毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
パートナーから、離婚を切り出され、相手の決意が固く、取りつく島もない時。
いきなり家を出て行かれてしまった。
別居が長く続いている。
などなど、私は、別れたくないけれど、相手が別れたいと言っていて、どうしたらいいかわからない。私としては、なんとかパートナーに思いとどまって欲しいから、すでにいろんな手を使ってやってみるが、うまくいかない、そんな場合について、書いてみたいと思います。
言えていない「別れたい理由」
別れたいと言っているのが、男性であっても、女性であっても、こちらが別れなど考えていないのに、別れを切り出してきている、または、別れを前提に、別居という状態になっている時、切り出されたこちらは、パートナーの気持ちがわからないままになっていることも多いものです。
ということは、パートナーは、私に「別れたい理由」をきちんと言えていないということです。そして、私自身も、パートナーがうまく言葉にできていない、ものすごく大切な部分を、まったく理解できていないということになります。
まずは、ここからがスタートです。
「私は、パートナーを全然理解していなかったかもしれない」
いえ、私なりに理解していたつもりだったし、努力をしてきたこともあったかもしれません。きちんと理解し合えていたところも、たくさんあったかもしれないし、話をしなかったわけでもない、そんな関係であっても、それでもパートナーが、私に言えずにいたことがあり、それは、ふたりの関係を終わらせたいと思うほどのものであったことに、まず気がつく必要があります。
例えば、パートナーが別れを切り出す前日、家を出て行く数日前、喧嘩をしたんだった、じゃあ、あの些細な理由の喧嘩が原因かといったら、そんなはずはないわけです。あんなつまらないことで、出て行くなんてと、思って、腹立たしく思っているのだとしたら、それこそが、別れたいと言っているパートナーの態度をさらに硬化させ、二度とやり直すことなどないと決心させるようなものです。
パートナーが、はっきりと別れたい理由を、私に言えていないところにも、何かしらの理由があるはずなのです。
・気を使ってしまい言えなかった。
・がんばりやさんで、なんでも我慢するタイプだった。
・どうせ聞き入れてもらえるはずはないと諦めていた。
・こんなことになったのは、自分のせいだと罪悪感が強すぎる場合。
いろんなケースがあると思います。
この3つのケースを詳しくみてみます。
気を使ってしまい言えなかった
一緒にいるパートナーが疲れている時、こんなこと今言ったら、悪いよね、とか、嫌な雰囲気にしちゃうかもしれないな、とか、相手のことを思って、つい言いたいことを飲み込んでしまう。そんなことが、結婚してからずっと、付き合い始めてからずっと、続いていたとしたらどうでしょう。
小さな愚痴だったり、不満だったり、して欲しいことを言えずにいたとしたら、ひとつひとつはたいしたことではなかったかもしれません。ちゃんと言えていれさえすれば。でもそれができなかったからこそ、今、「別れるしかない」という選択に至っているかもしれないのです。
がんばりやさんで、なんでも我慢するタイプだった
仕事と子育てを両立させている女性も多い時代です。共働きも珍しいことではありませんが、家事や子育てというジャンルは、よほど意識しないと、女性が責任を負いやすいジャンルでもあります。ですから、せめて物理的にバランスよく、ふたりで、やることを分けておいたり、コミュニケーションをして、常に一番スムーズな状態に更新できるようにしておく必要があります。
でも、それがないと、知らないうちに、仕事もしている女性側が、家でも働きづめになってしまったりしやすいようです。
また、男性の場合は、仕事や家のこと、子育てをがんばってくれているパートナーに仕事の愚痴をこぼすこともできず、もちろん言えるような時間もなく、お互いがものすごくがんばっているがために、ふたりともが弱音を吐けなくなり、息の詰まるような家庭になっていることもあります。
どうせ聞き入れてもらえるはずはないと諦めていた
パートナーがいつもイライラと怒っている。
何を言っても、おまえが悪いというところに落とし込まれてしまう。
余計な忠告ばかりされる。
いつも仕事を優先する。
そんなパートナーに、折り入って何か話をしてみようと思う人は少ないでしょう。
