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こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
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子ども時代の私たちは、「親に愛される」という“依存”の立場にいました。
この時代は、親に対し、「なぜ、もっと愛してくれないのか」という不満をもちます。
なぜなら、依存の立場にいるとき、私たちは自分のことを不完全であると感じ、そのことに罪悪感をもっているからです。
つまり、あれもこれも十分にできない自分を責めているのですが、いつもそう感じているのもつらいですよね。そこで、「私は悪くない。あなたたちの育て方が悪いのだ」と親を責めることで、自分を防衛しようとするわけです。
これはだれもが通る道なのですが、このパターンが男女関係にも持ち込まれるとちょっと厄介です。
あなたが“依存”でパートナーが“自立”となった場合、あなたは愛される側で、パートナーはあなたを愛する側という一方的な関係になります。パートナーはまるであなたの面倒を見る係のようになってしまうわけです。
当然ながら、パートナーにも、あなたに愛してもらったり、なにかしてもらったりしたいという欲求はあります。
あなたが愛してあげないと、パートナーのその欲求は、自分をもっと愛してくれるだれかに向くようになりがちです。
つまり、依存の恋をしているときほど、ふられたり、浮気されたりやすいということができるのですね。
そして、人一倍、愛してもらいたいという欲求の強いあなたですから、万一、彼が浮気をしたとしたら、それはもう、猛烈に怒り、彼を攻撃することでしょう。
それは彼に罪悪感というネガティブな感情を感じさせます。あなたを愛おしく感じるどころか、離れたいという思いが強くなっていくわけです。
「だって、彼が浮気したんだから、怒るのも当然じゃないですか！」
たしかにその通りですが、攻撃的で凶暴になっているあなたに、彼の恋心は向きません。そして、どんどん距離をとっていくでしょう。
そうすると、あなたは「なんてひどい男だ‥‥」と被害者のモードになり、傷つき、そして、そのツケは次のパートナーに払ってもらおうと思います。
依存がいっそう強化されるわけです。
なかには、新しいパートナー候補に出会った途端、「ガルルルル、おまえは前の男みたいに浮気はしないだろうな！！」という態度をとる人もいるようです。
それでは、近づきにくい野良犬のようですね。これが「愛されにくい態度」であることに、依存状態の人は気づいていません。
なぜなら、「愛されて当然でしょ」という思いがあるからです。
しかし、それもっと正確にいうなら、「パートナーもあなたに愛されて当然」であるわけです。
パートナーシップとは“対等さ”だといわれます。
親子関係のような、どちらかが一方的に愛し、もう一方が一方的に愛する側という構図になってしまうと長く続くことはありません。
両親のことを愛してあげる側にまわったとき、依存の恋は卒業できるとよくいわれます。
より成熟した恋ができるように、あなたもそろそろ愛するということを学んでみませんか。
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