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毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
ここ数回、池尾家は二人で申し合わせたわけではないのですが、失恋をテーマに記事を書かせていただいています。
失恋した時の苦しみを大きくしているのは後悔です。
「ケンカの時、売り言葉に買い言葉で『もう別れる!』なんて言わなければよかった」
「仕事が忙しくて連絡できなかったこの夏。もっと会っておけばよかった」
こうした後悔は、次々と昔のことを思い出して連鎖していきやすいので、苦しみがずっと続く感じがします。
これは本当に辛いです。
失恋時にいつもお伝えしていることですが、回復する時間をとってあげること。
苦しんでいる分、傷ついている分、どうしても気持ちが落ち着くには時間がかかります。
友達などに話す、気分転換する、また、仕事を猛烈にがんばる・趣味に没頭する等の「期間限定」で何かに集中するなどをして時間を経たせてあげることも大切です。
そして失恋からの回復をしていくのに大切なのは、必ず得るものがあった、という視点を持っていることです。
失恋の時によくお伝えすることのひとつは「手放し」の話。
元の恋人を手放すという時、必ず手に入るものがあるのです。
「手放すともっといいものが入ってくる」
こんな言葉もあります。
これは「この経験から学び成長することがある」という意味が含まれています。
失恋を乗り越えて幸せなパートナーシップを手に入れることができた方は、皆さん、この言葉を言われます。
今は苦しくて気がつくことが難しいのですが、
「いつかはこうした境地に至ることができるらしいぞ」
と思ってみてください。
また、あなたがこの経験を学びにして成長した時、これはあなたが変化したことを表します。
そんなあなたが、元彼と何かしら接点ができた時には、彼にあなたの変化は伝わるはず。
そのことで、元彼があなたに魅力を感じて、よりが戻ることもあります。
あなたが変化したのに彼が戻ってこなかったら、それは彼があなたの変化についていけない時か、彼も学び成長してお互いが別々の道を歩いていくことになった時。
変化したあなたなら、相手の歩く道やプロセス(過程)も自分の歩く道も尊重できるようになっています。
◇学びが「自立しすぎている」ことへの気づきだとしたら
もしそうだとしたら、今、あなたは何を学ぶことができるのでしょう。
それは、自立しすぎていたのではないか、という気づきかもしれません。
自立することは大切なことですが、ここでいう自立しすぎとは
我慢しすぎる
弱音が吐けない
一人でやってしまう
こと。
もしかしたら「弱音を吐けない、甘えられない」ことが失恋の原因だったのかもしれません。
自立は仕事や物事を成し遂げるのには大切な心構えですが、やりすぎてしまうと人を寄せ付けなくなります。
人との心の距離が遠くなってしまうのですね。
「弱音を吐けない、甘えられない」ことは自覚ない方もみえますが、相手のためにやっていることです。
しかし、このやり方では、二人でいるのに一人でいるみたいに感じてしまうことになり、
相手を寂しくさせてしまいます。
そして、我慢している分、自分も寂しくなってしまい、苦しみは増してしまいます。
すると、逆に、自立してがんばり続けている分、誰かや何かに依存しすぎてしまうこともあります。
恋愛に依存してしまうケースはこうした自立しすぎの裏返しなのです。
あなたは失恋の相談を誰かにできているでしょうか。
誰にも迷惑をかけたくないと、一人で抱えていないでしょうか。
手放す時は、誰かに助けを求める時でもあります。
手伝ってもらう、頼りにする、助けを求める、弱音を吐いてみる。
小さなことでいいので、そこから始めていきましょう。
自分の健気さを認めてあげて、一人でがんばらないで、誰かに助けを求めたり、協力していく生き方をしていくことで、手放しは進めていくことができます。
◇自分を責めるのではなくベストを尽くして取り組んできた自分を認める大切さ
ここまで書かせていただいたことを進めるためにとても大切なことがあります。
それは、失恋からの回復や、手放しを進めていくために、そして学び成長していることを受け取るために大切なのは、
「自分を責めるのではなくベストを尽くして取り組んできた自分を認める」
ことなんですね。
失恋について、この経験が生きる、学び成長する、と考えていくと、逆にこのことが自分を責める材料になってしまうことがあります。
どういうことかというと、だったら自分は未熟だったということなのか、とか、まだまだ学んでないことが沢山ある自分はダメ、とか、がんばってきたつもりでも全然成長してなかったのか、とか、こんな風に自分を責めることにもなりかねない、のですね。
時には、今回の恋愛そのものが間違っていた、と思えてくることもあります。
これは自立しすぎている人ほど、気をつけていただきたい視点です。
なぜなら、自立しすぎている人は、とても自分に厳しい人。
自分に厳しすぎるので「我慢しすぎる・弱音が吐けない・一人でやってしまう」のです。
すると、失恋を手放す時、振り返る視点をも自分を責める材料にしてしまうのです。
これは大きな誤解です。
確かにうまくやれなかったこと、失敗もあったかもしれません。
しかし、あなたは手を抜いたわけでも、いい加減だったわけでもありません。
ベストを尽くしてがんばってきたのです。
自分に厳しすぎるあなたは、いつも物事に真摯に取り組んできました。
あなたが今回愛した大切な相手についてなら尚更です。
真摯に取り組んできたからこそ、自分に厳しくなってしまうとも言えるのです。
そもそも「我慢しすぎる・弱音が吐けない・一人でやってしまう」というのは自分のためにやっているわけではありません。
例え、自分のやり方を貫いている、とか、自分を守るため、という自覚がある人でも、その割合より誰かに迷惑をかけたくないという、他の人のためにやっているのです。
これは、健気で優しく愛情深い証拠。
そんなあなたの恋愛を全て否定する必要はありません。
失恋の苦しみが大きいのは、それだけその人のことを愛していた証拠。
そして、何かしらの理由があったとしても、ベストを尽くして恋愛してきた自分のことを認めてあげてほしいのです。
こうして自分を認めてあげながら、今回の経験の学びについて段々と知っていこうと思ってみてください。
どうしても後悔の念が拭えないなら、一旦保留にして、準備ができた時に振り返ったり反省したりしよう、と思ってください。
今は自分を認めてあげる時なのです。
こうした視点が、この失恋を手放し、回復させていく力となり、幸せなパートナーシップに段々と近づけてくれます。
次週、2020年11月30日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞ、お楽しみに。
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