カウンセリングサービス の大塚統子 です。
木曜日に大門昌代 ・大野愛子 とともに「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。
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この人に決めていいのか、この人じゃダメなのか、迷ってしまう。
腹をくくって付き合い続けるべきか、思い切って別れるべきか。
Aさんも好きだし、Bさんも好き。どちらか一方を選べない。
二つの選択肢の間で「決められない」という葛藤。
恋愛に限らず、仕事や人生の岐路でほとんどの人が経験するものでしょう。
葛藤そのものは、乗り越えさえすれば素晴らしい経験となり、悪いものではありません。
しかし、葛藤が続くと、
○同じところをぐるぐると考えて疲れてしまう
○決めることから逃げたくなる
○「決められない」自分を責めてしまう
といったこともあるのではないでしょうか。
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心理的な側面から見ると、「葛藤し続ける目的は、前に進まないこと」と言われています。
AとBとの間で葛藤している状態は、AとBとで綱引きをしているようなものです。
言い方を換えると、そこから別の場所へは動かなくて済むよう、立ち位置が固定されるわけです。
心理的には「ひとつのことに決めないことを決めている状態」とも言えるのです。
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頭では「どちらかに決めないといけない」と考えているのですが、心では頭で考えるよりもはるかに強大な力で「どちらにも決めたくない」と感じているようです。
わたしたちがAかBかで決められないとき、実は葛藤する双方に答えはないのかもしれません。
どちらにも、心が納得する決め手が欠けているのでしょう。
残念ながら、表面的に考えつくところには答えはないのかもしれません。
そこで、こう考えてみてはいかがでしょう。
「なぜ、決めたくないのだろう?」と。
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○ケース1
たとえば、AさんとBさんのどちらにするか決められないという場合。
実は過去のCさんとの恋愛での心残りがあって、その気持ちが決めることを妨げているというケースも多くあります。
Cさんのことは、自分の中ではケリがついていて、もう一度Cさんと恋愛したい気持ちが今はもうないとしても。
Cさんに本当に言いたかったことが伝えられなかったまま、心に引っかかっている、とか。
Cさんと別れた時は辛すぎて、気持ちを凍らせるしかなかった。
その気持ちの氷が、心の中で新しい恋への障害になっているとか。
Cさん本人に届けなくても、Cさんに言いたかった言葉を口に出してみたり、心の凍った氷を温めて水に流してみたりできるといいのかもしれません。
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○ケース2
たとえば、この恋を続けるか・終わらせるかが決められないのは。
「この恋を手放したら次はない」
「彼以上の人には出会えない」
「私をこんなに愛してくれるのは彼だけ」
などと、自分自身が制限を作っているとか。
決めるために必要なのは、自信を回復することや、自己肯定感を高めることなのかもしれません。
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○ケース3
たとえば、そう決めるのがいいとわかっていても、モヤモヤするとしたら。
「あの時○○さんが△△と言ったから」と、過去の誰かの対応に怒っている気持ちがあるのかもしれません。
その決定を受け入れると、「自分が負けたような気がする」のが嫌なのかもしれません。
なんとか抑え込んでいる気持ち、なるべくなら見たくない気持ちでしょうから、上手に隠れていることが多いです。
向き合うには、ちょっと勇気が必要かもしれません。
でも、心にあるものに気がつければ、決めやすくなるために、何に取り組めばいいのかがわかるでしょう。
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もし、葛藤状態にあるのなら、まず、「私は今決めたくないと思っているなあ。」とか「私は決められない状態だなあ。」と、受け容れてみてはいかがでしょう。
そして、「決めたくない」のはどうしてか、そこにどんな気持ちがあるのかに理解を深めてみませんか。
目の前にあるAとBのメリット・デメリットを検討しても決められない場合、決めるためのヒントは、AとB以外の心の事情ということもよくあります。
「決めたくない」理由を探ることが、決めるための近道かもしれません。
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