こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
新年、明けましておめでとうございます。
日曜日の恋愛心理学を、今年も原カウンセラーと隔週で担当していきます。
また一年、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
今年はだれもが自由に活動できる年になることを心よりお祈りしています。
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私たちは日常生活を送りながら、いろいろな感情を感じています。
当然ながら、その感情は、よいものであるほうがいいですよね。
反対にいやな感情はできるだけ感じないようにしていたりするのですが、その代表が“罪悪感”と呼ばれるものです。
罪悪感は、「自分は悪い人間で、罰せられるにふさわしい」という自己概念から生まれます。
この感情があると、なにかいやなことがあったとき、「ほーら、やっぱり。バチがあたったんだ。こんな私は幸せなんかにはなれない」などと考えてしまいます。
また、罪悪感は自らを責める感情なので、この感情があると自己防衛のために、「私は悪くない。こんな私になったのは、親の育て方が悪かったんだ」とか「彼があんなことをするから、私はこんな疑い深い人間になっちゃったんだ」などとだれかを悪者にしようとしたりします。
さて、きょう、みなさんに学んでいただきたいのは、パートナーシップは“私たち”の感情がともに素晴らしくなくては成り立たないということです。
私たちの多くは自分の感情のことばかり考え、パートナーやまわりの人がどのような気分や感情なのかということは気にしません。
たとえば、二人の間にケンカが起こると、「あなたのせいよ!」と言いたくなりますよね。そして、相手を悪者にすれば、その場ではあなたは罪悪感という悪い感情を感じなくてすむでしょう。
でも、あなたから悪者にされたり、ひどく攻撃されたりしたパートナーは、そのあなたに魅力を感じるでしょうか?
魅力を感じるどころか、幻滅してしまいますよね。そして、去年の流行りでいえば、「やられたら、やり返す! 倍返しだ!」となってしまわないともかぎりません。
あなたの感情の良し悪しだけではなく、“私たち”、すなわち、私とあなたの両方がいい気分でいられるという考え方に立たなければ、パートナーシップはうまくいかないのです。
子どものとき、私たちはなにかにつまずいて転んだりすると、「パパのせいだ!」とか「ママが教えてくれなかったからだ!」などとだれかのせいにしましたよね。
そして、そんなとき、「親になんてこと言うんだ!」と言う親には魅力は感じません。
そうでなく、「ごめん、ごめん、ママが気がつかなくてごめんね」などと罪悪感を引き受けてくれる親であれば、もう大好きになってしまいまったりするわけです。
同じように、男女関係の成熟さをはかる1つの目安として、「罪悪感を引き受けてあげられるほど、あなたは無罪でいられますか?」というものがあります。
あなたがなにか大きなチョンボをしたとき、彼があなたを責める代わりに、「ぼくもちゃんと注意してあげられたらよかったのに。ごめんね」とやさしく言ってくれたなら、もっと彼のことを好きになってしまうと思いませんか?
「きっと怒られる」、「きっと責められる」と思っているときにやさしくされたりすると、心理学で“コントラスト効果”というのですが、その相手につける評価は何倍にも大きくなったりしますよね。
“私”より“私たち”。
自分の感情をよくすることよりも、パートナーの感情をよりよくするような努力があなたにできたなら、結果的にあなたの感情も安定し、二人の幸せが生まれるのです。


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