みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
恋人に振り回されているようで、悪気はないのですが、「じつは自分のほうが振り回しているのかも?」なんていう場合があります。
たとえば、こんなケース。
* * *
私の彼は仕事が忙しい上に、マメではない人で。
なんだか私ばかりが好きなんじゃないかと思うようになりました。
電話もメールも、デートの約束も、いつも私ばかりが連絡しているんです。
本当に好きならば、彼から連絡くれるものじゃないですか?
だから、「しばらく距離をおきたい」って言ったんです。
距離をおけば、私の大切さにもっと気が付いてくれるんじゃないかと思って。
でも、彼は変わってくれませんでした。
彼は相変わらず連絡をくれないので、私のほうから毎日メールをしていました。
「もう別れた方がいいかな」って言ったんです。
そうしたら、彼は「キミは自分のことしか考えてないんだね」って。それ以来、電話もメールも返信がなくなりました。
連絡が取れなくなってみて、気がついたんです。
彼なりに、仕事が忙しいなかでも、私に合わせてくれていた部分があったんだなって。
私は自分に自信がもてなくて、彼の愛情を試すようなことをしてしまったみたい。
ようやく彼の大切さに気がついたのですが、もう遅いのでしょうか?
* * *
「距離をおこう」と言うからそっとしておいたのに、今度は「私の気持ちをわかってくれない」と怒りだしたり。自分から「もう別れたほうがいいよね」と言ってきたのに、「やはり別れたくない」なんて泣きだしたり。
彼にしたら、「わけわからん!」のです。
だから、「キミは自分のことしか考えていない」と言いたくなる。
でも、女性のみなさんにしたら、こういう気持ちが「なんとなくわかる」という人もいるんじゃないかな?
自分に自信がもてない分だけ、気持ちと言葉が裏腹になってしまう。
だから、「なんであんなこと言っちゃったんだろう?」なんてことはあると思うんです。
距離をおきたいとか、別れたいとか。もちろん、本心ではないんだけど。
そう告げた時に、「相手がどんな反応をするのかな?」なんてところに興味をもってしまうことだってあるかもしれません。
だって、私に愛情があるのならば、きっと動揺するだろうし、きっと引きとめるはず。
私のことを愛しているのならば、きっとそうしてくれるはず。
う~ん。
ドラマや少女漫画だとそうかもしれないんですが。
現実の恋愛はそんなふうにはいかない時があります。
とくに男性の心理というものは、女性が思うよりも傷つきやすい部分があるのです。
「今の僕では、彼女をしあわせにはできないってことだよね。」
残念ながら、そう感じさせる出来事になってしまうことだってあるぐらい。
どんな心理がそうさせているのかといえば、愛されることに自信がないのです。
だから、相手の反応によって、自分の存在価値をはかりたくなってしまうということです。
たとえば、ちょっとしたワークをしてみましょうか。
「あなたの長所と短所を書けるだけ書いてみてくださいね。今から3分ほどの時間を差し上げますので、書き出してみてくださいね。それでは、どうぞ!」
と言われたら、どうでしょうか?
短所をたくさん書いてから、長所を少しだけ書く人。短所を書いているうちに、長所を書く時間がなくなってしまう人。長所も短所も同じぐらいに書こうとする人。長所を書こうとするとペンが止まる人。スラスラと長所がいくつも書ける人。
あなたはどうでしたか?
これは、「いつも自分で自分のどこを見ているのか」というパターンを知るためのワークです。
・いつも自分のダメなところばかりを見ているのか?
・自分の良いところもちゃんと見ようとしているのか?
あなたの傾向が出やすいだろうと思うのです。
このワークを通してお伝えしたいのは、自分で自分の価値を認めてあげようとすることが大切だということ。
無価値であるという思いが強いほど、誰かに必要とされることで自分の価値を感じたくなり、つい相手の反応を試すような言動をしてしまうものです。
相手の反応で自分の価値をはからなくてもいられる女性になりましょう。
メールや電話の回数で愛をはかる人もいますが、それはとても不毛なことです。
そして、人の反応を見て不安を解消しなくてもいいように、自分で自分を受け止める強さをもてるようになっていきましょうね。
私はそんな女性達の応援をしたいと思っています。
ぜひご相談くださいね。