こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
心の法則は、物理的なものの法則と真逆にできています
物理的な法則では、持っているものをだれかにあげると自分の分は減り、だれかからもらうと増えるものです。
それに対し、心の法則は、あげれば増え、あげなければ減っていきます。
たとえば、だれかにやさしさや愛情をたくさん与えたとしたら、あなたのやさしさや愛情は減るどころか、いっそう増えていきますよね。
一方、減ってしまうのがいやで、長期間にわたってやさしさも愛情もだれにもあげなかったとしたら、だいぶひねくれたあなたができあがっているわけです。
このへんまでは、だれにでも理解しやすいと思います。
そして、この話はすでに何度もしてきましたが、何度も何度も私たちは混同し、間違ってしまうことがあります、それが、罪悪感に関する心の法則です。
罪悪感を感じ、自分をひどく責めているとき、私たちはその罪悪感をだれかにぶつけ、あげることで、自分の罪悪感が減らせると誤解してしまいがちなのです。
まさに、ケンカがこの誤解によってできています。
「私は悪くない。相手が悪いのだ」と、自分の罪悪感を相手に押しつけることで、自分の罪悪感が減るのではないかと思うわけです。
しかしながら、押しつければ押しつけるほど、相手もその罪悪感をぶつけ返してきますので、あなたの罪悪感は増します。しかも、ケンカしているときは相手も同じようなことをしているので、双方が罪悪感まみれになっていくわけです。
私を含めほとんどの人が、「間違いは罰せられる」という信念をもっています。
そのため、パートナーが間違いを犯したら、あなたは「間違いを犯したパートナーは罰せられるべきだ」と考えます。
同時に、パートナーが間違ったことにすることで、「私は悪くないし、間違っていない、自分は無罪になれる」と思います。
けれども、すべてを自分のせいにされたパートナーは、そんなあなたに魅力を感じたり、あなたと一緒にいてロマンチックな気分になれるわけはないですよね。
その結果、あなたから去っていくか、ひどい扱いをしたあなたを罰するという行動に出がちです。あなたにとって、一つもよいことはないですよね。
私たち人間というものは、しょっちゅう間違いを起こします。そして、ほとんどの人がそのことを知っています。
だからこそ、間違いを犯した自分を責めている度合いだけ、いちばん甘えたい相手を攻撃しがちです。相手も責めることも依存の一形態であるわけです。
また、「あなたが悪いわけで、私はそれほど悪くない」と証明しなければ、私はきっとあなたに責められるとも思っています。
この悪循環を抜けるには、「間違いには罰ではなく、愛が必要だ」という心の法則を学ぶことが必要です。
パートナーがなにかを間違えたとき、責める代わりに愛してあげたり、間違ったとしても受け入れてあげたりすること。あなたにそれができたら、パートナーもあなたのことをより愛するようになることでしょう。
さらに、今度はあなたが間違ったときにも、パートナーはそれを許し、受け入れてくれるようになるのです。
「間違いは罰せられるべき」という考え方から、「間違いには愛が必要」という考え方へ。
この新しいルールが二人の間にできたなら、より多くの愛があなたに訪れるようなのです。
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