こんにちは、カウンセリングサービスの阿部純也です。恋愛テクニックブログ、毎週火曜日は秋葉秀海・成井裕美の二人とともに『モテオーラ養成講座』をお届けしています。
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前回からちょっと続きです。
妻に全然余裕がないし、もうやるっかない!と思い、料理に腹を括ったわけですが、この コミットメント(覚悟)ができてしまえば、自信に変わっていくのは、もう時間の問題といっていいかもしれません。
覚悟ができず、決められないでいる時が一番辛い。
子供の頃、雪国に育った僕は、友達との間で「屋根の上から積雪に向かって飛ぶ」という遊びをやっていました。良識ある大人の方には真っ先に注意されそうな遊びですが、バンジージャンプとかスカイダイビングとか、どうも男の子はこういう遊びが好きです。
「お前、あそこから飛べるか?」「全然怖くねーし」みたいなやりとりをするんです。勇気試しというか、スリルを楽しむ遊び。誰々はあそこから飛べた、俺はあそこからでも行ける、みたいな感じでレベルを設定していく。子供ながらにプライドと勇気がかかっていて、当時の僕もなめられたくない思いで、あらゆる場所から飛びました。
そんな中で、いまでもよく覚えてるのが なかなか飛べなかった時 のこと。それは自分の時もありましたし、友達の時もありました。
5~6人集まって、「おう、やってやんよ!」というノリで屋根の上に登って行くんです。でも、いざ上から下を見てみると これがすごく怖い。「あれ、下から見るとそうでもなかったのに、上から見るとこんななの!? これは無理じゃない?」
一度ビビってしまったら最後、そこでしばらく固まってしまいます。
飛べる自信もなく、かといって仲間の手前もあり、簡単に屋根からも降りられない。動けない。飛ぶか飛ばないか、どちらかに割り切ってしまえればいいんですが、それができない、その時間が一番辛い。
行こう!と思って思い立っても、下を見るとやっぱり足がすくんでしまう。自信がない時、好きな人に声をかけたり電話したりする時によく似ているかもしれません。
飛んでしまった友達は言うんです「行けるよ!」「平気、大丈夫!」って。
子供の友情は面白いもので、プライドをかけて煽りあってた割には、飛べない人が出てくると応援に回るんです。その応援を素直に受け取ることができたら決断も早そうですが、怖れが強い時ほどなかなかそうもいかないものです。
それでもあの時、どれぐらい時間がかかったかわかりませんが、日も落ち始めた夕方頃、最後の最後には飛んだ自分がいました。
細かいところは覚えてませんが、葛藤の末にやっぱり行こうと思って「えいっ」と飛び込んだんですよね。覚えているのは「もういいよ、帰ろう」とは誰も言わず、長い時間、僕が飛ぶのを待っていたということだけです。
これが1人だったら飛んではいないと思うので「人がいてくれるからこそ、追い込める」と言えるかもしれません。妻の仕事が忙しくなかったら、僕はしばらくサラダで満足してたでしょう。
カウンセリングでよく「同じことばかり言っていて、全然良い報告ができなくて、ごめんなさい」と言われる方がいらっしゃるんですが、そういう時って、僕はあの「飛べない状態」なんだなって感じています。お友達に話せば「じゃあ、もうやめちゃえば?」と言われるかもしれないけれど、それがまだ決められない時。
それが分かるので「良い報告がなくたっていいんですよ」とお伝えしてますが、その踏ん張ってる状態は、動けないけど頑張ってる時なんですよね。そこからの決断には、ちょっとの時間と、それに付き合ってくれる誰かがいてくれた方がいいのかもしれません。
意欲と覚悟と、最後に人。
思いきって飛びこめた時、初めてちょっと自信になるんです。その瞬間を作るのには、上の3つの材料が良さそうです。
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