こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の「大人の恋愛術」をお届けしています。
朝晩、ずいぶんと過ごしやすくなりました。季節の移ろいを感じます。お天気が不安定だと、どうしても気持ちも揺れやすくなります。「自分に優しく」を心がけてくださいね。
さて、早速に本題に入りましょう。
皆さまは、誰かに何かを指摘されたり、注意されたり、批判されたら、素直に「はい」と受け入れられますか?
そして、その「はい」は、誠心誠意の「はい」ですか?
この間、おじさんとおばさんが他愛もない話をしていて、その中で、おじさんが、
「みっちゃん(=おばさんの愛称)は、器量好しの働きものなんだけど、どうしても一言言い返さなくちゃいられないんだな」
とおばさんのことを言うと、おばさんは、
「そんなぁ、私はただ、事実をそのまま、こうだからこう、と言っているだけじゃない」
と返すのに、おじさんが、
「ホラ、そういうとこさ。黙っていりゃ、いい女なのに。でも、しょうがないよな、長女だから」
と笑うのを聞いて、なんとなく他人事ではないと感じたわけです。
で、帰宅してから念のためダーリンに確認してみました
「ねぇねぇ、私も長女なんだけれど、一言言い返すタイプかしら?」。
ダーリンはニヤニヤしながら、
「そうだね。ロミも黙っていないよね。いちいちウルサイ女だ、と思うことはあるよ」
と正直に言うものだから、
「そう言うけれど、やっぱり違うものは違うって言わないと。あなただってあとで『なんで言わなかったんだ!』って怒ったりするじゃない?」
と反射的に言い返したものだから、
「ホラ、そういうところ。いちいちウルサイ」。(笑)
なるほど。
「学生の頃からそうだったよね。部活とかでも、先輩の言うことが納得がいかないと、物申していたよね」。
そうでしたっけ。覚えがありませぬ。
「僕は、ロミのそんなところも嫌いじゃなかったけど」。(←スミマセン。オノロケですがどうしても書きたかった。)
「言い返す」のが「いい」とか「悪い」とかの話ではないんです。
ましてや、長女が「言い返す」タイプかどうか、という話でもないんです。
こういう他愛もない会話のパターンに潜む感情を面白いなぁ、と思うだけなんです。
「みっちゃん」と呼ばれているおばさんにしても、私にしても、まったく他意はなく、相手の言っていることが「違う」から「違う」と言っているだけ、と思っているのですが、それがどうやらおじさんにもウチのダーリンにも「いちいちウルサイ」という反応にしかならないらしいのです。
そして、こんなエピソードを書いていると、「ダーリンだって、いちいち、本論から外れた枝葉のことで間違い探しのようなことするのに。キーッ」という気持ちが湧き上がってきます。
あら。ダーリンのしていることと、自分が指摘されていることを比べています。
この、どうしても、「それは違うと思う」を言わずにはいられない気持ちの下に隠れているのは、
「競争心」
だったんですね。
男性を手のひらの上でころがすようなデキた女性たちは、ちょっと違っていても、物申さずに、ただ「はい」と言えるのでしょうか?
そして「黙っていればいい女」(おじさんの言葉)と男性は思うのでしょうか?
なんて、早くも戦闘モードになりそうですが、ケンカを仕掛けたいのではありません。
ちなみに、物申さず、「はい」と言う女性たちの多くは、言わないけれど、
「まったく男って何にもわかっていないんだから」
と心の中でちょっぴり上から目線だったりもするではありませんか(!)。
そんな「ちょっぴり上から目線」が、それとなく相手に伝わるのかどうか、反論しない女性に対してパートナーの男性が暴力的になることもあります。(もちろん、女性がおとなしい男性に暴力的になる、逆のケースもあります。)
「言う」か「言わない」かはともかく、私たちは、こんな他愛もない、つまらないことについてでも、まったく無自覚に「競争」している、ということがビックリだと思うんです。
「私の方が正しい」。
「私の方がわかっている」。
「私の方が優秀」。
「私の方が頑張っている」。
心のどこかにそう思いたい「私」がいるみたいです。
そして、ダーリンのちょっとした指摘、例えば、
「電気を消してこなければダメだ」
とか
「ほら、コーヒーを淹れて」
とか
「お腹すいた〜」
なんて、実に、実に、他愛もない一言に、
「私だって、洗濯物をたたんでいるんだからー」
ってリアクションしているんです。
「だって」って何でしょ?って笑えちゃいます。
素直に、
「はーい。今やるねー」
って言えばいいだけなのに。
たかが「電気」、たかが「コーヒー」、たかが「洗濯物」、
と思われますか?
でも、もし、これが、
「僕たちの生活の中で、あなたにもっとこういうところに愛を注いでほしいんだ」
というメッセージだとしたら、
そして、その答えが、
「私だって、私たちの生活のために、こんなところに愛を注いでいるのに」
だとしたら、実は、このコミュニケーション、もっと「意味深」ですよね。
ひょっとしたら、
「もっとこういう風に愛してほしい」
に対して
「私だってこう愛しているのに文句あるの?」
と返しているってことなのかもしれません。
まさか「愛し方」の戦い???
↑
これ、立派な「けんか」ではありませんか!
ささいなことですけれど、実は、やっちゃっていましたね。
私たちは、みんなそれぞれに「こう愛されたい」という想いがあります。
そして、自分が「愛されたい」ように人を愛します。
ですから、「愛し方」もみんな人それぞれのスタイルがあります。
私の「愛し方」とあなたの「愛し方」は違うかもしれません。
どっちの「愛し方」がホンモノか?
どっちの「愛し方」がスグレているか?
つい、そんな「競争」にひっかかると、
「あなたに愛されたい」
「あなたを愛したい」
そんな一番大事なメッセージを受け取りそびれてしまいそうです。
相手のちょっとした一言に、
素直に「はい」と言うことが、
まだ「犠牲」だと感じますか?
その「痛み」、そろそろ手放しませんか?
「愛し方」で「競争」するよりも、
もっと大切な「想い」を受け取るために。
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