みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。
今週は、大野が担当させて頂きます。
恋をするということは感情が揺さぶられるということ。
感情が揺さぶられるからこそ、「好き」という気持ちも感じることができる。
でも時々、矛盾した気持ちに揺さぶられてしまうことがありませんか?
矛盾した感情は、相手を信頼して受け入れなければいけない時ほど出てくることがあるのです。
「もう二度と傷つきたくない」と思うほどに防衛本能は強くなり、相手を信じなければいけないところで相手を疑うような言動をしてしまうことも。
心の奥底に閉じ込めておいた古傷が痛みだす…という感じでしょうか。
多くの女性が「彼を信じたいのに信じられない」という矛盾した気持ちに振り回されています。
たとえば、下記のようなケースがないかチェックしてみてください。
●あなたにもあるかもしれないふたつの気持ち
◎矛盾した感情チェックリスト◎
(1)好きだった人と両思いになれてこれまでにない幸せを感じている。だけど、じつは「この幸せは長く続かないだろう」という予感におびえている。
(2)相手のことが大好きでこれからもずっと一緒にいたいと思う。なのに、時々衝動的に別れてしまいたいような気分になることがある。
(3)日々、相手のことをどんどん好きになっていく。好きになるにつれて、よくわからない不安感も増えていくような気がする。
(4)彼と会える日は前の日から嬉しくてたまらない。なのに、いざ彼と会えたとたんにスッとテンションを下げる自分がいる。
(5)私は彼のことを愛している。彼も私のことを愛している。だけど、そのすべてが「嘘なのでは?」と疑いたくなることがある。
(6)彼は私にとてもやさしくしてくれる。そんな彼にわざと冷たくしたり、いじわるしたくなる時がある。
(7)彼と過ごす時間が楽しくてたまらない。でも、ふたりの将来のことを考える時、たまらなく不安になることがある。
(8)「彼は私のことをよく知らないのだ」と思うことがある。本当の私を知ったらきっと離れていくだろうと思うことがある。
(9)私は彼のことが好きだ(と思う)。だけど、時々「好き」という気持ちが何なのかわからなくなる。
(10)彼は私のことを大切にしてくれる。でも、“ほんの一瞬の冷たさ”を感じたときに猛烈に嫌われているように感じる。
●なぜこのようなことが起こってしまうのか?
あなたにも当てはまるところがあったでしょうか?
「こんなに大好きでこの人と出会えてよかったと思っているのに、どうしてこんな気分になってしまうのだろうか?」
相手との関係になにか問題があるわけでもないのに、漠然とした不安感に苛まれてしまう人は少なくありません。
この漫然とした不安感は相手への不安というよりは、相手に対する感じ方が変わってしまった自分への不安と考えたほうがしっくりとくることが多いのです。
なぜならば、これはふたりの関係がうまくいっている時ほど感じやすい感情であり、あと少しで親密になれるという段階で痛みだす「心の古傷」であることが多いから。
心の古傷は過去の誰かとの関係で感じた“心の痛み”であることがほとんどであるということをどうか知っておいてください。
過去に感じた心の痛み(古傷)が自分を不安にさせるのだと知っておかないと、相手の愛情を疑ったり、試すようなことをしたり、ケンカをふっかけてしまうことが起こるんですね。
もっとひどくなると「どうせ私は嫌われる」と思い、嫌われる前に別れてしまったほうがいいのではないかという思いに捉われることも少なくないのです。
●過去を完了して目のまえのパートナーをちゃんと見る
心の古傷は、まるで今感じている感情のように見せかけて、またあなたの目の前に現れてきます。
「(あなたも)私のことを嫌うんじゃないの?」
「(あなたも)私のことを見捨てるんでしょ?」
「(あなたも)私のことなんかどうでもいいんでしょ?」
私たちが感じる古傷の下には、癒されるべきたくさんの感情が埋もれています。
「さみしいよ」
「そばにいて」
「一緒にいたい」
相手を疑ったり、試すようなことをしたり、ケンカをふっかけてしまうのは、このような気持ちを素直に伝えられない時です。
長らく抑え込んできた気持ちでもありますから、本人もまったく自覚がないか、どう伝えたいいのかわからない、どう甘えていいのかわからないと感じています。
さきほどのチェックリストに書いたような感情は、かつてなかったほどの親密な関係を今のパートナーと結べているからこそ出てきた感情、ともいえるのです。
だから、どうか安心してください。
心の古傷は、あなたが愛されていると感じられる時をずっとずっと待っていたのです。
あなたが愛されていると感じたとき、あなたの心の奥底に眠っていた古傷が、どんどん溶けて消えていきます。
あなたが相手に対する信頼と愛情を失わずにいられれば、こうした不安はやがて安心感に変わっていくことでしょう。
チェックリストにあるような感情があっても悪いことが起きているのではありません。相手を信頼して受け入れようとしているタイミングにこそ、やってくる感覚なのです。
感覚的なお話でもあるので、少しわかりにくいところもあったかもしれませんね。
もっと簡単にいうのならば、こんな例えを使って伝えることがあります。
『寒い冬、ずっと外にいるとしだいに慣れてしまうものです。それは、だんだんと寒さを感じなくなるからですね。
でも、暖かい部屋に入りほっとリラックスした時に、はじめて凍えていた自分の身体を感じることができます。 あなたに必要なのは、その暖かい部屋に入ることなんですよ。』
今のパートナーと出会えたからこそ、あなたの心が癒されるチャンスがやってきたということをどうか忘れないでください。
上手くいっているからこそ不安に思うこともあるのです。うまくいかない恋愛に慣れ過ぎていると“ようやく訪れた幸せに違和感を感じる”という妙なことが起こるのですね。
少なからずあるご相談ですので記事にしてみました。
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30代からのうまくいかない恋愛と40代からのこじれた男女関係に。婚活・失恋・復縁・不倫など、恋愛についていろいろ書いています。
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