■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもありがとうございます。
さて、今日僕はかなりの寝不足なんです。なぜなら昨日AppleのWWDCにかじりついていていたからですね。意外とこの手の話が好きで、つい夜ふかしをしてしまうんですよね。
ま、なかなか妻にはこの僕の行動が理解できないようですが(笑)
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では今日のコラムです。よろしければお付き合いください。
いわゆる恋愛や結婚生活のお話を伺っていると、人それぞれパートナーを選ぶ動機が違うことが見えてくるんですよね。もちろんその動機にいいも悪いもないと思うんですが。
例えば、
私が信じられないほど好きになった彼。
体の相性が抜群な彼。
とにかくいい人、一緒にいて楽な人だから選んだ彼。
・・・まぁいろいろな動機が見えてくるんです。
その中に「私のコンプレックスを拭ってくれそうな彼」という動機、パターンが存在しているんですよね。
どこか彼なら「私のことが分かるはず」だとか「彼なら私のことを裏切らないはず」と感じて男性を選んでいるパターンですね。
そして彼なら私のことを裏切らないはず、と思うからこそ、彼との関係が悪化したときにどうすることもできない、と感じてしまわれる方も少なくないようです。
だから、この動機・パターンで選んだ彼とのトラブルや別れ話などは、なかなかどうにもしようがない状況になることが少なくないようなんです。
その結果「私は自分に自信がなくて不安なのに、どうして彼はわかってくれないのでしょうか?」という思考でぐるぐる回るパターンにハマることもあるのですよね。
■例えばです。
どこか私の中に「見られたくない私」と言うものを抱えているとしたら。
どこか自分で自分を恥じている部分を強く持っていて、誰にも触れられたくないと思っていたとしたら。
そんな私をそーっとしておいてくれる男性は、あなたにとってある意味「優しい人」にもなるんですね。
嫌なことは言わないし、ある程度距離を置いて接してくれるとしたら、たしかに楽だとも言えるんです。
ただ、私たちは「関わり合いし合うこと」によって相手とのつながりを感じ、ロマンスや親密感を感じていく部分があって、恋愛や夫婦関係の中で、その深層心理では、そういったつながりを求める気持ちを、当たり前のように感じているのですよね。
そもそも自分の恥じている部分はなかなか自分で受け入れることができない部分がありますので、パートナーに愛されることによって才能(恥だと思う感覚が誰よりも分かるので、その感覚で人を理解し愛せるようになる)となったり、魅力の一部となっていくことも多いものです。
しかし、何かしらコンプレックスがあると、自分の内面に触れられたくないと思う度合いだけ、恋愛などで感じるロマンスや親密感を感じることが怖れや不安に変わることがあります。そして自分の触れられたくない感覚を使って、相手のそういった内面的な部分を触れないようにと気遣うようにもなるでしょう。
そう考えると、そもそもパートナーを距離を起きたがる男性の心理を見つめると、「人にあまり関わらないことがいいことだ」ぐらい思っている人も少なくないのです。
自分が去る、距離を置く、相手を悪意なく放置する。
そうすることで相手の気分は乱されないだろうし、嫌な思いはしないだろうと思うわけです。
もちろんその思いが気遣いだと言えばそうとも言えるでしょう。
しかし、それが「つながり」や「親密感」なのか?というとそうではないことが多いもの。
だから、どこか私にコンプレックスなどがあって、積極的に相手に関われないようなイメージを持った恋愛をすると、その中でお互いにハートをオープンにできればいいんですが、そうではない場合は、そもそも男性はあなたに深入りしてこないことが多いもの。
そして、あなたからその彼に関わることもまた、相手に迷惑ではないのか?嫌われるのではないのか?といった感覚を刺激したり、愛してほしいがゆえに、自分から彼を愛し関わることが、いわゆる「プライドの問題」につながることもありますね。
だから、私のことをそっとしておいてくれる人だから、という意味合いでパートナーを選ぶと、結果的に、あなたが相手に関わらないと、相手から関わってくれないような恋愛になることが多いようです。
■さて、そういったご相談をくださる方の深層心理を見つめていくと、どうしても行き当たるのが「私の自己概念(セルフイメージ)」という部分なんです。
あなたの中にあるコンプレックスや隠しておきたい部分、そっとしておいてほしい部分に気づき、それを自ら受け入れ合いしたり、解放してセルフイメージをネガティヴにする理由としてはおいておかないようにすると、いい感じに恋愛ができるようになるんです。
しかし、私はこういった人間というイメージを変えないでいると、いろんな心の抵抗を感じることが多いでしょう。
だからできる限り、自己肯定感を高めておくことはとても大切で、そうすることで実際に幸せな関係になっていく方もいれば、今のパートナーとはお別れして、もっと愛し合える関係を選ばれていく方も少なくないんです。
そのプロセスを心理的なアプローチとトークで、僕は応援させていただいている事が多いですね。
ちなみに、こういったお話を伺うとよく出てくる話に「自分がされて嫌なことは、相手にはしない」という正しさの話。
確かに、コレって愛情のように聞こえますし、たしかに社会的な部分や倫理的な側面では、それこそ「人の嫌がることはしないもの」ですし、それは正しいことでしょう。
しかし、つながりを感じ、分かち合いながら愛し合う恋愛や夫婦関係の中では、相手の愛せない部分に触れ、愛することがネガティヴなことか?というと、一概にそうではないんですよね。
ただ、これを実際、彼から言われてしまうと何もできなくなってしまう方が多いようです。「彼には迷惑なことだから、私が関わっちゃいけないよね・・・」と。
ね、コレめっちゃ傷つくと思いません???
