こんばんは。
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
心理的な見方でいうと、私たちが「会社を辞めたい」と思っているとき、じつはほんとうにやめたいと思っているのは会社ではありません。
「パートナーと別れたい」と思っているとき、じつはほんとうに別れたいと思っているのはパートナーではありません。
‥‥などと言うと、「そんなことはないだろう」と思う人は多いことでしょうね。
あなたが「会社を辞めたい」と思うとき、あなたは会社でなにか不快な感情を感じているのではないでしょうか。その感情が耐えられないほどになると、そこから「逃避したい」と思いますよね。
よって、会社を辞めて、このいやな感情を感じないようにしようとするわけです。
同じように、「パートナーと別れたい」と思っているときも、あなたは彼(彼女)と一緒にいると不快だったり、ロマンスがないと感じたり、つまらないと感じたりしていることでしょう。
そして、「こんな感情を感じながら、この人と一生にやっていくことはできない」とか「ロマンスを感じられなくなったこの結婚にはもう終止符を打ちたい」などと思うわけですね。
だから、ほんとうに手を切りたいのはパートナーというよりは、その不快だったり、つまらなかったりする感情であるわけです。
考えてみれば、あなたが辞めた会社の仕事を天職のように感じ、充実した毎日を送り、一生を勤め上げる人だっているわけです。また、あなたの別れたパートナーと、末永くラブラブで過ごす人だっているかもしれませんよね。
その違いはなにかというと、その人はあなたとは感じる感情が違うのです。同じ会社なり人なりが、その人には素晴らしく感じられる一方で、あなたにはいやなものに感じられるわけです。
では、なぜ、あなたはそのように感じてしまうのでしょうか?
パートナーシップがうまくいっていないとき、私たちは自分を責めるか、パートナーを責めるかということばかりをしています。
そして、「パートナーがこんな言動をしたとき、なぜ、私はこのように感じてしまうんだろう?」と考える人はほとんどいません。
じつは感情というものは、あなたが人やものごとを「どう見るか」によって、「どう感じるか」もオートマチックに決まってきます。
したがって、感じる感情を変えてみたいと思うなら、あなたのものごとの”見方”や”考え方”を根本的にチェックしてみることが必要です。
たとえば、ケンカしているとき、あなたはパートナーの欠点や、してくれなかったことに対して不満をぶつけることでしょう。しかし、心の中ではじつは、「自分に足りないもの、欠けているものがあるから、こんな目に遭うのだ」と思っています。
心理学でいう”投影”の法則がここには作用しているわけです。
自分で自分を責めている度合いだけ、「パートナーからもきっと責められ、嫌われてしまう」と思ってしまうのですね。
それが恐いので、パートナーから攻撃される前に、防衛として、あなたのほうからパートナーを責めているのです。
以前、ある奥さまがクレジットカードで大量の買い物をしてしまい、ご主人に言えずにいました。が、いつまでも内緒にはしていることもできず、やがてご主人の知るところとなったのです。
そのとき、奥さまは「あなたがずっと仕事で忙しくて、私をほったらかしにするからこうなるのよ!」とご主人を攻撃したわけです。
こんなとき、よくあるパターンとしては、「なにを言ってる! それとおまえの買い物のしすぎとは関係ないだろう!」などとケンカが始まるのですが、このご主人はとても冷静な人で、奥さまに向かってこう言いました。
「きみが買った分ぐらい、リボ払いにすればちゃんと払える。うちの家計にはさほど影響はないよ。ということなら、”ごめん”ですむ話だろ」
そう言われ、奥さまは言葉につまってしまいました。昔から、奥さまはこの「ごめん」のひとことが言えなくて、開きなおったり、暴れたりしては、大事な人や友だちをたくさん失くしてきたのです。
奥さまはついつい買い物してしまう自分をものすごく責めていて、「こんな自分は、主人にもきっと嫌われてしまう」と思っていました。
ご主人のことを「自分を愛する人」ではなく、「自分を見捨て、傷つける人」にしてしまっていたのです。
ところが、ご主人のほうは「ごめん」ですませられることだと思っているわけで、彼女は戸惑ってしまったわけです。
そんな彼女にご主人は追い込みをかけました。
「ごめんは?」
「‥‥ごめんなさい」
「じゃあ、この話はこれで終わりね」
彼女は大声を上げて泣きはじめました。
その彼女をご主人はやさしく抱きしめ、その腕の中で彼女は1時間ほどワンワン泣いていたそうです。
「ごめん」ですむことは意外とあるものです。ところが、私たちはしばしばそのひとことが言えず、自分を責め、自分のまわりの人たちを責め、大事なものを失くしていってしまいます。
もう一度、言います。
ほとんどのことは、「ごめん」ですむようですよ。
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