こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の〈大人の恋愛術〉コラムを担当しています。
関東地方は梅雨明け宣言が出た、と思ったら今週は大雨。なかなか読めないものですね。晴れていても、土砂降りでもご機嫌でいられる心の器がもてたらいいのにな、と思いながら滝のような雨音を聞いています。
まずは、お知らせから。
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8月26日(日)は、名古屋感謝祭!トップバッターで講演します!「魔法の言葉」を聞きにきてくださいね。
さて、本題。
大事な人がふさぎこんでいたら、あなたはどうしますか?
なんとか「助けたい」と思いませんか?とても自然な感情でだと思います。大好きな人がしんどい思いをしているのを、そばで見ているのは、とても辛いです。1日でも早く、笑顔が見たいと思いますよね。
逆に、自分がしんどい思いをしていたら、誰かに助けてほしい、と思います。「助けてほしい」と言えるかどうかは別にして。そして、本当に欲しい援助がもらえたら、すごく嬉しいものです。
そんな「助け合える」関係性を持てたら、遠慮なく「助け合える」絆をつくれたら、どれほど人生は楽になるでしょう。
にもかかわらず、「助けたい」という気持ちは、〈要注意〉だったりします。
なぜでしょうか?
それは、「助ける」という言葉や行為の中に、どこか「強い」ものが「弱い」ものを救うようなニュアンスがあるから、です。
とても自立的な男性が、身体的にも、精神的にも依存的な女性を献身的に守り支えていたり、いわゆるダメンズウォーカーのしっかり女子たちが、「私がいなければこの人はもたないのよ」とばかりに、経済的な負担を背負い込んだり、心身ともに暴力的な扱いに甘んじているような状況では、この「助けたい」が大義名分であることが多いです。
ところが、助け続けることで、パートナーが問題を起こし続けることが多いのもまた事実です。
すごく献身的にサポートしているにもかかわらず、困った状況や問題行動がなくならないのは、受け止めにくいことですけれど、この〈問題〉があることで、二人の関係性が変わらなくてすむから、なのかもしれないのです。
どの関係性も、「面倒を見る側」と「面倒を見てもらう側」になるものですが、それがシーゾーのように、その時々で、入れ替わるならば、「お互い様」と笑い合えます。
でも、いつも「助ける側」と「助けられる側」が決まっているとしたら、お互いに、その役割に固執していて、自分が慣れている役割を取り続けられるように、協力し合っている、とも見れるのです。
よくアルコール中毒の人のそばには、それを許し、援助する人(エネイブラー)がいる、なんて言います。
本当は、パートナーがアルコールへの依存をあきらめられるように「助けたい」はずが、依存し続けることを援助してしまうとしたら、それは残念な話ですよね。
そんな不本意なことになってしまうのは、二人ともが、その関係性を使って、「罪悪感」や「無価値感」、「無力感」を感じることが目的になっているからです。
問題を起こす人が「罪悪感」や「無価値感」、「無力感」を感じているのはわかりやすいです。「助ける」人は、「いい人」で、「罪悪感」や「無価値感」はもちろん、「無力感」なんか無縁のように見えますが、パートナーを「助ける」ことで、自己価値を感じられているとしたら、それをしなければいったいどれだけ自分は価値がなくて力もない、と思っているのでしょう。
パートナーは鏡だ、といいます。感じている感情の質量はいっしょだ、ともいいます。
助ける側も助けられる側も、同じくらい罪悪感や無価値感、無力感を感じているのです。
それを「表現する」役割と、「隠す」役割があるだけ、なのです。
「助ける」か、「助けられる」かは、役割の違いにすぎない、と知っていたら、パートナーを、
「助けたい」
と思ったときは、〈要注意!〉ということがわかります。
自分では気がついていないかもしれないけれど、「助けてほしい」と思うほど困っていて、疲れているかもしれないのです。本当は、誰よりも自分が助けて欲しいのかもしれません。でも、その「助けて!」が言えなくて、パートナーが「助け」が必要な人、に見えているのかもしれないのです。
パートナーを「助ける」ことで、本当は自分を助けたいのかもしれません。
「そんなのいやらしいじゃない!上から目線だし、そうはしたくないから、私は人を助けたくないの」
と言いたくなる方もいらっしゃるでしょう。
それも一つの考え方ですけれど、「助けない!」と心の扉を閉めるより、二人ともが同じくらい抱えている罪悪感や無価値感、無力感を手放したい、と思うこともできます。
そのためには、まず、自分にもパートナーと同じくらい罪悪感や無価値感があることを認めましょう。それがすごく嫌なのです。でも、「自分なんてチッポケだ」という気持ちがあることを受け入れましょう。
そして、パートナーが「助ける」チャンスをくれていることも認めちゃいましょう。
もし、そのことに、「助けさせてくれてありがとう」と感謝できたら、二人の関係性は、「申し訳ない」という罪悪感の押し付け合いではなく、感謝しあうものに変質します。
二人の間の「お願い」と「ありがとう」がぐっと軽やかになるのを感じられますよ。
罪悪感を手放せるなら、もう問題を作る必要はありません。ゆっくり、静かに、いつの間にか、問題が終息していることに、ある日、ふと気づくでしょう。
そんな心の平和を手に入れられますように。
love and abundance,
みずがきひろみ
7月22日(日)は、変容真っ只中のあなたのための、ネクストステージへの準備をする4時間・2時間の2本立てワークショップ。詳しくはこちら>>>>>>>
カウンセリングサービス・名古屋感謝祭2018
現役心理カウンセラーによる9講演を柱に、
日 時:2018年8月26日(日) 10:00~19:30(受付9:30~)
場 所:愛知産業労働センター ウィンクあいち 名古屋駅徒歩5分
総合受付904号室にお越しください
料 金:¥3,240-(税込) 出入り自由のフリーパス制
※打ち上げに参加される場合は、別途ご用意ください。
※参加条件:18歳以上の方。
2歳未満のお子様に限り、お一人様まで、無料でご参加頂けます。
お子様の待機スペースなどはございませんのでご了承ください。
お申し込みは、こちら↓
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