木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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「俺の言うことが、間違っているか?」
「俺の言っていることが、常識だと思うけどどうだ?」
「君の言っていることは、理屈に合わないと思わないか?」
「君の言っていることは、ただのわがままなんじゃないかな?」
こんな感じで、とても正しいことを言う男性というのがいます。
(もちろん、女性もいますけどね)
彼らの言っていることは、正しく、そして常識的であったりします。
ですから、「俺のいうことが、間違っているか?」と聞かれると、「間違っていない」と答えるしかなくなります。
例えば、「10時に出発するて言っていたのだから、それまでに準備を整えて、10時に出発するのがあたりまえなんじゃないかな?」
「俺の言っていること、間違っているか?」
と、出かける準備をしていたけれど、10時少し前に友達から電話があって、その対応をしていたら、ほんの少しだけ10時を過ぎてしまったあなたに、彼が言ったとしたら・・・
「間違ってないよ。あなたが正しい」と答えることになりますね。
でも、女性側にも言い分ああります。
「確かに正しいよね。私も10時に出かけられるように準備していたよ。でも、友達から電話があるなんて、予想外のことなのだから、そんなに言わなくてもいいんじゃないかな」
「じゃ、俺が間違っているてこと?」
「いや・・・そうじゃなくて、予想外のことがあったから、少し時間が遅れただけであって、そんな言い方しなくてもいいかなと・・・」
「俺が間違ったこと言ってないよね?10時に出発するって約束してたよね?」
「そ・・・そうだけど・・・」
一度や二度そんなことがあったとしても、特に大きな問題にはなりませんし、「あなたが、正しいよ」と言ってあげられるのですが、いつもそんな感じで正しさを主張されると、「私がおかしいのね」「私は何でも間違うのよね」「私には、常識がないのかな」と、だんだん自信がなくなってきてしまいます。
彼は正しくはあるのだけれど、なんだか融通がきかない感じがするし、いつも私が間違っていることになるのは、気分がいいものではありません。
時がたつにつれて、窮屈になってくることもあるでしょうし、「どうせ、間違っているって言われるのだから、ちょっとくらい悪い子ちゃんになってもいいよね」ともなってきてしまいます。
正しさや、常識というのは、社会生活をおくるうえで、大切なものです。
でも、恋愛の中であまりに正しさや常識に、がんじがらめにされると、恋愛が楽しいものではなくなってしまいます。
少しくらい、ゆとりや、余裕があってもいいでしょうし、たまには羽目を外すことも、恋愛には大切です。
もしも、彼が正しさや常識にがんじがらめタイプなのだとしたら、もしかしたら彼は「正しくない自分が、大嫌いな人」なのかもしれません。
ですから、いつも「自分が正しい」ことを、一生懸命主張しているのかもしれないですね。
このタイプの彼には、「なんとなく」「適当に」「そんな気分だから」というのは、なかなか通用しないものです。
「俺の言っていること間違っているか?」と聞かれれば、「間違ってないよ」と、答えてあげることは必要ですが、だからと言って「私が間違っているのね」とは、思わなくてもいいですよ。
恋愛は、正しさや常識だけでは、なかなか成り立ちません。
一筋縄ではいかないでしょうが、彼がいくら正しさを主張したとしても、「正しいかどうか」よりも、「幸せかどうか」を、選択することを、おすすめします。
二人が幸せでいることが、恋愛には大切なのです。
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