毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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*** お待たせしました。本日の記事をお届けします ***
幸せな夫婦関係を築きたい!と思う時。
役に立つ方法の一つは「二人のビジョンを描く」ということです。
これは、二人の共通の夢、やりたいこと、目的を作ることで、共同作業ができる、思いを重ねることができる、ということ。
時に意見が対立しても、お互いの価値観や思いをすり合わせることで、二人で新しいものを作っていけるチャンスにもなります。
例えば、結婚する時に結婚式の準備をしていく時。
結婚前に大げんかになることも多々ありますが、二人で作り上げていく作業になりますから、これは絆にもなります。
他にも、家を購入・建築する時などにこうしたことができるチャンスになります。
しかし、そんな大きなことでなくても、日常的な、あるいは、今年一年の目標のような形でビジョンを描くことはできます。
この積み重ねが二人の絆を作り、幸せなパートナーシップに進んでいくことにつなげていけるのです。
◇二人のビジョンの前に、自分らしさを考えてみる
夫婦のビジョンを考える前に、自分らしさについて考えてみましょう。
自分らしさを意識していないと、相手にあわせすぎてしまう、あるいは逆に、自分勝手になってしまうことがあるからです。
自分がありのままであり、自分らしくいられるということ。
つまり、自分軸で生きる、ということです。
それは「人前に出て輝かしく自己アピールができる」ようなこととイコールとは限りません。
「やりたいことを仕事にして楽しく生きる」という生き方がありますが、もちろん、それは自分らしさを発揮して仕事に活かせるという、自分軸で生きることになります。
しかしながら、こうした生き方だけが自分らしさを発揮していることとは限りません。
女性の方が専業主婦をしながら、毎日穏やかに家事をして過ごす。
それを自分らしく楽しくできているとしたら、自分軸で生きていることになります。
もちろん、主婦なのだから家事くらいできないといけない!と自分を無意識に追い込んで、自分らしく生きていると自らの言い聞かせて、気がついていないけれど苦しくて仕方ない、みたいに本当の自分の気持ちを隠していることもあります。
大切なのは、積極的か、目に見える成果があるか、ワクワクしないとダメか、いつも行動していないとダメか、などのようなものとは限らない、ということ。
元気に行動的でたくさんの人と接点があってもいいし、静かに穏やかに一人でいてもいい。
自分軸で生きるということ、それは自然体である、ということです。
◇今、自分は何を感じているのかを知ることの大切さ
自分が自然体であると感じるためには、今、自分が何を感じているのかを大切にすることです。
私が心理学講座やグループセラピーなどの中で提案したり、実習を一緒に行ってもらうことの一つに
「1分間、今、この瞬間の自分を感じてもらう」
というものがあります。
静かに呼吸を整えて、目を閉じて、今この瞬間の自分を大切にしてあげようと思ってもらいます。
何を感じているのか、身体の調子、呼吸、肌で感じること(気温、雰囲気)、どんなことでもいいので、そのまま感じてみる。
これを1分間やってみるという実習ですが、1分という時間をあらかじめお伝えしないでやるので、目と閉じている時間の長さに対する感想に個人差があります。
短いと思われる方も、長いと思われる方もみえますが、共通しているのは、こんな風に静かな時間を持ったことがない、という感想。
たった1分なのですが、こうした感想が出てくるのは、私たちは普段、忙しくしていて、自分のことを静かに感じる時間が持てないことを表しているのだと思います。
仕事や家事に追われているだけでなく、暇な時間がある人でも、忙しい人でも、常に何かを考え続けていたり、誰かのことを心配したりしています。
自分を責めたり、不安になったりしている方もいますが、実は、私たちはみんな、自分以外の誰かや何かのことを考えている時間の方が、はるかに多いようです。
まず、一日のどこかで「1分間、静かに自分を感じる時間を作る」ことから試してみてください。
自分が何を感じているかに気がつけなければ、自分らしさもわかりません。
遠回りに感じるかもしれませんが、この積み重ねが、自分というものを知り、自分軸を知っていく大切な時間と思ってみてください。
◇夫婦のビジョンを描いていくための3つの視点
今、ここの自分を感じられるようになると、いつの自分も感じられるようになります。
それは、振り返りにも使えるようになります。
最近の夫婦お互いの生活を振り返ってみる時間を作ってみましょう。
二人揃っては難しいので、まずはあなたが一人でやってみます。
目を閉じて、いろんな思いがよぎっていくのに任せながら、反省ではなく、できたこと、叶ったこと、努力したことを思い浮かべます。
それから、目を開けて、以下の項目について、紙に書き出してみましょう。
あなたがパートナーに「してあげられたこと」
あなたがパートナーから「してもらったこと」
そして「二人でできたこと」
ポイントは、腹が立つこと、悲しいことなどのネガティブな視点ではなく、嬉しかったこと、で書くことです。
この3つの質問について、自分で振り返ってみましょう。
そして、これをパートナーと一緒に、お互いにやってみてください。
紙に書いたものを交換してもいいし、言葉に出して伝えあってもいい。
これは、二人にとっての「軸」を知るアプローチになります。
自分軸から二人の軸へ。
この整理は、この先、二人でビジョンを描くことに使っていけます。
近いうちに、お互いにどんなことをしてあげたいか、二人でしていきたいかを書いていきます。
あなたがパートナーに「してあげたいこと」
あなたがパートナーから「して欲しいこと」
そして「二人でやりたいこと」
買ってほしいもの、行ってみたい場所など、小さなことから始めていきましょう。
そうしたことの先に、もっと大きなこと、どんなことを二人でやっていきたいか、そして、どんな二人になっていきたいか、を考えることにつなげていくこともできます。
自分のパートナーが全然こうした話に乗ってくれない!という場合は、一人での作業でも大丈夫です。
この三つの視点で整理していくと、パートナーにしてもらって嬉しかったことについて、感謝することができます。
また、自分がパートナーにしてあげたいことを考えることによって、あなたの相手への愛情に気づけます。
そのことだけでも、あなたの思いはパートナーに伝わりやすくなり、そのことでパートナーの態度が和らぐこともあるのです。
この三つの視点を使ってまずは二人のことを整理して、ビジョンを描くことにチャレンジして見てください。
ビジョンを描く作業が、二人の共同作業となり、二人の絆を深めていきます。
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◎興味を持たれた方は以下の記事も参考にご覧ください
>>>「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
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次週、2019年10月21日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞ、お楽しみに。