくれば、彼を取られてしまうのではないか」とあなたの心が怯えているのです。
中には「こんなにいやな気分になったのだから、彼には一生、償ってもらわなくては」と思う人もいるものですが、この考え方ではうまくいきません。
なぜなら、彼はだれにも愛されずに生きることはできないからです。
うまくいくカップルの多くは、万一、間違いを起こしてしまったとしても、そんな自分を許し、愛してくれるパートナーであればいっそうの魅力を感じるようになります。
ただ、浮気をしたパートナーのことがどうしても許せないとするならば、離婚や別れを選び、違う人とやりなおすことをおすすめします。
愛してもらえない人も、パートナーを愛することができない人も、それはともに不幸といえます。そうなってしまったのを人のせいにし、パートナーシップが文句や不満のぶつけ合いになってしまったとしたら、よいことは一つもありませんからね。
浮気を「二人の問題」として捉えることができれば、二人の間にそれまで以上の絆をつくることも可能です。
パートナーシップでは、加害者でも被害者でもなく、「どちらも悪くなかった」というところまでいけたなら、ハッピーエンドに向かうことが可能なのです。

