みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
恋愛って「追う恋」と「追われる恋」があると思うんです。
「惚れる側」と「惚れられる側」と言い換えてもいいのですが、どちらが良いとか悪いとかではないんですよね。それぞれの性分といいますか、好みといいますか、個性といいますか。
追いたい人は「私が好きになった人じゃなきゃイヤ」と思いますし、追われたい人は「愛されてこそ女の幸せよね」と思うようです。
それぞれの恋愛には傾向があります。うまくいかないときには、バランスが悪くなっているのかもしれませんので、その対策について書いてみました。
よかったら、ご参考にしてくださいませ。
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【追う恋をするあなたの傾向】
追う恋をしたいあなたは、「自分から好きになった人とお付き合いしたい」と思うタイプ。
愛情深くて、尽くしてあげたいと思う人も多いようです。
ひじょうに情熱的なところがあるので(うちに秘めたる人も含めて)、ちょっと手の届きにくいお相手を好きになることがあります。それぐらいじゃないと燃えないという人も。
「少し無理をして頑張って手に入れる」というところに、魅力を感じるようです。
どこかストイックで頑張り屋さんが多いような気がします。
頑張り屋さんですから、しっかりお仕事もして、お友達も多いタイプの人です。
気配り上手で、とても好かれて、いつもニコニコしています。
自分の弱さに感じては、内包していることが多いかも。
少しくらい自分が無理をしてでも、人に喜んでもらえるところに価値を見出すようなところがあります。
自分の悩みをお友達に相談することは苦手です。
「ここまでは相談しても大丈夫」「ここからは重たくなるからやめよう」と自分の中で勝手に仕分けしてしまうところがあります。
自分の荷物は自分で持つタイプ。荷物で目の前がいっぱいになっていることに、時々気がつかずにパニックになることもあります。
でも、自分で持つことはやめないみたいな自立系女子が多いのが特徴かな。
【追う恋をするあなたの恋愛対策は?】
追う側ですから、愛する側に身をおくことがどうしても多くなります。
そのために、「私は尽くす側」「彼は尽くされる側」という関係性が固定化しやすい場合があるようです。
尽くすことで、彼からの愛情がリターンしているうちはいいのですが。それがうまく得られなくなってきたときに、苦しい恋愛になりやすいようです。
「どうしたらこっちを向いてくれるんだろうか?」
ときに犠牲的に自分を与え過ぎてしまうことがあるのです。
そもそも、「なぜそんなに愛したいのか?」のついて考えてみたことはありますか?
追う恋をする人がいつも感じているのは、自分への「不足感」なのかな?と感じることがあります。
自分への不足感があると、「頑張らなければ愛されない」「頑張れば愛されるはず」という思いが強くなるのです。
だから、うまくいかない恋愛であってもなかなか諦めることができません。頑張り続けることに意味を見出してしまうからです。
子供の頃から頑張ることで褒められ認められた経験から、頑張ることが愛される秘訣になっているのかもしれません。
追う恋をする人は、恋愛も仕事も全力投球ですが、どこかでは「頑張らない自分には価値がない」と思っているふしがあるようです。
でも、本当にそうでしょうか?
この傾向が思い当たる方は、意識的に「安心できる」「ラクな感じがする」「穏やさ」を感じられる恋愛を選んでみても良いかもしれません。
いつもどこかヒリヒリするような情熱的な恋愛を好みますが、それがうまくいかないような場合には、すこし目線変えてみるのも良いかもしれません。(恋愛以外についてもそれは同じです。)
まぁ、「それができたら苦労しないわ!」と言われそうな気もしますが、逆に「すぐそこにある幸せ」を見逃すのはもったいないですからね。
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【追われる恋をするあなたの傾向】
追われる恋をしたいあなたは、「自分を好きになってくれた人と付き合いたい」と思うタイプ。自分を好きになってくれる人を好きになりやすいようです。
愛されることに幸せを感じることが多いでしょう。
丁寧に愛を確かめながら生きているようなところがあります。
自分から近づくよりは、相手から来てほしいのです。
だから、あえて「待っている」ことがあります。
それが愛を確かめる方法ですから、あえて待つことがあるのです。
ゆえに、メールや電話の回数などにこだわってしまうことも。
目に見えないものを信じることは、とても勇気が必要です。
心と心が繋がっていることに安心を感じるので、「愛されている証拠」がほしくなることがあるのです。
子供の頃、愛されるためにいい子にしていたり、自分の希望をいわずに我慢をしていた人が多いようにも感じます。
その名残りがあるために、「ああしてほしい、こうしてほしい」と求めることが、ちょっと苦手な人が多いかもしれません。
自分から相手を求めることは、「もしかしたら迷惑かも?」と思うようなところがあります。
我慢することで愛を得ようとすると、苦しい恋愛になることがあります。
「嫌われるぐらいなら、自分から嫌ってしまおう」
相手の重荷になりたくないと思うとき、自分の存在を自分で消してしまうことも。
自分で自分を愛することが苦手な人が多いのが特徴です。
それは、「愛されてこそ価値がある」と思っているからかもしれませんね。
【追われる恋をするあなたの恋愛対策は?】
追われる恋をしているからといって、内向的なわけでも情熱がないわけでもありません。
むしろ、逆かもしれません。
自分にブレーキをかけながら行動していることが多いだけなのです。
自分の感情を抑えながら表現しているようなところがあるので、見た目と内面のギャップを抱えている人も多いかも。
やさしい癒し系に見えるけれど、じつはアクティブで好奇心旺盛だとか。
まわりから求められるイメージと、本来の自分がかけ離れてしまうことがあります。
時々、自分で自分のことがわからなくなることがありませんか?
愛されて生きるというのは、ひとつの幸せの形であることは確かです。
選ばれることを待つあまりに、自分から選ぶことをしなくなると、ちょっと苦しくなるかも。
なぜならば、自分に対する評価を「他人」が決めるようになるのだとしたら、気に入られるように生きるところに軸を置きがちだからです。
恋愛においては、自己肯定感を高めることが鍵になるでしょう。
目の前に差し出されたものから選ぶことも人生ですが、「私はこれがいい」と選ぶこともまた人生なのです。
あなたにはそれだけの価値があります。
くれぐれも自分をディスカウントしませんように。
それには、自分で自分を愛することも大切です。
自分の好きなこと、したいことをちゃんと自分に聞いてあげる習慣を心がけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。ご参考にしてくださいませ。
30代からのうまくいかない恋愛と40代からのこじれた男女関係に。婚活・失恋・復縁・不倫など、恋愛についていろいろ書いています。
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