みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。
今週は、大野が担当させて頂きます。
「親しくなるほど、なんか心を許せなくなるような気がして。相手には悪いなと思うけれども、自分にはどこかそういう部分があるような気がするんです…」
「人が嫌いなわけじゃないけれども、ベタベタした関係が苦手というか。仲良しだからといっていつも一緒というのが、時々苦痛になるというか…」
そんな感覚を抱える人がいます。私はこのあたりの感覚にはすごく共感してしまうのですが、皆さんはいかがでしょうか?
昔から、こんな感覚に馴染みがある人が多いようです。
・まわりの空気になじめない感じがする
・自分だけいつも浮いているような感じがする
・自分には居場所がない感じがする
・大勢のなかにいるときのほうがむしろ孤独感を感じる
・自分はここにいていいのだろうかとソワソワすることが多い
・自分なんていてもいなくても同じだと思うことがよくある
いずれも「なんとなく人と距離がある」「なんとなく人と自分の間に壁がある」という感覚です。それをいつも“体感”として感じています。
さみしさに慣れっこな人が多いですね。おそらく「私はひとりの時間がないとダメなタイプだからさ」が口ぐせの大人に育っていることでしょう。
あなたもそうかしら?
さみしさに慣れっこな大人。そういう人に、「いつ頃からさみしかったのですか?」と聞くと、「もうそんなことは覚えていないです」という人がほとんどです。
覚えていなくらい昔からさみしかったという表れでもあるのですが、小さい頃にお母さんとちょっと距離があった人に多いようです。
なにか不安なことや悲しいことがあった日も、家に帰ってそれをお母さんに話すことができなかったとか。話してみたこともあったけれども、「そんなこと気にしないで、ちゃんと頑張りなさい」と叱られてしまったとか。
お母さんの近くにはいつも弟や妹がいて。自分はいつもそれを遠くから眺めていることが多くて、自分はお母さんに甘えることができなかったとか。
お母さんは家事や仕事で忙しくて、いつも余裕がなさそうだった。イライラしていることも多かったから、なかなか話しかけにくい感じだったとか。
親との距離感というのは、どこかその後の「人間関係の距離感」に比例するようなところがあります。それは幼少期に“距離感のものさし”が作られるからです。
私達は心の中に“ものさし”を持っているのです。ものさしが長ければ人との距離感が遠め、短ければ距離感は近めになります。
さみしさというのは慣れてしまうと、あまり感じなくなる感覚です。まったくさみしくならないわけではないのですが、それが「いつもの感じ」になっているとわからなくなるのです。
心に“長いものさし”をもつようになったのは、ちゃんと理由があります。
・我慢して良い子にしているとお母さんがほめてくれた
・自分で何でもするとお母さんが笑顔になった
それは、「本当はお母さんに甘えたいけれども平気なふりをして、何でも自分でしようとした」ということの裏返しでもあるのですが、そうやって親のことを助けてきたのです。
なぜならば、お母さんのことが大好きだったからに決まっています。そうやって親を助けてきたであろう、子供時代からの心のクセがあの長いものさしになっているのです。
本当は、お母さんに甘えたかった、受け止めてほしかった、話を聞いてほしかった、自分を見てほしかった、見守ってもらいたかった、という気持ちを抱えています。
でも、それをすると、お母さんに迷惑がかかる。迷惑をかけたくない一心で平気なふりをすることが、もう当たり前になっているのですね。
自分が好きに思う人ほど、自分が大切に思う人ほど、甘えられない。甘えたくなってしまうと困るので、ちょっと距離を取っておくしかないのです。
でもね。大人になった今、知っておかなければいけないことがあります。
あなたがもしこのようなタイプの人であるのだとしたならば、あなたはまわりの人をさみしくさせる人になるのです。
んん?よくわからない?では、もう一度言いますね。
あなたは「まわりの人をさみしくさせる人」になっている可能性大なのです。
あなたは大好きな人ほど距離を取ることで迷惑をかけないようにします。それが、あなたのことを大好きな人から見たら、あなたを近くに感じられないのでさみしくなってしまうのです。
あなたはさみしさに慣れているので平気かもしれませんが、多くの人はあなたほどさみしさに慣れていません。「これぐらい平気でしょ?」と放っておくと、あなたことを好きな人はさみしさに凍えてしまうでしょう。
だから、もう知っていいのです。我慢をすることや迷惑をかけないことや、良い子でいることや邪魔をしないことが、あなたの存在価値ではないということを。
あなただってそろそろ、人とのつながり、安心感、自分の帰る場所、自分の気持ちが安らぐ場所などをもってもいいのです。今のお母さんはもう大変ではないのですから。
こんな人たちの課題は、「平気なふりをやめてみる」「ちょっと弱音を吐いてみる」「自分の話を聞いてもらう」「困っている時は困っていると言う」というところからでしょうか。
「何かあったら頼ってもいいんだ。何かあったら助けてもらってもいいんだ。」そんな感覚を養うことが、人との距離感を近づけていくコツなのです。
親との距離感は、パートナーとの距離感にとても影響を与えますので、一度見直してみてはいかがでしょうか?
なかなか恋愛が始まらない、付き合っても短期間で終わってしまう、遠距離恋愛が多い、見ているだけの片思いが多い、手に入りにくい人を好きになる…などのパターンをもつひとに、意外と多い心理パターンです。
「もしかしたら、私も?」と思う方はぜひご相談くださいね。愛情深さゆえ、あなたはまだひとりでいるのかもしれませんから、ね。
30代からのうまくいかない恋愛と40代からのこじれた男女関係に。
婚活・失恋・復縁・不倫など、恋愛についていろいろ書いています。
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『最近、ちゃんと休めていない人のためのヒーリングセラピー』
日時:12月20日(日)18:30〜20:30
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