毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
「君は強いから大丈夫」と、か弱そうな女性へとなびいていった男性に、苦々しい思いをしたご経験がおありの方、また、どうにかこうにか、騙し騙しがんばっている自分のことを「強い」と言われ、さらに「大丈夫」と判断され、お前に何がわかるのかと、はらわたが煮えくり返ったなんてことがある方も、少なくないのではないでしょうか。
「君は、僕がいなくても大丈夫だけど、彼女には僕が必要なんだよ」
ひと昔前のドラマの台詞みたいですが、実際ここに現れている男性の心理というのは、ひと昔前も、現在も基本的には変わっていないようです。
「必要とされる」という要素が男性にとっては、生きるモチベーションになるほどのもののであることは、女性にはあまり知られていないかもしれませんね。今日は、そんな男性の心理と、女性の「自立」について書いてみたいと思います。
誰かに必要とされて、その人の役に立っていると感じることが、自分の価値と直結している男性は、その人といる間、自分の価値を感じることができるわけですから、ものすごく気分がよく、満たされた気分になれるようです。
その人と会いたい、いつも一緒にいたい、と離れられなくなるのも当然ですよね。
男性の「浮気」をする心理には、恋愛感情が他の女性に向くという以前に、こういった「誰かの役に立っている」という心理が働いていることも少なくないようです。
役に立ちたいけど、役立たず?!
たとえば、「会社の部下に相談事をされる」というようなシチュエーションも、仕事上でのやり取りよりも、一歩踏み込んだ位置で、必要とされ、役に立てたという感覚が、男性をいい気分にさせます。最初は、恋愛感情がなくても、男性の「役に立ちたい」という欲求を満たすので、一緒にいたくなるような、恋愛感情に近い感情を持ちやすくなるようです。お近づきになりたい男性に対し「頼る」という行為は、非常に効果があると言えそうです。
ではもし、男性にパートナーがいて、そのパートナーに対して「役に立つ」という部分が満たされていなかったとしたら、満たされないどころか、「役立たず」扱いされているとしたら。
男性は、そんなパートナーと一緒にいると自分の価値を感じることはできないでしょう。できないどころか、自分が何にも役に立つことができない、ダメな奴だという「無価値観」ばかりを感じてしまいますから、そんな場所からは離れておきたくなってしまいます。
仕事の後、すぐに帰らずに、飲んでから帰ったり、残業ばかりしたり、休日出勤してみたりなんてことをしたりします。パートナーと顔をあわせるのも、パートナーのいる家に帰るのも嫌になってしまうからですね。
そんな時に、「ちょっと私を助けてください」といったアプローチがあったとしたら、思わず引き寄せられてしまうのも、わからないではありませんね。
「役立たず」の理由
しかしながら、女性がパートナーに対して、「役立たず」だと思ってしまうには、理由があることがほとんどです。「お願いしたのにしてくれなかった」「不機嫌だった」「疲れたと言ってた」などなど、男性を役立てようとしたけど、結局やってもらえず、失敗した経験があるのです。すると、もうこんなふうに、やってもらえなくてがっかりしたり、悲しい思いをするのはいやだなと思いますから、「もう頼まない」という選択をするようになるのですね。
ひとりでがんばってしまう「自立」の出来上がりです。
ここにひとつのすれ違いがあります。
男性が「君は強いから」「君は大丈夫だから」と誤解してしまう要因です。
女性の価値観には、今でも、とても古い価値観が混ざっていることが多く、家のことを手伝って欲しい時などに、ついこんな思いが出てくることがあるようです。
「本来、私がやらなければならないことを男性にやらせている」
すると、そんなことをさせている私はいけないと「罪悪感」が出てきますから、男性に何かお願いしたい時に、無意識にブレーキがかかるのです。一見、きちんとお願いしているようであっても、非常に控えめだったり、罪悪感があるせいで、ぶっきらぼうになり、説明が足らなくて、男性に伝わっていなかったなんてこともあります。
何かお願いしようと思った矢先、「あー疲れたぁ」と言われて、慌てて頼み事を飲み込んだ、なんてこともあるかもしれません。
女性らしい気配りや優しさの他に、「罪悪感」があるせいで、本当は、とってもしんどくて、いっぱいいっぱいで、へとへとで心は折れそうにもかかわらず、非常に巧みに、自分を隠してしまい、男性にしてみれば、「弱音を吐かない、何も言ってこない、頼らない女性」を「君は大丈夫」「君は強い」とつい思ってしまうように、女性自身が「理解しづらくさせている」と言える部分もあるようです。
「パートナーが、私のことをちっとも理解してくれていない」
そんなふうに感じる時、パートナーに、弱音を見せたことがあっただろうか、怒りをぶつけることができても、本当に聞いて欲しいことを伝えようとしたことがあっただろうか。こんなにもわからないように、どれだけ上手に隠してきたんだろう、ということについて、目を向けてみてはいかがでしょうか。
私は、パートナーを私の役に立たせてきただろうか。
「助けて」ってちゃんと言えてただろうか。
男性が、あなたを助け、あなたの役に立てることで、それが、彼の喜びとなることは、なかなか信じがたいことかもしれませんが、「君は強いから大丈夫」と言われて、「大丈夫じゃない!」と感じるのであれば、お試しいただければと切に思います。
そんなあなたにぴったりの講座を開催します。
名古屋での開催です。
ご興味のある方、ぜひお運びくださいませ。
お待ちしております。
心理学ワークショップを開催することになりました
【カウンセリングサービス 心理学ワークショップ】
講師:池尾千里・吉田ちか → ワークショップBlogへ>>
日時:2017年3月25日(土)18:30~20:30
交通:名古屋駅より徒歩5分
料金:¥3,240-(税込)
*参加条件:18歳以上の方。ただし、2歳未満のお子様に限り同伴可能です。
*当日飛び込み参加もOKですが、できるだけお申し込みいただけると助かります。
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お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
「カップル・カウンセリング」のブログ連載は、「池尾昌紀」「池尾千里」が担当し、「男性心理」「女性心理」を紐解いていきます。
恋愛・夫婦問題で悩んだり、パートナーをみつけようと思っている方、将来の結婚に役立つご提案を、毎週月曜日に発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
池尾昌紀・千里による『カップルカウンセリング』もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
カップルカウンセリングの料金は、お一人で受けられるものと同じです。
ご希望の方は、ご予約の際にお申し出くださいませ。
次週、3月6日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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