もちろん自分のコンプレックスを適当に扱われたり、なじられれば誰だって頭にきます。
しかし、誠意を持って関わってくれる人には徐々にハートをオープンにしていくものですよね。
ただ、自分のコンプレックスばかりに意識を取られていると、どこか「愛すること」「相手の意識・存在」を忘れます。
だからさらに不安になります。どんどん私の無力感が高まっていってしまうんです。
そして、あなたの彼も同じように思って、あなたに関わってこない、という現象が起きたとき、あなたが相手に関わろうすれば、相手もきっと私のことが迷惑だろうな、と感じてしまうこともあるでしょう。
結果、どうすることもできない・・・というケース、意外と少なくないと僕は思っています。
更に厄介なのは、この関わらない理由は、この恋愛や関係性が終わるときの、不満や別れの理由に使われてしまう、ということ。
「俺じゃないほうがいいと思う」
「僕は人の迷惑になるようなことを探り合うことはしない、それを求められても嫌だ」
「お互いそっとし合える関係を求めていたのに、そんな感情論を話されても困る」
そんな話につながっていくことが少なくないんです。
■もちろん僕は、あなたがどんな人をパートナーに選んだとしても、そこにツッコミを入れたいわけじゃないんですよ。
ただ、どこか私のコンプレックスを撫でてくれる人だからと、無意識的にでもその動機で相手を選ぶと結果的に切ない恋愛になってしまうことが多いようですね。
しかし自己肯定感を高めておくと、たとえ彼に拒絶されても私の愛情にまでダメージが及ぶ感覚が薄くなりますし。
とにかく受け身な恋愛ではなく、相手に関わることが相手にとっての喜びだ、ぐらい思えるようになります。
そしてね、自信を持って愛する度合いだけ、パートナーの心の抵抗も減っていくし、分かり合える関係に近づいていくものです。しかし何もしなければ確かに何も起きないし、フェードアウトな関係になることもあるでしょう。
■そういえば、先日ある方からこんなお話を伺ったんです。
その方もいろいろ大変な思いをされていたんです。そこで僕がちょっと不思議な質問をさせていただいたんです。
「例えば仮に、ですけど。私は女性ではなく、男性であったほうがよかったって思ったことはありますか?」
すると、その方は笑顔でこうお答えになりました。
「いいえ。だって女性の方が愛することが上手ですから」
愚問ですみません・・・って僕は恐縮しちゃいましたね。(カウンセリングなので、あえてそういったご質問をすることもあるんですけど・・・)
この自信、自分を肯定されている感覚。これを感じれば、多くの人は相手のことをちゃんと尊重したくなるものです。それで相手があなたを手放すなら、それは相手の自己肯定感の問題なんでしょうね。
そんな凛とした私になることが、実は恋愛や素敵な夫婦関係を手に入れる王道であるとも言えるんですよね。
今回は以上です、最後までご覧いただきありがとうございました。
このブログはまた再来週更新しますので、またよろしければご覧ください。
【この記事を書いた人】
心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)
・カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪地区担当」
「恋愛と男性心理」「あなたの自信を培う(恋愛・婚活など)」「パートナーシップや家族の問題解決」「より深いパートナーシップを紡ぐ」のジャンルで高い評価をいただく。どこか屈託のない語り口と、明快な分析、なぜか笑いが耐えないカウンセリングが好評で、高いお客様のリピート率を誇る。
ほぼ毎日更新中!「恋愛と男性心理」「自信を培う」「心の解説」など、さまざまなテキストをご覧いただけます。
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