たとえ病気があったとしても

木曜日に大門昌代・大野愛子とともに｢うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。

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ある日突然、体にやってくる病気。
病気になると、不安なるし、落ち込むし、自信をなくしたりもします。

泣いても、悔やんでも、どうにもならない。
病院探しや、職場への説明。
体の痛みや、薬の副作用。
ネットで調べると、不安になる情報がいっぱい…。

自分自身を扱うのに慣れるまで、しばらく混乱するでしょう。

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カウンセリングでは、特に乳房や子宮・卵巣などの婦人科系の病気になった方たちから、恋愛に対する複雑な気持ちのご相談をいただくことが多いです。

手術跡などの目に見えるものがあると、「これを見られたら…」と悪い方に想像したり。

逆に、見た目に一切わからないと、「見えないから、辛さをわかってもらえない。」と我慢ばかりして苦しくなったり。

再発のオソレがあるから、「こんな状態の私が人を好きになってはいけない。」と自分の気持ちを殺したり、「こんな状態の私を愛してくれる人なんていない。」と絶望したり。

周囲の人の何気ない一言に、大きく傷ついたり。

「病気の私は嫌われるに違いない」「病気の私は愛されない」など、「病気があるから…」という気持ちが出てきて、恋愛に奥手になりがちです。

そんな自分を何とかしたいけれど、どうしていいのかわからなくなっていないでしょうか。

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心の状態や個人の向き不向きで、お勧めしたい取り組みは異なるのですが、ココロを整える取り組みをいくつかご紹介します。

（１）病気のおかげは？

「病気のせいで」と考えることはしていたかもしれません。

今度は「病気のおかげで何ができたのだろう？」と考えてみましょう。

例えば、休養の時間がもてた、人を頼ることができた、嫌だった職場を休めた、自分の人生を見つめなおすことができた…など、病気をきっかけに「できたこと」が必ずあるはずです。

病気の捉え方を、「憎むべき対象」から「自分に恩恵をもたらしてくれた対象」にすることができると、病気になった自分を否定していた気持ちから、病気がある自分を受けいれていく気持ちが持ちやすくなります。

中には、病気をカミングアウトしたら、恋人と別れることになった人もいるでしょう。

それは、どうにも辛いことです。

それでも、そう理解するまでには時間がかかるでしょうけれど、長い目で見たら、「ピンチの時に支え合えない相手でもいいですか？」と病気が教えてくれたことになるでしょう。

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（２）あなたの回復や幸せを願ってくれる人は？

あなたが病気になったと知ったら、あなたを気遣い、回復を願ってくれる人は誰でしょうか？

例えば、あなたを溺愛していたお祖母ちゃん（故人）とかも、あなたを思ってくれるメンバーに入れてあげてくださいね。

病気になった時、利害関係だけのつきあいの人は離れていきます。

この機会に、大切な人たちとの「心のつながり」を思い出してみませんか。

あなたは一人ではありません。
あなたを大事に思ってくれている人がいます。

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（３）元気になったら、何がしたいですか？

今の辛さに心が飲み込まれている時、未来の幸せに目を向けると、辛さから心が抜け出すことができます。

初めて自転車に乗った時、目の前の地面を見ていると漕ぎ出せなかったのに、遠くを見るようにしたら、うまくいったように。

どうやって元気になるかはいったん横に置いて、元気になったら何がしたいですか？

夢は大歓迎、この際、妄想みたいなものでもOKです。

心に希望のヒカリがともったら、そこはもう闇ではなくなりますから。

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養生しながらココロを整えて、病気があなたを不幸にする理由にならなくなったら、臆することなく素敵な恋が楽しめるのではないでしょうか。