こんにちは
カウンセリングサービスの村本明嬉子です。
まずは、来月行われる1dayワークショップのお知らせです。
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■1dayワークショップとは?
1dayワークショップとは、机に座って心理学をお勉強する座学と違い、心理学やセラピーを体感しながら学ぶ、体験型のワークショップ
です。
心理学とは、心を扱う学問のこと。
皆さんも、このブログを見ながら
「自分のここが変化したらいいのに。」
「こんな自分になれたらいいのに。」
「こんな風に感じる気持ちを何とかしたい」
そんな風に思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか??
わかっているのにできない
それを、できるに変えるのは、心の変化なんですね。
「わかっている」部分は頭。
「できない」のは心
なんです。
頭で理解できても、心は変化するとは限りません。
そう、頭の理解と心の理解は、別のものなんです。
(連動してはいますけれどね^^)
そして、心が理解してくれた時に、感じ方が変わり、世界の見え方が変わり、「私、変わったな!」って感じられるんですね。
そんな、「心の理解」を創りだすのが、いわゆる「セラピー」です。
面談カウンセリングでは、クライアントさんに合わせて繊細に精密に心理分析を行い、セラピーを体験していただきます。
1dayワークショップは、セラピーをグループで体験するセミナーなんです。
面談カウンセリングでは、個々の問題に直接的にアプローチして行きますが、グループの特徴は、個人面談よりダイナミックなところで
す。
人数が多い分、あなたと社会の関係、あなたと「家族」との関係をダイナミックに見ていくことができます。
また、当日何人かの個人的な問題を扱って行きますが、それぞれの問題があなたのリンクし、共鳴して行きます。
要は、自分以外の人のセラピーであなたも変化を促していけるということです。
自分を変えてみたい。
人生を変化させたい。
行き詰まりを感じていて、何かヒントがほしい。
繋がりや親密感を学びたい。
そう感じていらっしゃる方がいらっしゃったら、一緒に心を見ていきましょう!
そんな、心理学を体感していただける一日にしていきたいと思っています。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております!
■日時・会場
日時:2012/7/22(日)10:00~20:00
会場:五反田・ゆうぽうと5F
交通:各線五反田駅徒歩5分、東急大崎広小路駅徒歩1分
料金:¥21,000-(昼食代は別途ご用意下さい。)
お申込みはコチラ↓
http://www.counselingservice.jp/workshop/2015/01/post_21.html
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さて、今日は、前回に引き続き、弟妹の心理についてです
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先週は、姉や兄の「与える」立場から創られる自己嫌悪についてのお話でした。
今週は、弟や妹の「受け取る」立場から創られる自己嫌悪について、お話したいと思います。
<与えることと受け取ることのバランス>
初めに、心理的な力学のお話をしましょう。
人間関係は受け取ることと与えることのキャッチボールで成り立っています。
誰かがあなたに投げかけた気持ちをあなたが受け取り、それにほんの少しプラスして返します。
相手は、それを受け取り、またほんの少しプラスして返す。
それを繰り返すことで、人は絆や繋がりを創っていくんです。
そのバランスが崩れると、人間関係が続かなくなってしまいます。
例えば。。。
あなたがお友達とご飯を食べるとします。
お友達は、「今日は私がおごるね。」と、食事をおごってくれます。
一度や二度は嬉しいでしょう。
それが、毎回続いたとすると。。。
ちょっと気が重くなると思いませんか??
