毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
パートナーとの関係をよいものにしたいと思う時、夫が変わってくれるのを待っていると、おばあちゃんになってしまいます、という話をよくさせていただきます。
男性女性問わず、自分でない誰かを変えようというのは、そもそも無理なお話ですよね、にも関わらず、相手が変わらないから、私は幸せになることができないのだと決めてしまうと、私にはなす術がなくなってしまいます。
もちろん、おばあちゃんになってから、爆発的に幸せになるのも、素敵ですが、もっと早く幸せになってもいいんじゃないでしょうか。
夫のせいで、幸せになれない!!
あいつのせいで、私の人生がひどいものになっていると感じる時、それが身の危険を感じるものなら、すぐに荷物をまとめて安全な場所へ行かなければいけませんが、もう少し時間をかけられそうであれば、私が変わることにフォーカスしてみてもいいと思います。あの夫を変えるより、ずっと簡単です。
男性は、表情が乏しかったり、言葉が足りなかったりするため、周りから見ると、この人は、楽しいのだろうか、不機嫌なんだろうか、何も考えていないのだろうか・・とよくわからないことも多いものです。よくわからない時、私たちは、「きっとこうだろう」と思い当たることを膨らませます。
例えば、妻が、今日は忙しくって、いつもより夕食のおかずが少ない上、部屋も散らかったまま、実は掃除もしてないのよね、と思っていたとしましょう。
夫がこんなふうに不機嫌なのは、きっとそのせいよね。私に怒っているのよね。でも、仕方がないじゃない、疲れていたんだもの。私だって一生懸命やってるのよ。そんな顔しなくったっていいじゃない。
と妻が感じていたとしたら、
実際、夫がどんな心境なのかは、わかりません。会社で嫌なことがあったかもしれませんし、どこか具合が悪いのかもれません。ただそういう顔なだけで、頭は空っぽかもしれません。
喧嘩勃発?!
そんな状況で、
妻「そんな顔して責めないでよっ!」
と突然、怒り出したりしたら、例えば、ただそういう顔だった夫は、どうでしょう。
私たちは、自分で自分を責めている部分を赦すことができないと、誰かにも、そんな私を責めさせるようなことをしてしまったりします。もちろん、無意識にです。
夫「なんだよ、急に、何言ってんだよ!」
妻「どうせ私はダメなのよ。あなたはいつだってそうじゃない。」
夫「いつだってって何なんだよ!疲れてるのに、勘弁してくれよ。」
妻「私だって、がんばってるのに!」
夫「俺だって、がんばってるさ。自分ばっかりやってるような顔するなよ。」
こんなふうに、喧嘩に発展なんてこともあるかもしれません。しかも、こんなに会話が噛み合っていない喧嘩は、しているほうもすっきりしませんよね。焦点がぼやけてしまっているからです。
噛み合わない不機嫌を紐解く
まずは、
妻の中に、自分ができていないことに対して、自分を責めているところがあった。
ここが、ひとつポイントです。
これは、夫が妻を責める(実際は、責めていないのですけど)以前から、妻の中にあったものです。
先ほども書いたように、自分を責めている時、相手も自分を責めやすい状況を作りやすいのです。それが、私には相応しいと感じているから、その私にぴったりな相手の態度を引き起こすんですね。
妻の言葉は、自分を責めている上に、相手のことも責めていますが、どちらも自分を責めていることに変わりはありません。夫を責める私が、いいものだとは思いませんよね。おそらく「最低な女」くらいに思っているにちがいありません。
ですから、夫が妻の言葉に腹を立て、妻を責め始めると、妻の心の奥では、
「そうそうこれこれ、これが私にはぴったり」
としっくりくるような感覚になっているわけです。もちろん無意識です。妻もこんなことが起こっているなんて、夢にも思わないでしょう。
夫は、私をちっとも理解してくれない。不機嫌で、怒りっぽくて、私を責める人。
ということにしているのは、実は、私かもしれない、という視点が必要になってきます。
夫にとって重要なことって??
実は、この中に夫の本当の気持ちが入っていません。
もちろん、妻にとっては、私が諸悪の根源くらいに感じているわけですから、夫が私を赦す筈はないと信じていたりします。赦されるべきではないくらいの固い決意だったりすることもあります。ですから、夫が、本当のところどうなのか、知ろうとも、耳を貸そうともしないことも多いものです。
でも、夫が、
「おかず、少ないなんて、けしからん。」
「掃除してないなんて、妻として失格。」
なんて、言ったのでしょうか?
妻の売り言葉に買い言葉で、口走ったかもしれませんが、夫の真意ではないことが多いです。おかずの数が少ないことや、床にほこりがあるくらいのこと、どうだっていいんです。それより、夫にとって非常に重要なのは、妻が、機嫌よくしてるかどうかです。ハッピーにしてるかどうかです。
妻が自分ができていないと、自分を責めているのを見るのは、夫には辛いことです。ハッピーじゃない妻を前に、もれなく「俺のせいだ」と夫も自分を責め始めるでしょう。
言葉にして相手を責めるのも、引きこもって自分を責めるのも、心の中で起こっていることは同じです。
相手を変えるなんて、誰にもできないから
いつだって相手を変えることはできません。変えることはできないけれど、私の中に何が起きていて、夫が不機嫌にみえるのか、夫が私を責めるのか、を理解していくことはできます。
私が私を責めることを止めることができたら、私が私にOKを少しずつ出すことができたら、きっと状況は変化していくでしょう。
私は私で、がんばってるじゃない?
できてないところもあるけれど、できてるところもあるよね。
夫のこと、大事にしたいんだよね。
家族のためになりたいって、私、すごく思っているんだな。
そんなふうに、自分の中の美しい部分を思い出していったら、そんな私に対して、誰かに攻めさせるようなひどい状況をもたらそうとは思わないはずです。そんな優しい私にぴったりなものが、集まってくるはずです。
夫は、優しい妻を、優しく扱うのが自然です。
自分を大事だと思ってくれる妻を、大事にするにちがいありません。
相手や、あなたの周りの状況というのは、こうして変化していくのです。
誰をコントロールするのでもありません。ただ、あなたの中の美しい部分を思い出すだけです。
お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。
合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
池尾昌紀・千里による”カップルカウンセリング”もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
カップルカウンセリングの料金は、お一人で受けられるものと同じです。
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次週、9月5日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
もう9月なんですね。早いですね〜
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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