こんばんは。
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
ご相談いただいたのは、結婚7年目の奥さまからでした。
ご主人は自営業者で、とてもやさしく、なんの問題もない人だそうです。「ただ、もう昔のように、主人に情熱やロマンスを感じることができないんです‥‥」というのが彼女のご相談内容でした。
ご主人への愛情はどんどん冷めていっており、「このまま彼と結婚生活を続けているかぎり、私は今世、ロマンスというものをもつことはできないでしょう‥‥」と彼女。経済的に豊かなご主人との生活を捨てるのはもったいないけれど、このままでいてもなにも変わらないだろうと悩んでいらっしゃったわけです。
世の中には似たような問題を抱えるカップルは世の中にはたくさん存在します。そして、その多くのカップルは割り切って暮らしていらっしゃるようです。しかし、彼女にはどうしても割り切ることができなかったのです。
「なるほど、贅沢な暮らしを捨ててでも、ロマンスのほうをとりたいということですね」と私が言うと、「言われてみれば、そうなりますね」と彼女もうなずきました。
心理的に見ると、心はだれかを愛しているときは安らぎを感じ、問題意識をもちません。
そして、愛していないものに関しては、不快な感情を感じるものです。
つまり、なんらかの理由で奥さまがご主人の愛を疑うようになったり、ご主人への愛を止めてしまったりすると、「主人を愛していない私が、主人から愛されるわけがない」と考えるようになります。
そう考えるとこで、ますますご主人に愛情が向いていかなくなり、結果的に愛の交流は途絶えてしまうことが多いのです。
このような状況のご夫婦は日本全国に数えきれないほどいらっしゃると思いますが、このようなカップルでも、もう一度、ロマンスを取り戻すことは可能です。
そのために大事なのは、もう一度、感情のリスクを冒す意欲をもつことです。
感情のリスク
そうです
恋愛をしたり、ロマンスを手に入れるとき、私たちはいろいろな感情のリスクを冒しているものです。
たとえば、大好きな彼に告白するには、大きな勇気が必要ですよね。あるいは、ドキドキしながら初めてのデートに行ったり、プロポーズを受け入れてもらえるかでヤキモキしたり、大喧嘩したり、仲なおりしたり‥‥。
ロマンスがあるところ、必ず大きな感情の起伏があり、そこにはいつも「こんなことを言ってしまったら、嫌われてしまうのではないか?」という感情のリスクが伴うわけです。
しかし、安定的な結婚生活を送っていると、感情的なリスクはどんどん少なくなっていきます。刺激が少なくなる度合いだけ、感情の波も穏やかになり、情熱的なロマンスは減っていくわけです。
この奥さまの場合、ロマンスがないことによるいちばんの不満ななにかと探っていったところ、「だって、ロマンスがないと淋しいじゃない‥‥」と、どうやら淋しさの感情がキーになっているということがわかりました。
ご主人は誠実な人で、一生懸命、真面目に仕事をしているのですが、忙しすぎて、彼女との時間を十分にとることができないでいました。また、二人には子どもがいなかったので、どうしても奥さまの心は彼だけに向いていきます。
が、働き者で、浮気をするわけでもないご主人に「淋しい」などという不満をもつことはまったく許されないことだと彼女は考えていたようなのです。
さらに、もし、その淋しいという感情を感じることを自分に許してしまったとしたら、その下にある彼への不満や文句が吹き出してきそうな気もしていました。
そのため、その感情をずっとごまかしたり、がまんしたりしているうちに、ご主人への愛情も抑圧され、心の奥にうずもれてしまうようになっていたのです。
このようなパターンが生まれたのには、彼女の生い立ちも、多少、影響していました。商社マンである彼女のおとうさまも大変忙しい人で、憧れのパパではあったものの、十分にふれあうことができず、いつもがまんばかりしてきたらしいのです。
このときの彼女にとっての大きな気づきは、彼女のおとうさまもまた、彼女との時間が十分にもてずに淋しかったはずだ、それを、子どもだった自分はまったく理解できていなかった‥‥、ということでした。
さらに、彼女のご主人もまた、同じように淋しい思いを抱えていらっしゃるはずだ‥‥、ということも。
自立タイプの彼女にとって、淋しさという感情を感じたり、それを口に出して伝えるというのは、なぜか負けた気分になるというか、屈辱的なことといえました。
が、そこをあえてご主人にぶつけてみたところ、一つの奇跡が起きたのです。
ご主人は、奥さまがもうずっと前に自分への興味を失ってしまったと思っていました。が、彼女が自分を求めてくれたことで、まず、ご主人が奥さまへのロマンスを取り戻しはじめたのです。
どうやら、奥さまはご主人に対して、だいぶ悪い態度を取っていらっしゃったようです。自分ではそれにまったく気づいていらっしゃらなかったのですね。
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