カウンセリングサービス・浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。
10月になって「運動会シーズンですね」なんて他人事のように話していたら、今度は自分が運動会に出る事になりそうです。まだ1歳の娘の運動会・・・何するんだろう?すでに父はドキドキしています(笑)
とりあえず予習として「アンパンマンたいそう」だけはマスターしておこうと準備中です。
それでは今日のコラムです。
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音信不通になる彼を何度も選び続けている私。変わる方法は?
例えば、こんなお話。(今日も長めのテキストになります)
「直近の彼、○回も音信不通にされている私。
これだけ何度も続くと自分の中になにかあるのかな、と気になり始めたんです」
「仕事だから仕方がないって分かるけど、休日は一緒にいたいな」と言うと「・・・無理だよ。仕事だし。」
それから音信不通。
「そろそろ会えないかな?」で、ずっと「未読スルー」
さすがに何度もこういった関係が続くと不安になりますよね。
そんな不安を解決し、もう一度幸せにコミットしていただければと思い、今日のコラムを書いてまいります。
未読スルー・音信不通は正しい?
未読スルー・音信不通という彼の塩対応。
そうする彼もきっと正しい。
実はあえてそう考えてみるといろんなことが見えてきます。
え?音信不通が正しい?なにそれ?
たしかにそんな話で女性の視点では「それはひどい」「人でなし」のように思えるかもしれない。
それはごもっともな意見、と僕も思うんですよ。
では、僕がなぜ「彼の音信不通は正しい」と考えるのかといいますと、その理由こそ、女性が「音信不通になる彼」を何度も引き込んじゃう深層心理の動きに繋がるからなのです。
感情論ではなく、感情分析の話なんです。
だから僕は「音信不通」を推奨しているわけでも何でもありませんし、向き合うことなしに素晴らしい関係性は手に入らないだろうとも考えています。
今回のコラムのテーマは
「私が望んでいないことをする男性」を何度も選んでいる私の心理状態
が主題。
これ、心理面から見つめると
「音信不通になる男性を選びたい」とそのココロは感じているのではないか?
と僕は考えるんですよ。
これが思考と感情の違いなんですよね。
実は、思考で「こうなりたい」と思っていても、感情が「別の目的を実現したい」と感じていると、思考の力を凌駕して「別の目的が実現される」事が多いのです。
これが思考とココロの関係。ある心理学では私達のココロの仕組みは「思考の領域が3〜10%程度」で、残りの領域は「潜在意識・無意識」だと言います。
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例えば、あなたがダイエットに取り組んでいるとします。
思考では「糖質はダメ」と考えているんだけど、つい同僚と食事に出かけて、最初は糖質抑えるつもりだったのに、ついお酒が入ってしまって、まずいなぁ・・・と思いサラダに手を付けて凌いだんだけど、お酒がさらにすすんじゃって、最後はデザートまで食べちゃいました、としましょう。
これ、頭で考えてやっていることでしょうか?
おそらく気持ちですよね。感情や欲求がそうさせていませんか?
そして、糖質はイカン!と思えば思うほど糖質に意識が向きません?
これが「禁止」の心理の作用。
禁止を作れば作るほど、禁止したものに対する欲求が相当に高まるのです。
この欲求は強い欲求なので、なかなかコントロールが難しくなることもあるんです。
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この話を今回の事例に当てはめましょう
女性の願望では「もう音信不通になる男なんていらん!」なんて風に思われているかもしれない。
音信不通ってめっちゃ辛いしプライドも傷つきますもんね。
ただ、もし何かしらの理由があって(その理由は後述します)
女性が「音信不通にするような男は選んじゃいけない」と思っているとしたら・・・・
そのココロの中では「音信不通の彼を選びたい欲求」が高まっちゃうんですね。
だから、なぜかまたやっぱり音信不通にしてくれる彼を選んじゃう確率が相当に高まります。
いいか悪いかは別にして、音信不通になった彼は、ココロにある欲求を叶える援助者のような存在、と考えることもできませんか。
だから、「彼の音信不通が正しい」となっていないと成立しないんです、関係性が。
「音信不通はいけないよね」という彼だと、困るんです、ココロのレベルでは。
強い欲求を感じない人、手に入れたい人じゃないからですね。
だからでしょうか。「今の彼はいい人でたしかに音信不通にしない彼だけど、なんかつまんない」と感じてしまう女性がいるとかいないとか。
それ。やっぱり心理的な意味として筋が通る話なんですよ。
興味が無いものに対して関心を寄せることは難しいからです。
※この話は、「音信不通のする彼」の部分を「既婚者」に変えても応用できる話なので、よければ参考にしてみてくださいね。
音信不通な彼ではなく、幸せになれる関係を選ぶプロセスを考える
しかし、僕のもとにご相談に来てくださる女性は
「ちゃんと向き合ってパートナーを愛したい」
そうおっしゃってくださいます。
そう、好き好んでこんな関係を求めている人なんていないんです。
だから僕もできる限りのことをしてお力になりたいと思っているんです。
そこで僕が見つめるのは前述の
