
こんにちは
どうぞよろしくお願いします。
● 超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(その2)
● 超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(その2)
前回の記事では
超自立タイプの彼との恋愛関係が深まり、距離感も近くなり、親密感が高まってきたところで…
彼から「距離を取ろう」と言われたり、急に連絡が取れなくなって、音信不通になることがある、というお話をしました。
それは、彼が過去に持っていた「依存心」のために、心や感情が傷ついたと感じていて、今度はそうならないように、感情を抑圧し、隠すことを覚えてきたからなんですね。
そして、傷つく恐れをごまかすために、自分は自立側にたって、人間関係の主導権を握り続けないといけないような強迫観念を持ってしまったことが、その理由です。
今日は、そんな彼の心理をさらに詳しく解説していきたいと思います。
彼とあなたの距離が近づくほど、お互いに相手への感情や親密感が高まりますよね。
その状況は、同時に彼にとっては隠してきた心の痛みや「依存心」も刺激されて、心の表面に浮上してくる感じがするんです。
一生懸命、二度と傷つかないために心の奥底にしまい込んで、抑圧してきたはずの感情が、恋愛という関係を通して再び心によみがえってしまうわけです。
これは抑圧の度合いが強い男性ほど、感情を抑えている自覚が少ない為、
「どうしてか分からないけど、彼女といると嫌な感じがしてくる・会いたくなくなる・逃げたくなる」
という感覚に襲われます。
さらには、誰にも見せたくないし触れられたくなくて、隠してきた痛みが表面に出てくるということは、
パートナーであるあなたにも気づかれてしまう、バレてしまうと感じるので、いっそう怖くなって逃げてしまうんですね。
パートナーであるあなたにも気づかれてしまう、バレてしまうと感じるので、いっそう怖くなって逃げてしまうんですね。
もちろん、彼は意識的にはそんなことを思ってはいませんよ。どちらかといえばこんな感じだと思います。
「どうせ僕は、仕事しか能がない、真面目だけがとりえだと思われてるんだろう…」
また依存心を切り捨てたことが、遊び人(プレイボーイ)タイプに出た男性なら、
「どうせ女は最初だけチヤホヤして、そのうち文句ばかり言うんだ…」
こんな気持ちでいますが、さらに心を掘り下げて本音に近づくと、
「誰も、僕のことは分かってくれるはずがない」
「僕のことなんか受けとめてくれないに決まっている」
「本当の僕を見せたら、相手の負担になるだけだ」
「だから、僕は誰にも本心を見せることはない!」
こんなことを感じていたりします。
子供時代に甘えが許されなかったり、依存的になって傷ついたことがある人や、初恋で大失恋をしている人ほどこんな感覚をもっているものなんですね。
ひと言で言えば「罪悪感」が心に重くのしかかっているからです。
私たちは子供時代に両親から、また過去の恋愛の中で「自分は愛されているんだ」という実感を感じられないと、
『自分がここに存在していいのか、分からなくなってしまう』のです。
私はこの家にいてイイの?両親にとって大切な存在なの?
パートナーの傍にいてイイの?迷惑じゃないかな?負担になってないかな?
パートナーの傍にいてイイの?迷惑じゃないかな?負担になってないかな?
私はここにいてイイの?
ということがとても気になってしまい、恋愛を楽しむことが難しくなってしまいます。
これは「自分の存在を自分で肯定できない」ということなのです。
罪悪感を強く抱えているほど、この感覚に支配されてしまうんですね。
罪悪感というのは、「自分はとても悪いことをして罪を犯したから、その罪を償うために、罰を受けなくてはならないんだ」という感覚です。
「自分が全部悪い」「自分が間違っている」「自分は存在してはいけない」「だから好きな人の傍にもいてはいけないんだ」と感じさせます。
大切な人の傍にいるほど、自らその場を去らないといけないと感じたり、去らないといけないような問題・アクシデントを起こしたりするようになります。
だとしたら、超自立の男性の恋愛がなかなか上手くいかないのは納得という感じがしますね。
こういった傾向のある男性は、上に書いたとおり、過去の心の痛みから感情を切り離し、心を引きこもらせているんです。
しかし、本人の取っている行動を良く見てみると、大切なはずの人から離れて、パートナーに寂しさや、無力感、拒絶された感じを与えてしまっています。
自分が受けた心の痛みを、今度はパートナーに感じさせてしまっていることに気づいてはいないんですね。
そこからは、彼の心の奥にこんな訴えが隠れているように考えられます。
「僕にはこんな痛みがあったんだ、そして今もその苦しみが消えてはいない。こうするしか分かってもらえないんだ…」
長い間ずっと隠してきた痛みを、表面的な(無意識的な)行動を通して暗示的にメッセージを送っているのです。
こういったタイプの彼とおつき合いをしている女性からの相談を受けることはとても多いのです。
そのなかでも多くのかたが言うことが、
「私が何かマズいことをして、彼が離れていったんでしょうか?」
という言葉なのですが、そうとは言い切れないことが今日の記事を読んで分かっていただけると思います。
彼の方に心理的な痛みが隠れていて、そこから炙り出されるような形で、表面的な行動として問題を起こしているわけです。
パートナーである彼女側だけに原因があるわけではないですし、かと言って彼だけの問題ではないのです。
パートナーシップの問題は、お互いがそれぞれ持ち寄っていると考えれば、50%ずつ責任があるはずですよね。
でも、私はカウンセリングでお話する中では、クライアントさんにもう一歩踏み込んだ向き合い方を提案することが多いのです。
それは、彼側も彼女側も100%ずつ責任があると捉えること。
つまり、今の状況になったのは自分の問題として意識することです。
つまり、今の状況になったのは自分の問題として意識することです。
彼には一言ではあらわせないような過去があるとして、あなたはどうでしたか?と聞いてみることは良くあるんです。
もしあなたが「彼も同じ超自立かも」「私も同じような状況だわ」と思ったら、
彼が好きすぎて、彼に傾いていた意識の軸を「私」に戻していくことから始めていきましょう。
もしあなたが「彼も同じ超自立かも」「私も同じような状況だわ」と思ったら、
彼が好きすぎて、彼に傾いていた意識の軸を「私」に戻していくことから始めていきましょう。
(※ただ気をつけて欲しいのは「私が悪いんだ」と、この捉え方を自分を責めるために使わないことです。自己嫌悪が強いと、つい否定的に考えてしまいがちですので、あえてそこにハマらないよう注意してみてくださいね。)
この続きは次回にお届けしますね。
それでは、今日がみなさんにとって素晴らしい日でありますように!
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
次回の登場は11月7日です!お楽しみに^^
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