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こんばんは。
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
恋愛に関するご相談を受けていると、疑い深い人というのが非常に多いことに気づきます。
そうした人たちは「彼の愛を疑ってしまって‥‥」とか「私に素敵なパートナーができる日が来るなんて信じられない‥‥」といった疑いをもってるわけですが、よくよく見ていくと、じつはいちばん大きな疑いは、自分自身に対してのものだったということが少なくありません。
「私には愛される価値があると思えない」と自分自身のことを疑っているわけです。
では、なぜ、そう思うのでしょうか。
それを探っていくと、必ず突き当たるのが“罪悪感”です。Image may be NSFW.
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罪悪感とは、「自分は悪い子だから、罰を受けるにふさわしい」という考え方です。
この考えを男女関係に映し出してしまうと、「こんな悪い人間の私が、素敵なパートナーに出会ったり、最高の恋愛や結婚をしたりすることができるわけがない」という思い込みが生じます。
そんな思い込みがあるにもかかわらず、魅力的なパートナーに出会ってしまうと、「そんなわけない!」と、パートナーの愛や、あなた自身が愛されるということを疑ってしまうのです。
この罪悪感という感情は、人間であるかぎり、だれもがもっています。
オーバーかもしれませんが、この罪悪感を癒すことこそが人生の目的といえるほど、罪悪感とは人間の根源的な問題といえるものなのです。
私たちの中にあるエゴは、この罪悪感を使って自分を責めつけます。
それがあまりにもひどいと苦しくて仕方がありませんので、こんどは人を責めるようになります。
つまり、罪悪感とは私たちの怒りの原因ともなる感情でもあるわけです。Image may be NSFW.
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「自分がこうなってしまったのは、親の育て方が悪かったからだ」とか、「自分が彼女をストーキングするのは、彼女が僕に冷たくするからだ」とか、ときには「ストーカーすることが悪いのではなく、美しすぎる彼女が悪いのだ」とか‥‥。罪悪感に苛まれているときは、自分を正当化するために、自分以上に悪いだれかが必要となってくるわけです。Image may be NSFW.
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しかし、自分を責めるにしても、人を責めるにしても、それはとても不快な感情を伴いますから、私たちはこの罪悪感をできるだけ抑圧し、感じないようにと努めます。
ところが、抑圧された感情というのは、自分以外のだれかに映し出されます。
心理学ではこれを“投影”といいますが、あなたが深層心理で自分を責めているとしたら、それは他の人に投影され、あなたはそのだれかを責めるようになるわけです。
そこで、心理学で必ず出てくるのが“許し”という考え方です。
これは「だれかを許しましょう」というものですが、あなたが人を許せるようになると、あなたは自分自身を責めることからも解放されます。
以前、私のもとを訪れたある女性のクライアントさんは、子どものころに両親の離婚によって父親と別れていました。
別れるとき、父親は彼女に「ママと別れることになった」、「パパはきみを手放すけれども、きみのパパであることに変わりはない」ということを伝えました。そして、その話をしたときの父親は、それは大きな罪悪感を抱えていたわけです。
感情は共鳴しますから、彼女は父親の感じている罪悪感を自分のものとして感じてしまいました。そして、こう言ったのです。「パパ、一生懸命、勉強する。お手伝いもいっぱいしていい子になるから、離婚しないで」。
もちろん、離婚は夫婦の問題であって、子どもである彼女にはなんの罪もありません。
しかし、罪悪感というフィルターを通して、彼女はまるで自分が悪い子であるせいで両親が離婚することになったように感じてしまったのです。
その後、彼女は成長し、恋愛をするような年ごろになるわけですが、恋人とうまくいかなかったり、別れがやってきたりするたびに、「きっと自分が悪かったのだ」とつねに思うようになっていました。
そんな彼女に、私はおとうさんに会いにいってみることを提案しました。
離婚の話を聞いたあのとき、自分を責めていたのはおとうさんであったわけですよね。
ところが、子どもだった彼女は自分が悪い子なので両親が離婚し、父親が去っていったのだと思い込みました。しかも、「おまえのせいで、俺たちは離婚するんだからなっ!」と父親に怒鳴られたような感覚さえもっていたのです。
もちろん、これはまったく事実と違いますよね。それを確かめにいってもらいたかったのです。
大人になった彼女が20年ぶりに会いにいくと、父親はものすごく喜んでくれました。そして、あの日、子どもである彼女に対し、「ひどい罪悪感を感じていたパパ」に彼女はあらためて出会うことができたのです。
彼女は、父親は自分に対して、なに一つ怒っていないという事実を受け入れるとともに、「自分はパパにとっての喜びなのだ」ということを知ることができました。Image may be NSFW.
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その後は、「私はパートナーにとっての喜びである」と思えるようにもなってきて、彼女の恋愛のパターンは劇的に変わっていったのです。Image may be NSFW.
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