自分にとって大切なことを、伝えたい、聞いて欲しい、と思う時、相手の状態というのは大事ですよね。ちゃんと聞いて欲しいと思う時ほど、相手も聞き入れてくれる状態かどうかみてしまうものです。しかし、パートナーが、自分を受け入れてくれそうにないなと感じたら、いくら聞いて欲しいと思っても、伝えること自体を、これまでに何度も諦めてしまっていたかもしれません。
私が今、できること
3つのケースを挙げてみました。
パートナーが「別れたい」と思うほどの理由にたどり着くまでには、ずいぶんと時間が掛かりそうだと思われた方も多いかもしれませんね。
もし「めんどうだな」と感じるのであれば、いくら時間と手間をかけて、パートナーに別れを思いとどまらせたとしても、また同じことが起こるのは、時間の問題でしょう。
時間や手間を掛けても、なんとかもう一度やり直したい、戻ってきて欲しい、思いとどまって欲しいと思われていらっしゃるのなら、パートナーが、どんな気持ちで「別れ」を切り出さざるを得なかったのかを、じっくりと考えてみることです。
3つのケースのどれかにあてはまるだろうか。
私は、気を使わせていなかっただろうか。
パートナーは、我慢をしていたのではないだろうか。
いつも忙しくして、私に余裕がなかったかもしれない。
パートナーがそんなに思い詰めていることに気がつかなかった。
パートナーの表情や言葉は、どうだっただろう。
あのとき、パートナーは、どう感じていたんだろう。
思いつく限り、引っ張り出して、じっくりと考えてみるのです。
わかることがあれば、書き出しておきましょう。
もちろん、わかったことがあって、それに対し私の心が感じることも、書き出してみましょう。
わからないことも出てくると思います。
どんな気持ちだったのか、どういうつもりだったのか、わからないことも整理します。
もし、パートナーに連絡が取れそうなら、私なりに考え、感じたことを伝えてみてはいかがでしょうか。そして、わからないことは、聞いてみることです。
これまで、気がついてあげられなかったことがたくさんあったと思うけど、それが何なのか、私なりに考えてみたということを伝え、また、本当に申し訳ないけれど、一生懸命考えたけど、わからないこともあった。でも、そこがとても大事なことだと思うから、理解したい、教えて欲しいと伝えるのです。
わからないことは、聞くのです。誠意をもって、理解しようとしていることを伝えたら、それは必ず、今でなくてもいつか伝わるものです。
「別れたい」と言っているパートナーが、心の奥深くにしまいこんでしまった「理由」をまずは、理解しようとすること。硬い扉かもしれませんが、大切な人であるのなら、やってみる価値はあると思います。
そして、連絡を取ることも、会うことも、とにかくシャットアウトであれば、今は、パートナーの要望を全部(別れ以外です)汲み取ることにフォーカスするしかありません。パートナーには、時間が必要なのでしょう。時間をおく。それが、今、私のできるパートナーのための唯一のことです。
「別れ」を切り出され、さらにパートナーを理解し、時間をおき・・・
とても大変な宿題になってしまったかもしれませんね。
家族がバラバラになり、私がひとりぼっちになった状態で、こんなふうに、パートナーとのことに取り組まないといけないのは、大変なことです。
誰か信頼出来る人に相談したり、話を聞いてくれて、状況を知ってくれている人がいたら、ずいぶんと心強いと思います。カウンセラーにフォローをしてもらいながら、というのもいいと思います。
お手伝いさせていただきます。
お役に立てればうれしいです。
池尾千里
「カップル・カウンセリング」のブログ連載は、「池尾昌紀」「池尾千里」が担当し、「男性心理」「女性心理」を紐解いていきます。
恋愛・夫婦問題で悩んだり、パートナーをみつけようと思っている方、将来の結婚に役立つご提案を、毎週月曜日に発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
池尾昌紀・千里による『カップルカウンセリング』もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
カップルカウンセリングの料金は、お一人で受けられるものと同じです。
ご希望の方は、ご予約の際にお申し出くださいませ。
次週、5月1日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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