みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。
今週は、大野が担当させて頂きます。
私のもとには、ちょっとせつない恋愛をしている人が訪れてきます。
とくに多いのが、「彼が◎◎なんです。別れたほうがいいですか？」という悩み。
彼が浮気性なんです。
仕事が続かないんです。
収入が低いんです。
遊び人なんです。
他に女がいるみたいなんです。
ひどいこと言うんです。
私を大切にしてくれないんです。
などなど。
もちろん、いろいろな意見があるだろうし。
まわりの人に相談をしても、賛否両論あるでしょうね。
でもね。「別れたほうがいいですか？」と聞きたくなるときは、「自分がどうしたいのか」がわからなくなっているとき。
そんなときは、「彼を好きだから」という理由以外で、「私が彼を必要としている理由」を考えてみるとよいかもしれません。
なぜならば、「彼を好きだから」という理由だけで、すべてを我慢している女性が多いから。
ひとりになるぐらいならば、彼といるほうがまだまし。
これを逃すと、結婚できないかもしれないから。
こんな私を好きになってくれるのは、彼ぐらいよね。
だって、私バツイチだしね。
「別れたほうがいですか？」という言葉の裏側には、自分の幸せは彼次第だという不安がつきまとっているのです。
でもね。このような状況にあるときは、「自分で自分を幸せにしていない状態」であることがほとんど。
不安の正体を見つけないかぎりは、「なんとなく、どうしようもなく、よくわからないまま、でも彼といる」という選択になりやすい。
「これしかないから」という選択は、あまり自分を幸せにはしてくれません。少なくとも「自分でこの状態を選んでいるのだ」という主体性はもちたいところです。
「私が選んでいるのだ」という自覚を持たないと、都合よく扱われたり、振り回されたり、大切にされないようなことがたくさん起こりやすくなりますしね。
相手になんとかして変わってもらおうという視点よりも、「まずは自分自身が自分を幸せにするにはどうすればいいのか？」という発想をもつことが大切です。
そこに目を向けてこそ、「私はこの関係をどうしていきたいのか？」が見えてくるでしょう。
いちばん苦しいのは、「私さえ我慢すればうまくいく」と思ってしまうこと。
うまくいくかもしれないけれど、彼と一緒にいるときの自分を好きになれないという現象が起こるようになります。
彼を嫌うことができないので、自分を嫌うことで心のバランスを取ろうとします。
だってね。別れたほうがいいかなと悩むぐらいの人と付き合うためには、それと同じぐらいに自分の価値を下げておかないとつり合いが取れないから。
（…なんてせつない！！）
「今日の大野さんはなんか辛口～！」と思う？？
私ね、良い恋愛と悪い恋愛の見分け方が、ひとつだけあると思っています。
それは、その恋をすることによって、自分のことをどんどん好きになるか、どんどん嫌いになるか。
当然、どちらが良い恋愛かはわかりますよね？
私さえ我慢すればいいと思う人はギリギリまでカウンセリングをご利用にならない方も多いので、こうして書いているのです。
思い出してくださった時には、ぜひご相談くださいね。
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