女性のココロの中にある「何かしらの理由」です。
なにか理由がなければ音信不通になる彼を何度も選ぶことはないだろう。
僕はそう考えるんですね。
では、「何かしらの理由」とはなにか。
僕の臨床経験の中で、比較的扱うことが多い理由をお伝えすしますね。
最初に「音信不通になった彼」との関係。そのショックを残しているケース
恋愛の中で「パートナーと向き合えない」「音信不通になる」ってある意味想定外の出来事だから、そのショックをずっとココロの中に抱えている方もいます。
まさか自分がこんな状態になるなんて・・・。
そう感じるんですね、ココロが。
お互いに向き合って別れた関係ならまだ、まだ、別れになったとしても納得しやすいかもしれない。
しかし「音信不通」はやっぱり傷つくし、忘れてしまいたい事だけれど、つい記憶にも感情の傷としても残りやすいとも言えそう。
すると、そのココロのを守るためにココロの防波堤=「プライド」が生まれます。
「私はそんなちっぽけな存在じゃない」と思いたいし、次はいい恋愛をして取り返したいといった欲求が生まれるんですね。
もちろんそこで「素敵な男性」をパートナー候補にできればいいんです。
が、音信不通になった彼との恋愛で受けたショック、ハートブレイクが色濃く残ると、ココロは「私が傷を受けた恋愛関係」を意識したままなんです。
つまり、今度も音信不通になりそうな彼を選んで、そこを乗り越えて幸せになってはじめて心の傷が癒やされる。
そんな欲求を持つこともあるんです。
これを私達の心理学では
「痛みが生む欲求」
「欠落感から来る欲求」
といいます。
だから「すぐ手に入る男性」に興味が無いんです。
なぜか「愛してくれる男性」にも興味がわかないんです。
チャレンジしたくなるんです、ちょっと今は「恋愛モードではなさそうな男性」に。
向き合ってくれないかもしれない男性を見ると、何故か欲求を感じるんです。
もちろん彼とのことを友達に相談すると、やめときなよ、といった声が飛んできます。
しかし自分は行きたくなるんです。愛を押したくなるんですよね。
*
ただ僕は、そういった気持ちもきっと間違いじゃないんだろうと思っています。
あなたがそういった欲求を持っていることは否定したくないのです。
それこそあなたが一人の男性を愛そうとされた証だと思うので。
ただ、それが「痛みから生まれる欲求」ならば
本当にあなたが願う関係を望まない理由になってしまうことも、僕はどこかで考えながらお話を伺っています。
そして「私が幸せにならない理由を手放したい」というお話をいただいたのであれば
「あなたは間違っていないですよ。今も昔も。
ただ、痛かったよね。そこは手当しましょうね。」
そんなお話をさせていただきながら
あなたの愛情はそのままがっちり守りながら、あなたの痛みを癒やし、手放していく
そんなご提案をさせていただきます。
例えば、過去の自分と向き合うこと。
ただ・・・過去の自分に「頑張ったね」なんて他人事、言わなくていいですよ。
過去の自分は頑張ってるんじゃなくて、その人が好きで信じているんだから。
ただ淡々と「好き」「辛い」といった自分の気持ちを認めて受け入れてあげてください。
その自分と向き合い、受け入れていくことが、痛みもそこにある愛情もちゃんと完了させる方法です。
※この話の中の「はじめて音信不通になった彼」を「私にとって最初の大失恋」と書き換えて応用することもできますよ。
ハートブレイク・ココロの痛みを癒すと欠落感や痛みという誤解から生まれる欲求が消える。
これによってもう一度素敵な恋愛を取り戻すことも可能になっていくのですね。
*
ただ、この話をここで終えると
「たしかに音信不通になる彼を何度も選ぶ理由はわかった。
ではどうしてはじめて音信不通になる彼を選んだの?その理由が分からない」
という疑問が生まれそうなので追記します。
これも千差万別な理由があるのですが
・偶然好きになった人が孤独を抱えている人だった
・はじめての恋愛だったから不安が強くて距離のある関係を選んだ
・自信を失うような経験をそれまでにしていた
・実は父親との関係が影響して、男性に興味を持たれることに嫌悪感があった
・まだ若かったから、男性と向き合うことが怖かった
・どこか焦って恋愛という形を望んだ
これは一例ですがこのような理由があって、急に音信不通になって、そこでショックを受けた。そんな連鎖が起きていることも考えられますね。
何か参考にしていただければ幸いです。
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【この記事を書いた人】
心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)
・カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区担当」
40代・男性・既婚。
恋愛・夫婦カウンセリングの臨床数を多数保有。年間約400件の個人面談を行い、総臨床件数は6000件を超える。
「恋愛」「婚活」「結婚」「ご夫婦の問題・関係性」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く人気カウンセラー。東京・大阪では2ヶ月先まで予約が取れないカウンセラーでもある。
屈託のない語り口と、明快な分析は目からウロコと評され、ユーモアを忘れない「話すと元気になる」カウンセリングは高いリピーター率につながっている。
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