毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
今、こども2歳ひとり。
そろそろふたりめを考えている私。
でも、夫にその話をしたら、あまり乗り気でないみたい。
あれこれ、よくわからない理由を並べられて、先延ばしにされている感じ。
そんなお話、よく伺います。
女性は、自分が産む側で、育てることも考えると、2、3歳違いで、ふたりめを考えることは多いですよね。ひとりめも、大きくなってきて、あんまり間が空くより、このくらい離れてもうひとりいたらいいな、と考えるのは自然なことです。
にもかかわらず、夫がイマイチ乗り気でないと、
「おいおい、こればかりは、待ったはなしでお願いしたい」
と思いますし、何より、ふたり(夫と私)のこどもを持つと言っていることを反対されているわけですから、「どういうこと??」と腹も立ってきますよね。
今日は、この「ふたりめ問題」について、考えてみたいと思います。
「ふたりめ問題」を考えるとき、というか、「こども」に関する問題があるとき、「こども」自身が原因であるより、親である私たちが何か気づくことがあることが多いように思います。
今回の「ふたりめ」を持つことにしても、いったい何が起こっているのでしょうか。
こどもは、夫婦の間に生まれるものですから、「夫婦」という視点でみてみましょう。
すると、こんなことが見えてきます。
男性は「責任」と捉える
男性は、結婚を「責任」と捉えます。
女性は、結婚を「安心した温かいもの」と捉えます。
ですから、男性は、「こども」のことも「責任」と捉える傾向が強いようです。
「女性」もこどもに関することは、私の責任と捉えるものですが、女性の場合、その中に、こどもと母親の密着した甘い時間とでもいうような「楽しく満ち足りた」要素とつながるのに対し、男性が、こどもや妻のためとはいえ、経済的、社会的な責任を感じる「厳しさ」とは、意味合いが、少し異なるようです。
「こども」をもうひとり、となった時、男性は、この「責任」を、さらに強く感じるのは確かなようです。教育に掛かるお金、成人するまで、経済的に面倒を見られるだろうか?家のローン、車のローンもある、大丈夫だろうか??そんな理由もあるでしょう。そのジャンルに関しては、女性よりも重く受け止めていることが多いようです。
でも、本当のところ、夫自身も自覚していない「ふたりめ問題」の理由があるようです。
妻に対する「寂しさ」を表現できない
「ふたりめが生まれたら、おれのことなんて、かまってくれないにちがいない。
今だって、ほったらかしなのに!」
夫は、こんなふうに感じていることもあるようなんです。
男性は、なかなか不満をきちんと表現することは、苦手で、ましてや、妻に対する「寂しさ」をきちんと自覚して、口にするなんてことは、本当に難しいもののようです。
女性は、こどもを持つと、こどもに集中します。これは、意識的にやっているというより「本能」みたいなもので、こどもを産んだばかりの女性は、猛烈に「母親」なって、子育てモードに突入することが多いものです。
初めての子育ての時などは、わからないことだらけで、迷ったり、不安になったりしながら、目の前にある小さないのちと、必死に向き合っています。家に一日いますから、家事もこなそうと思いますが、この小さな赤ちゃんのお世話に、信じられないほどエネルギーを取られます。
そのため、家事もままならないことが多いのですよね。
子育て中のランキング
こんな時、夫に対して、どのくらい優しくできたかと問われたら、「うーん」と唸ってしまう妻たちは、多いと思います。夫のために、ご飯は作ってたし、洗濯もしたし、アイロンも掛けてたけど、優しくしてたかと聞かれたら、また、かまってあげてたかと聞かれたら、なかなか手も気も回らないのが「夫」だったなと感じることが多いのではないでしょうか。
こどもが1位
夫2位。
そんな優先順位に、なってしまいますよね。
今までは、1位だったのに、こども優先になって、仕方ないことだと思うけれど、なんだか寂しい。仕事でがんばってきて、疲れて帰ってきた時にも、妻の優しい態度や言葉が、最近ないなー。そういえば、夜のお誘いも、すっかりご無沙汰のままだなー。
そんな、「ひとりめ子育て」を経験してきた夫、そして、こども1位、夫2位のランキングには、どうやら、こどもが2歳になった今も、変化はない気配、となったら、「ふたりめ」が登場したら、こんな想像はたやすいのではないでしょうか。
ふたりめ1位
ひとりめ2位
夫3位。
どんどん下がるランキング。でも、こどもを大切にしてくれている妻に、文句をいうのも変だとも感じるでしょう。「寂しく」感じていることを、男性はうまく感じたり、表現したりするのが苦手なようです。頭では、わかっているのです。妻がこどもに手がかかるから、こうなっていることは。
押し込めた小さな我慢
しかし、頭で考える思考と、心から湧く感情は、必ずしも一致しているわけではありません。
思考で、感情を納得させようとしても、無意識に勝手に湧いてくる感情を変えることなど、できるはずないのです。
しかし、私たちは、男性に限らず、それをやろうとします。
でも、できないので、感情を押し込めるというやり方をします。隠してしまって、そんなことなかったことにするのです。
すると、感情は、一旦はおさまったかのようになりますが、消えることはなく溜まっていきます。こんなことが、少しずつ溜まっていったら、それは、「我慢」ですから、ストレスになりますよね。もやもやしたりしているうちに、それはやがて、「怒り」になっていきます。
「なんでわかってくれないんだよ」
という「怒り」です。
もともとは「寂しさ」だったのに、「怒り」がのってしまうのです。
でもまた、それも表現できないところに、妻が「ふたりめ問題」を持ち出してきた。
さて、夫は、賛成するでしょうか、反対するでしょうか。
答えは、明確ですよね。
でも「ふたりめ」がいらないという話ではないのです。
「ふたりめ」がやってくることによって、夫自身がこの感情を、もう抱えきれなくなる、そんなことだったら、「ふたりめ」は、まだいらない、そんな答えになってしまうのではないでしょうか。
大切にされていることがわかること
「ふたりめ問題」が起こった時、夫が、男性として感じやすい経済的、社会的な「責任」については、きちんと聞いて、ふたりの問題として、プランを考えたり、見通しを立てるのが大切でしょう。
そして、その次にするとよいのは、夫を1位にしてあげることです。
でもそれが、すぐにはむずかしそうなら、まずは、夫が1位でなくなっているのがどこか、見てみます。物理的に時間が取れないことはしかたありませんが、時間が取れない分、気にかけてあげたり、言葉にして伝えてあげることで、夫は、「妻に大切にされている」と感じることはできます。
遠距離恋愛がうまくいくカップルは、これができています。
物理的な距離は離れていても、いつもつながっている感覚があることで、距離が問題にならなくなっているんですね。
そこが、ポイントです。
「妻は、自分のことを愛している」をいつも感じられたら、形はどうでも大丈夫なものなのです。
お役に立てればうれしいです。
池尾千里
昨日のイベント、名古屋カウンセラーズ・フェスタ、
無事終了いたしました。ご来場ありがとうございました。
9名の個性豊かすぎる名古屋カウンセラーの講演、
お楽しみいただけましたら幸いです。
また、これからの名古屋イベントにも、
ご来場お待ちしております。
この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。
合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
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次週、12月26日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
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