
こんにちは
どうぞよろしくお願いします。
● 超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(その5)
● 超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(その5)
今日はどうしてパートナーとの間にそのような関係が生じるのかについてお話していきたいと思います。
前回の冒頭でこんなことを書きました。
「彼のように超自立的に生きるというのは、もう傷つかないように誰も当てにないで生きるということです。
その彼を好きになる、放っておけないというのは「傷ついた人を助けたい」という想いが強いのかもしれないんですね。」
ほとんどの人は目の前に「傷ついている人」がいたら助けたくなるものですよね。
ただ、自分の意志で助けたいと思っている場合もあれば、自分では気がついていない無意識的な部分で助けたいと思っている場合もあります。
ご存知の方も多いかもしれませんが、私たちの心は自覚できる意識が3~4%で無意識が96~97%だと言われています(諸説あって数字にはバラつきがありますが)。
だとすると、無意識的に「傷ついたパートナー」を選んでいる可能性もかなり高いのかもしれないんですね。
彼と出逢った最初からあからさまに傷ついていることが分かっていたのならともかく、たいていは「そんな部分があるとは知らずにつき合っていた」という人がほとんどでしょう。
それくらい私たちは、潜在的に「放っておけない、助けてあげたい」という思いを抱えていると、的確にそういった相手を見抜いてパートナーを選んでいるようです。
そんな「助けたい思いが強い女性」が「傷ついた超自立タイプの男性」と出逢うと、彼のために何でもしてあげたくなります。
あれこれ世話を焼いたり、一生懸命話を聞いてあげたり、時にはお金や体を差し出してしまうことも。
友だちや仕事や趣味も犠牲にしてでも、彼のために尽くしたくなってしまうんです。
彼の趣味や都合に合わせているうちに、いつの間にか自分を押し殺していたり、彼の機嫌に合わせてひたすら受け身になってしまうことも少なくないようです。
そんな女性とカウンセリングでお会いした時には、心も体力もすり減らして本当に疲れ切っている状態で来られるたくさんいます。
なにせ彼は超自立なので、そう簡単には手を差し伸べさせてくれません。
彼女側も普段は自立的に生きているかたも多いのですが。彼の傷ついている度合が強い分、自立度合も彼のほうが強くなり、どうしても振り回される依存側になってしまいます。
彼からメールの返信が来なくても、会ってもずっと無口でも、キレられても、跳ね除けられても、拒絶されても「彼を好きだから何とかしてあげたい」という思いは強くなるんですよね。
その時、彼女の心の中は「助けたかったのに、私には助けられなかった」という、無力感で埋め尽くされてしまいます。
この感情は酷い自己攻撃を生むので、彼女は自分で自分を痛めつけてもいることになります。
「私はなんて役立たずなんだろう」
「だから私には愛される価値なんてないんだわ」
こういった無価値感と呼ばれる感情もたくさん感じてしまうことになります。
彼と上手くいかなくなってお別れをした後、少し落ち着いて新しい恋をしようとしたら、次に出逢った彼もまた同じタイプだった。なんてことも経験してきたかもしれませんね。
それはどうしてかというと、この無価値感を強く感じていると自分に自信が持てなくなってしまうんです。
人に嫌われないように自分を隠したり、人に合わせてしまうことが当たり前になってしまいます。
パートナーに対してなら、なおさらそんな態度は強く出てくることは分かりますよね。
すると彼の気持ちを確認することはとても怖くなってしまうので、自分で勝手に彼の感情を読んでしまうことがあります。
「きっと彼はいつか私を嫌いになって、どこかへ行ってしまうんだわ」
と思いこんだり、逆に
「彼は私がいないとダメなの」
と決めつけてしまうことも良くあります。傷つくことが怖すぎて、自分の中で結論を出してしまうんですね。
また、自分の気持ちにすら決めつけをしてしまうこともあります。
不安なことがあっても、彼に怒られたくなくてストレートに伝えられずにイライラしたり、
彼の嫌なトコロが見えても、無理やり目をつぶって無かったことにしてしまったり。
いつの間にか感情を素直に表に出せなくなってしまうことが少なくないんですね。
すると、彼女の気持ちが彼にほとんど伝わらなくなります。彼から見ると彼女がどんな気持ちで何を考えているのか、ほとんど分からなくなります。
そうなると、今度は彼が彼女の気持ちを都合よく勝手に解釈するしかなくなるんですね。
本当は寂しくてつらいのに、嫌われたくなくて平気な振りをしてしまうと、彼から「君は一人でも大丈夫」と言われたり、
彼を大好きな気持ちがバレたら恥ずかしいから、強がって何とも思ってないような態度をとってしまうと、「割り切ったつきあいで良いよな」とセフレ扱いされてしまうこともありえます。
そこまでいかなくても、ついつい体やお金を差し出してしまうことがあるのは、
「私にできるのはこれくらいしかないから」
という無価値感のなせるワザと言えるでしょう。
「私にできるのはこれくらいしかないから」
という無価値感のなせるワザと言えるでしょう。
もし、いわゆる「都合の良い女」になってるかも?と思ったら、ちょっと立ち止まってこれまでを振り返ってみるといいかもしれません。
さて、こういった状態から、抜け出すためにはなにより自分の本当の気持ち、心の声を聴くことが大切です。
といっても今あなたが思っていることが真実とは言い切れません。なぜなら、私たちの感情はひと時も止まることなく変化しているからです。
その時その時の「今私がしたいこと、本当に欲しいモノ、大切にしたいことって何?」という、自分との対話を心がけることから始めてみましょう。
徐々に「私らしさ」に馴染めた分だけ、自分を大切にする感覚をつかめるはずです。
そして、その状態であらためて彼を思いやる時、今とは全く別レベルの信頼と親密感で彼との関係性を築くことができますよ。
今日は本来なら「癒着と親子関係」の話をしたかったのですが、そこまで辿りつけませんでした^^; 前段の心理状態は分かっていただけたかと思いますので、今日の内容を踏まえて次回を楽しみにお待ちください。
次回は本当にこの話をしますね。
(どうやらこのシリーズの年越しは確定ですね。まだまだ「甘えん坊の彼との恋愛」や「自立の女性の心理と魅力アップ術」など書きたい記事があるのですけど、いつになるやら・・・)
(どうやらこのシリーズの年越しは確定ですね。まだまだ「甘えん坊の彼との恋愛」や「自立の女性の心理と魅力アップ術」など書きたい記事があるのですけど、いつになるやら・・・)
それでは、今日がみなさんにとって素晴らしい日でありますように!
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
次回の登場は12月19日です!お楽しみに^^
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12月05日(土) 13時、16時、19時、- 12月08日(火) 13時、16時、19時、
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