こんばんは。
カウンセラーの平です。
世の中には、恋愛に関するハウツー本が山のように存在します。
そこに書いてあるハウツーのほとんどが一般論ですが、じつは恋愛において、一般論というのはまったくあてになりません。なぜなら、あなたとパートナーの関係は、一般的な関係ではなく、特定の関係であるからです。
あなたがパートナーとどのような恋愛関係を築くかは、あなたとパートナーそれぞれの個性や考え方によって変わります。
ひょっとして、あなたの彼は、クリスマスにお洒落なレストランに行ったり、人気のシティホテルに泊まったりということを嫌うタイプかもしれません。
そんな彼に対し、あなたが「みんな、クリスマスは二人でお洒落に過してるよ」などと主張しても、彼のあなたへの愛が深まることは期待できず、むしろ、「なら、おまえとはつきあわん!」などと言われてしまうこともあるでしょう。
私の知り合いにある学者さんの奥さまがいらっしゃいます。
ご主人は結婚した当初から、ヒマがあれば研究ばかり、お勉強ばかりという人で、家族との時間は晩ごはんを食べる30分間だけ。その後はすぐに書斎に戻り、なにやら難しい専門書を読んだりしているらしいのです。
客観的に見ると、多くの女性はこのような生活には耐えられないかもしれませんね。しかし、この奥さまはこうおっしゃいます。
「浮気する心配はまずないでしょ。真面目だし、悪い人ではないし、お給料はぜんぶ私が管理しているし、飲みにもいかないし‥‥。たまに高価な専門書でも買ってあげればキゲンよくやってくれるんですもの、なんの問題もないわ」
結婚前におつきあいしていたころには、それでもいろいろな不満はあったようです。しかし、「彼が研究以外のことに費やす時間、それはほとんど1日30分の晩ごはんの時間だけなのだけれど、そのすべてが私のものになっているのだから、そう考えれば文句はありません」というのが、現在の奥さまのご意見です。
これをいいとするか悪いとするかは、もちろん人によって変わってくるでしょう。こんな関係、とても耐えられないという人も少なくないはずです。が、ことこのご夫婦に関しては、この方法でなかよくやっているわけです。
最近は毎年のように、日本人でノーベル賞を獲る人が出ています。テレビで見るかぎり、どうも、ノーベル賞を受賞する人には前述のご主人のようなタイプが多く、その奥さまにも前述の奥さまのような人が多いように見受けられます。
冒頭でお話ししたとおり、一般論というのはどんなに素晴らしいものだとしても、あなたやパートナーが望むものとは違っているかもしれません。
恋愛において大切なことは、あなたという個性とパートナーという個性がぶつかりあい、その中で、二人だけのルールや価値観を作っていくということだと私は思っています。
それが上手にできる人は一般論に翻弄されることはなく、パートナーが変わったときには、当然のように、そのルールや価値観を変えていくことができます。
私どもではこのようなブログを通じ、みなさんにいろいろな恋愛の法則をご紹介しています。それらの内容もあなたとパートナーにうまく応用し、二人のオリジナルの法則を作っていただければと願っています。
それで思い出したのですが、ある奥さまはとても嫉妬深く、疑い深い人でした。カウンセラーとしても「だんなさんを信用してあげましょうよ」と言いたいところなのですが、このご夫婦が作り出したルールはまったく違うものでした。
ご主人が会社の同僚やお友だちと飲みにいったときは、必ず飲み屋さんから彼が奥さまに電話をし、一緒にいる同僚やお友だちと電話を替わるというものです。
このルールは、「ちょっと窮屈だけど‥‥。でも、女房が安心してくれるなら、そっちのほうがぜんぜんいいです」とご主人。また、奥さまが彼の同僚やお友だちとなかよくなれたり、「女房が心配しているから」と言うと2件目に誘われずにすんだりといったメリットもあるようです。
といっても、このご夫婦がそうしているからといって、「飲みにいったら、奥さんを安心させてあげるために飲み屋から電話しましょう」という恋愛の法則をオススメするわけではありません。カップルによっては、奥さまのほうから「そんなめんどくさいこと、よして!」と言われてしまうこともありますよね。
そう、すべての法則は、あなたとパートナーがどのような人なのかによって、さまざまに変化するものなのです。
心の力を使って、きょうこそ、書き換えてくださいね。
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