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「昔の二人に戻りたい」がうまくいかないわけ。

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mizugaki

こんにちは。みずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で、金曜日の【大人の恋愛術】コラムを担当しております。

 

新緑の季節。新しい季節、新しい年度、新しい元号、新しい時代。「未来」を受け取る準備は進んでいらっしゃいますか?

 

ワクワクしている方も、足がすくむほど恐いと感じておられる方もいらっしゃるでしょう。

 

「私なんかダメ」とか、「どうせ」という気持ちに苛まれているなら、それは新しい「自分」が現れそうなサインです。恐くて当たり前。

 

「恐いけれど生まれ変わりたい!」

 

口の中でもごもごでもいいので、そう呟いてみて。きっとあなたの心の奥底の勇気を引っ張り出すことができますから。

 

今日は、新しい「関係性」を受け取りましょう、というメッセージです。あなたが、これ以上ないくらい「あなた」でいることで幸せになれますように。

 

 

クローバー あなたの幸せは「過去」にはない

 

カウンセリングの現場でよく聞く「想い」に、「昔のようにラブラブになりたい」という願いがあります。

 

ベテランご夫婦で、今となっては自分やパートナーの浮気などで、お互いに距離ができてしまい、仮面夫婦だったり家庭内別居状態だったりするけれど、

 

「どうなりたいですか?」

 

とお聞きすると、

 

「昔のようにお互いに愛し合えるならいいけれど、今さら無理だと思うし」

 

なんて言葉が出てきます。あるいは、今は、お付き合いしている人はいないけれど、昔、とても好きな人がいて、

 

「その人とのように愛し合える人が現れるとは思えないの」

 

と「昔の二人」のような恋愛がいいんだけれど、それはもう難しいとあきらめているかのようです。

 

いずれの場合も、「過去」に、パートナーシップの理想形があって、そんな「昔の二人に戻りたい」と思っているけれど、「それは無理」だと思うから、もう自分には素晴らしいパートナーシップは手に入らない、と思っているようです。

 

そんなお話を伺う度に切ないなぁ、と思ってしまいます。だって、それって人生の一番の楽しみが「過去」にある、ってことですもの。

 

「もう、あんな気持ちにはなれないわよね」

 

という「想い」が、幸せな思い出を喜ぶ以上に、明日の幸せの上限を決めてしまうとしたら、ちょっと寂しいと私は思うのです。

 

今日の幸せも、明日の幸せも、「過去」にはないのですから。

 

 

クローバー ロマンスに執着すると絆が受け取れない

 

人やモノ、何かを「大好き!」って思えるときは、ハートが小躍りするような楽しさがあります。「ロマンス」が楽しいのは、そんな、ハートが震えるような感覚があるからですよね。

 

確かに「ロマンス」は楽しいし、幸せ感をいっぱい味わえます。でも、ロマンスがずっと続いて欲しくて、そんな二人の「甘い」関係に執着すると、成長の機会を逃してしまいかねません。

 

「ロマンス」の時期に、私たちは、お互いの最高に素敵なところを垣間見ることができます。そして二人の関係性のヴィジョンをちょっとだけ味わうことができます。

 

でも、この甘さや喜びに執着すると、二人の距離が近づくにつれて出てくるニーズや期待とのズレがなかなかみえなかったり、飲み込めなくて、幻滅が大きく、乗り越えにくいものになります。

 

ロマンスで垣間見える、相手の最高に輝いているところを心に留めながら、目の前の、ありのままの「しょーもない」相手を受け入れて愛することの繰り返しが、切っても切れない「絆」を作ります。

 

ロマンスに執着すると、この絆づくりに入れずパートナーシップがなかなか深化しないのです。

 

 

クローバー お互いの成長を喜び合えるのがパートナーシップ

 

「昔の二人」の関係性の楽しさを忘れられず、それがもう一度戻ってきたらいいのにと思う気持ちは無理もないのですが、それよりももっと「いい」関係性があるとしたらどうでしょうか。

 

お互いのキラキラしたところはもちろんですが、弱っちいところも、だらしがないところも、情けないところも、自分がウンザリする自分を知ってもらって、愛してもらうことで初めて、その「しょーもない」自分を受け入れることができたりするものです。

 

「昔の二人」になりたがっている自分に気づけたら、そのロマンスの甘さや喜びを失ったときの「自分」に心を向けてみましょう。「失ってしまった」悲しみや怒りを受け止める勇気を自分の中に見つけられるといいですね。行き場のない悲しみや怒り、寂しさが、「あの頃の関係性」を今でも追い求めていることに気づけて悲しめると、執着を手放して、完了できます。

 

あなたは、もう「あの頃」のあなたではありません。心が成長すれば、求めるものは違ってきます。相手も、もう「あの頃」の相手ではありません。相手が求めているものも、違ってきているのです。

 

そのことに気づけると、もう一度、今度は、「今」のあなたが「今」の相手と出会えます。何度も同じ人と「ロマンス」を味わえるのは、二人ともが、過去の関係性を手放して、成長することを選べたとき、のです。願わくば、同じ人と、何度でも、「過去」を手放して、新しい関係性を受け取りたいものです。

 

時代の変わり目に、あなたも私も「成長」することを選ぶことで、大切な人との新しい「関係性」を受け取れますように。ラブラブ

 

 

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