おごられるたびに、なんだかあなたが小さくなったような、みじめなような、申し訳ないような、無力なような、そんな気持ちになってしまうんです。
それは、いわゆる無価値観ですね。
そうすると、だんだんとその人に会いたいと思わなくなってしまいます。
そのお友達が、ご飯を「おごってくれる人」だという位置づけ(役割)として、割り切って付き合うなら別ですが。。。
その場合は、深いつながりや信頼関係は望めなくなってしまうんですよね。
これは、パートナーシップでもしかり。
このバランスの崩れから、彼と溝ができてしまうことも実際あるんです。
ちなみに、この力学が適用されないのは、親子、兄弟、師弟関係のケースだけなんです。
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さて、先ほどの力学を兄弟に適用してみましょう。
兄弟姉妹は適用外、つまり、会いたくないというような溝は発生しないとは言え、無価値観を感じるシステムは同じです。
つまり、受け取る立場である弟妹は、その「受け取る」という役割ゆえに、無価値観を感じやすくなるんですね。
弟妹の立場の人達は、みじめさや、自分はできない、自分はダメだ、自分は無力だ。。。そんな感覚にとらわれやすい人が多い傾向があるんです。
<自分が受け取ることの価値を知ってる>
もう一つ、弟妹の立場にある人達の特徴は、断れないこと。
それは、自分が受け取ることで、兄姉たちが歓び、それをパワーにしていることを、無意識的にどこかで知っているからなんですね。
自分が断ったら相手ががっかりすることを知っているんです。
裏を返せば、あなたに与えたい人がいる、そして、それを歓びに感じている人がいるということを、無意識的に知っているということです。
与え受け取る力学で言うと、与えるほうは、与えることで自分の価値を確認できますから、あなたが受け取ることで、与える側の兄姉たちは、自分の価値を感じられるわけです。
そして、それをプレゼントしていたんですね。
その役割の中にいたので、受け取らない、受け取れない、ことに必要以上に大きな罪の意識を感じる人も多い傾向があるんです。
ここまでのお話で、なにか心に響いたり、感じるものがあったら。。。
無価値観を手放していく、いくつかのエクササイズをご紹介しますね。
まずは、そんな風に、受け取ることで周囲の人達を喜ばせ、与える立場の人たちに力を与えてきたことを知ることです。
また、大人になった今、①お断りできるようになる(自分の気持ちを大切にする)、②気持ちだけ受け取る(相手の気持ちを大切にする)ということを学ぶことも、大切なことなんですよね^^
<あなたの価値を知る>
こういった、弟妹的な昔の立場のフィルターの中にいると、実際に自分が成長していても、それを感じにくくなってしまう傾向もあります。
どれだけ頑張っても、自分を認めることができなかったり、進んでる感覚がしなかったり。
でも本当は、あなたは大人になるまでの間、無価値観やみじめさ、何もできない自分とたくさん格闘し、たくさんのことを学び、身につけているはずなんですよね。
そしてそれが、あなたの魅力になっているはずなんです。
観念のフィルターの中にいて、それが自分では感じられなくなっているだけだったりするんです。
まずは、あなたの価値や魅力が何かを知ることが大切です。
それは、自分ではわからないんですね。
そんな時に、クライアントさんに出す宿題があります。
「周りの、信頼できて聞けそうなお友達に、あなたの魅力や価値を聞いてみてください。」というもの。
ちょっと勇気がいりますが、効果は絶大です。
また、今まで言ってもらったことを思い出して見るのも一つの手。
無価値観フィルターを通していると、これまでに聞いていたことが、お世辞や社交辞令に聞こえてしまい、スルーしている傾向が強いんです。
人に価値を伝えることって、本当は結構、勇気とエネルギーが必要なことなんです。
それをあなたに向けてくれているわけですから、すべてが社交辞令ではないはず。
それをもう一度思い出して、「そうなのかも。」レベルでいいので、受け取ってみてくださいね。
<与える歓びを学ぶ>
もう一つ大切なことは、「与えていくこと」です。
受け取る立場にいたあなたが、与える歓びを知ることで、受け取ることと与えることのバランスが整っていきます。
そうすると、自己価値を感じられるようになっていくんです。
与えることについては、何でもいいでしょう。
ボランティアでも何でもいいし、友達にメールでもプレゼントでも。
職場で誰かに教える立場にいたり、姪っ子や甥っ子をかわいがることでもいいです。
誰かのために、何かをしてあげたい、という自分の気持ちを大切にするんですね。
そして、返ってきた「ありがとう」をかみしめる。
そうすることで、あなたの与え受け取るバランスが整い、自分の価値を感じられるようになっていきます。
ちなみに、甥っ子や姪っ子ができたことで、自分の中のパターンが変わったという人を、カウンセリングの中では結構見かけます。
そんな時、いつも血のつながりってすごいなぁっておもうのです。
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さてさて、今日は、弟妹の立場からのオーソドックスなパターンをご紹介しました。
家族のパターンは、これに加えて、両親やその他同居人も入ってきます。
ですから、必ずしもこれが当てはまる訳ではありませんが、何か、読んでいて引っかかるものがあったり、心に反応があったりした時には、自分にもどこかにあるのかもなぁ!と思って、参考にしていただければと思います。
皆様の心のヒントにしていただければ幸いです
村本明嬉子
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