毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。
お読みいただけたらと思います。
毎日暑いですね。
なんだか最近イライラするわーの原因が、「暑さ」ということもあります。「暑さ」に、結構なエネルギーを使っているので、体力的にも、精神的にも余裕がなくなりやすいようです。
そんな時は、ひと呼吸おいて、ご自身に優しくしてあげる時です。
涼しい場所で、ゆっくりさせてあげる。
好きなだけ、本を読ませてあげる。
スキンケアを丁寧にしてあげる。
美味しいものを食べさせてあげる。
たくさん眠らせてあげる。
などなど、ご自身が求めている何かを、差し上げるのはいかがでしょうか。
コロナ禍ということだけでも、大変なのに、長い梅雨が明けた途端、この暑さで、疲れてしまいがちです。よろしかったら、お試しいただけたらと思います。
さて、今日のテーマは、男性の「あやまらない」ことについてです。
女性にとって、男性の言動というのは、時に理解しがたいものがあるように思いますが、いかがでしょうか。女性にとって、首をかしげたくなるようなことをすることが、男性にはあります。
カウンセリングの中で、本当に何度も何度も出てくる、代表的な男性の不可解行動のひとつ。
「あやまらない」
についてみてみましょう。
浮気したくせに、あやまらない。
頼んだことやらなかったくせに、あやまらない。
嘘ついてたのに、あやまらない。
男性は、とにかくあやまらないことが多いです。
もしくは、すぐ「ごめんごめん」って、2回あやまるパターン。2回いうときは、だいたい「あやまってない」んですよね。
あやまらないどころか、落ち度を認めないどころか、おまえが悪いなどと攻撃してくることも、珍しいことではありません。
女性にしてみたら、怒っているのはこちらなのに、逆ギレされることほど、腹ただしいことはありませんよね。そして、こう思うでしょう。
「男は、何を考えているの???」
「どうして、あやまらないの??」
では、「あやまらない」男性に何が起こっているか、みてみましょう。
「罪悪感があるからなんですよ。」
って、お答えして、何度、クライアントさまから、こう言われたことか。
「罪悪感があるとは、とても思えません!」
そりゃそうですよね。
罪悪感があるということは、自分が悪いと思っているということですから、自分が悪いと思っている人が、なぜ、あやまらないのか?!っていうお話になるでしょう。
なぜ、罪悪感があるのに、謝罪にならないのか、という問題には、こんな例えがわかりやすいかと思います。
例えば、百均ショップで、うっかり手に取ったグラスを落として割ってしまったとしましょう。あなたは、どうしますか。きっとすかさず、こう言うはずです。
「ごめんなさい!お支払いします。」
では、こんなケースはどうでしょう。
フレンチレストランに行く機会がありました。調度品の並ぶ店内で、うっかり花瓶を倒して、割ってしまうようなことがあったら、あなたはどうされるでしょうか。
百均ショップのグラスの時と同じ言葉が出てくるでしょうか。
ごめんなさい → 「ごめんなさい」で済むはずがない。
お支払いします → いくらなんだろう。支払えるはずがない。
何をしても「償いきれない」「自分は許されない」と強く思ってしまうと、こんな態度になってしまう人もいるかもしれません。
「どうして、こんなところに置いてあるのだ?!」
「訴えてやる!」
フレンチレストラン側にしてみたら、調度品を壊されて、謝られるのではなく、怒られて、終いには、訴えられるという、訳のわからないことになってしまうんですね。
百均ショップのグラスと、調度品、お値段も違いますが、罪悪感の大きさも、ぐんと大きくなってしまうようです。大きな罪悪感があるほど、素直にあやまれなくなったり、逆に相手を悪者にして、攻撃してしまったりするような、悪い態度になってしまうことがあるんです。
浮気をした夫が、あなたにあやまらないのは、非常に大きい罪悪感のせいだったんです。
あの夫の悪い態度から、それを読み解くのは、とてもむずかしいですよね。
「ちっとも、反省していない!」
と、何度もあなたは腹を立てていたはずです。
でも、素直に謝れないほど、自分が悪いと感じていて、自分を責め、もしかすると自暴自棄になっている夫だという視点を持っておくのは、あなたが腹を立てたり、傷ついたりするのを、少しでも防いでくれるはずです。
「あやまらない」のではなくて、どうしても「あやまれない」心理があるんですね。
そこには、自分は、「本来こうあるべきなのに、できていない」という悲しみだったり、腹ただしさだったり、申し訳なさだったり、いろんな感情があるはずなんです。
でも、それらの感情は、悪い態度の裏に隠れてしまっていますから、男性の本音というのは、聞き辛く、理解しがたいものになってしまうんですね。
今日、この記事をお読みいただいている方には、是非、この視点を覚えておいていただけたらと思います。
あの態度は、あなたに向けたものなのですが、実は、あなたを傷つけたり、腹を立てさせたりしようとするものではなくて、彼自身が自分を責めていることを隠すためにやってしまうことなんだと。
男性の表面的な態度に、つい気を取られてしまいますが、その下にあるものを見るようにしてみます。
「怒っているけど、ほんとはどうなんだろう」
「夫が自分が悪いって思ってるってほんとかな」
「夫、どんな顔してるかな」
夫に意識を向けて、見てあげてみてください。
こちらだって腹を立てていますから、なかなか難しいことだと思います。
それでも、夫がどんな顔をしているのか、元気そうか、笑ってるか、しんどそうか、観察です。
「あやまらない!」ではなく「あやまれない」ようだと。
そして、あやまれないなら、それはなぜか、一番近くにいるあなたが、心をくだいてみてください。
パートナーシップは、女性が鍵をにぎっていますよ。
100歩譲ることができるのは、女性なのです。
そして、おひとりでされないことです。
信頼できる誰かに相談しながら、あなたの頼り先を作りながら、夫にできることをしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
池尾千里
次週、来年8月17日(月)は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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