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Channel: 恋愛テクニック
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「思いやり」が疲れるときもあります

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とっても優しい彼が頼りなく見えるのは何故?



優しくて、いつでも私の希望を最優先してくれる彼。友達に話せば、「いいよね~。私の彼なんかいつも自分のことばかりで、私の気持ちは後回しよ」と羨ましがられるのに、何故だか素直に喜べません。いえ、最初はとても嬉しかったのです。私の気持ちを大事にしてくれるから、私は好きなことを言えるし、やりたいことは何でも応援してくれるし、すごく楽だと思ったのです。ところが、しばらくすると、「君の好きなようにしたらいいよ」という彼の一言が、どこか他人事のように聞こえてきたのです。



彼女はあれこれと指示されるのは好きなタイプではないし、束縛されたらつい反発したくなるけれど、何でも彼女の思い通りにしていいよと言われるとそれはそれで重いのです。しまいには、デートの場所やレストランについても「僕は君がいいと思うものなら何でもいいよ」という彼に、「どうして何でも私に決めさせるのよ!」と怒鳴る始末。どうやら彼女は「決める」ことを負担に感じていて、彼女がいいようにすればいいという彼を「決められない人」だと思い、決めてくれない彼を頼りなく感じていたようです。



 
「欲しい」ものを「欲しい」と言う難しさ



 彼は、多分、本当に「何でもいい」と思っているのです。そして、あまり頓着しないことの方が圧倒的に多いのです。こだわらない性格であることもあれば、自分のニーズに自分自身が気づいていなくて「どうしたいのか」がわからない、ということも結構あります。だから、せめて彼女が好きなようにやって喜んでいる顔を見られるとそれでハッピーという想いで彼女の希望を最優先にしますが、次第にそのことで彼女の機嫌を損ねることが増えてきます。



 彼女は彼女で、自分の「したいこと」「欲しいもの」を求め続けることにしんどさを感じています。わがままになりきれないのです。100%私次第でいいとは思えないから、「君の好きなようにしてもいいよ」と言われても、「きっとこうしたら彼は喜ぶんじゃないか」「いいと言っているけれど、きっとどこかで彼はイヤなのかも」と彼自身も気づいていないかもしれない想いを先取りして考えようとします。



 このとき、彼が見落としているのは、「決める」ことの難しさです。何かを決めるためには、さまざまな要素を見渡したうえでの取捨選択が必要です。彼は、自分を数に入れずに、彼女の気持ちだけで取捨選択をしていいと言いますが、実際に「好きにやっていいよ」と言われて、いつも自分の気持ちのまま決められるほど自己中心的になれる人は案外少ないのです。「何でもいい」と言われれば、彼すら気づいていない彼の密かな欲求を推察するなど、とかえって相手の気持ちをあれこれ考えてしまうのではないでしょうか。1回2回ならまだしも、何度も続くと、ますます自分の想いだけで突っ走りにくくなります。自分の気持ちだけではなく、彼の分まで「何をしたいのだろう?」と想いをめぐらさなければならないとしたら、「重い」と感じるのはムリもないですよね。



 
「シンプル」な関係は自分を知ることから



お互いに相手を大事にしようと思えばこそ、疲れてしまうことがあります。そんなときは、もう一度、自分の「やりたいこと」「欲しいもの」に立ちかえってみるといいようです。シンプルに、「私は、こうしたい」を言い合えると二人の関係も風通しが良くなってきます。



自分の「やりたいこと」「欲しいもの」がわからなくなるときもあります。そんなときは、「心地良い」「快い」ことにこだわって、相手に「こういうのが気持ちいい」と伝えてみてください。



 好きだからこそつきあっているパートナーなのだから、自分の想いを大切にして欲しいし、そんな相手の想いも大切にしたいと心の底ではお互いに思っているもの。でも、自分の想いがわからないと、この両方を大切にするのが難しくなります。



 「シンプル」な関係性は、自分を知ることから始まるのではないでしょうか。



 



みずがきひろみが仕事やパートナーシップについて日頃思うことを書いています。

みずがきひろみの毎日、好きなものについてつぶやいています。



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