こんばんは。
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
女性のみなさんのご相談をうかがっていると、よく出るのが「男心がわかりません」という言葉です。
女性に比べ、男性は自分を表現することが苦手といわれますが、とくに日本の男性でコミュニケーションが上手な人は少ないように感じます。
なかでも理系男子にはその傾向が強いようです。学生時代に勉強と研究ばかりしていたからでしょうか、女性とふれあう機会が少なく、そもそも苦手意識を持っていることが多いようです。
で、なかなか上手にコミュニケーションができないので、女性から「なにを考えているのかわからない」などと言われてしまうのです。
コミュニケーションのうまいへたにかかわらず、太古の昔から、男性が女性に対して抱く気持ちのナンバーワンは、「なんとか彼女を喜ばせたい」です。
みなさんはアニメなどで観たことはないでしょうか。
お姫様が崖の上に咲く一輪の花を指し、「あの花が欲しい」と言うと、男どもはこぞって険しい崖を登りはじめる、というようなシーンを。
なぜ、あんな花が欲しいのかはわからずとも、ただ姫を喜ばせたくて、命をかけて登るわけです。
心理学的に見てみると、人間の行動動機としていちばん強いといわれるのが“自己重要性”といわれるものです。「自分はだれかの喜びになりたい」という気持ちが人をもっとも動かすものであるわけです。
そして、恋愛において、男性は自分の存在や自分がすることが「彼女の喜びであってほしい」と願っています。
こんなことを言うと女性のみなさんはびっくりされるのですが、ほとんどの男性は、女性が花を好きな気持ちを理解しておりません。
しかしながら、女性が喜ぶという理由のもとに、大量の花をプレゼントしたりするわけです。1本のバラでも喜んでくれるならば、50本のバラを贈れば、50本分喜んでくれるだろうと思うのです。
そして、こうした男心をいちばん傷つけるのが、女性が「喜ばない」、「いつも怒っている」、「ダメ出しばかりする」といった状況です。
自分が大好きな彼女の喜びになっていないと感じてしまうわけです。
こんなときの男性は、自分の存在を喜んでくれるだれかのもとに走ってしまうことも少なくありません。それは、業務スマイルが上手なキャバクラ嬢かもしれませんし、社会経験が少なく、小さなことでもウケてくれる若い後輩社員かもしれません。
とにかく、自分の存在や、自分がすることを喜びとして捉えてくれる人を求めているようなのです。
「女は愛嬌」という言葉がありますが、これの意味するところは、一緒にいる女性が多少なりとも愛想がよかったり、笑顔が多かったりすると、男性陣は安心できるといってもいいかもしれません。
女性の笑顔はすなわち男性にとって、「自分という存在が悪いものではない」と言ってもらっているようなものなのです。それで、いつも機嫌のいい人、笑顔の多い女性は人気があるようなのです。
私は女性のみなさんに、好くこんな話をします。
「あなたのパートナーは、あなたのことをとても愛したがっているということに気づいてくれますか? パートナーがあなたに送る愛情を拒絶したり、ブロックしたりしていませんか?」
たしかに、彼があなたにくれるプレゼントにろくなものはないかもしれません。たしかに、彼があなたのために準備したレストランは、センスがいい店ではなかったかもしれません。
ただ、なんとかあなたを喜ばせたいという気持ちはだれよりも強いわけです。
彼のセンスに関しては、今後、あなたの教育が必要なことは間違いありません。が、ともあれ、男と子どもはおだてて育てないと、すぐにいじけ、自信をなくす傾向が強いようなのです。
「どうすれば喜んでもらえるのかがわからない。教えてくれよ」という男性と、「なんでわからないのよ!」という女性というのは、男女のコミュニケーションの永遠の課題の一つです。
でも、「私に興味がないから、私の好きなものを彼はわかっていないんだわ」とは思わないでください。
どの男性にも、彼女を喜ばせたいという気持ちは十二分にあるのですが、まるで生まれてきた星が違うがごとく、女性が喜ぶことがまったく理解できないのです。
そんな彼に、「べつに、気を使わなくていいから‥‥」と言わないでくださいね。「じゃあ、これとこれをちょうだい!」と言ってあげれば、応用は効きませんが、彼は必ずそれをプレゼントしてくれるはずですから。
「ただ、あなたを喜ばせたくて」
これが、男性のあなたに向けた基本心理のようですよ。
いつもご愛読いただいていますこのブログが、無料の音声配信により、耳で聞いて学んでいただけるようになりました。
心理学講座音声配信サービス「きくまる」では毎月7のつく日に、無料音源を配信しておりますので、どうぞこちらでもお楽しみください
面談カウンセリングがとても取りにくい二人が「面談を受けたようなセルフセラピーが自宅でできるように」と作った商品はこちらです。