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怒りの感情について

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ラブ・カウンセリングのブログ-プロフィール-大門昌代

木曜日担当、カウンセリングサービス大門昌代 です。


木曜日「不倫と浮気」は大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。

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先日、東大阪市で講演させていただきました。
そこで、お話しさせていただいたことに、少しプラスした内容を、お届けしたいと思います。

講演で話をさせていただいたテーマは、『怒りの感情との付き合い方』でした。
講演では、『怒り』ということに焦点を絞ってお話しさせていただいたのですが、その怒りの理由は様々であるということが、前提でした。


今回は、パートナーに浮気されたときにわき起こる『怒り』に限定してお話しさせていただきますね。


浮気ということが起こったとき、浮気された側は、怒りを感じます。
これは、人間としてごくごく当然の反応で、怒りを感じることが悪いことではありません。
ですが、私達人間は、怒る自分というのを、どうも嫌ってしまいます。


『怒り』と言うと、どうも怒りを撒き散らす場面をイメージしてしまうからかもしれません。
怒りを撒き散らすというのは、怒りによって『あなたが悪い!』『腹が立つ!』と、怒りの対象となる人を、責め立てることです。
または、怒りの対象者ではない人に対しても、そのような気持ちを、ぶつけてしまうことでもあります。


怒りを撒き散らすと、人間関係が悪くなってしまいますから、あまり良くない部分もあるのですが、怒りを感じること自体が悪い訳ではありません。


特に、浮気をしたパートナーと、関係の修復を願っている場合は、怒りを撒き散らして、怒りをぶつけることは、関係修復に関してはマイナスになってしまう面も多いです。


ですから、『関係修復を願うのであれば、浮気した本人を責めてはいけません』と、お話しすることも多いです。


ですが、だからと言って、怒りを感じてはいけない訳ではありません。
腹が立っていいのです。


ただ、関係の修復を願うのであれば、怒りの表現方法は、考える必要があります。


私達人間は、様々な感情を感じて生きています。
感情には、良いも悪いもなく、ただ感じるものです。
ですが、怒りの感情というのは、他の多くの感情と違う部分が、ほんの少しだけあります。
それは、『怒り』は単体では、発生しないということです。


怒りは感情の蓋という表現をよくするのですが、蓋と言うぐらいですから、何かが出てこないように上に載せるものなのです。


怒りの下にある感情は、『愛して欲しい』『わかって欲しい』『助けて欲しい』という3種類です。
もしくは、3つが混ざり合っていると考えてもいいかもしれません。


『愛して欲しい』『わかって欲しい』『助けて欲しい』というのは、『欲しい』という言葉が表すように、欲求です。


『○○して欲しい』のに、満たされなかったとき、理解してもらえなかったとき、表現できなかったときに、怒りを感じます。


この『満たされなかったとき』『理解してもらえなかったとき』『表現できなかったとき』の中で、自分で何とかできる部分は、表現するということだけです。


『誰かが欲求を満たしてくれる』『誰かが理解してくれる』ことがあれば、先の二つの欲求は満たされます。
ですが、『表現する』という事に関しては、自分しか欲求を満たすことができません。


パートナーが浮気をしたと言う場合、相手に怒りを感じても、自分ができるのは、『表現する』ということだけです。
残念ながら、表現した結果、あなたの欲求を満たすか、あなたに理解を示すかは、相手が決めることです。


『悪いことをしたから、あなたが私の欲求を満たしなさい』と言っても、『あなたのせいで傷ついたのだから、あなたが私を理解しなさい』と言っても、それをするかどうかは、悔しいですが、浮気した側が決めることになるのです。

私達に、人を変える力はありません。
自分を変える力があるだけです。


ですから、怒りを感じたときも、変えられるのは、表現方法だけなのです。

ですが、表現方法を変えることができれば、相手が理解を示して、あなたの欲求を叶えようとしてくれることもあるのです。


ですから、怒りを感じたときは、その表現方法を、よく考え、よく練習する必要があります。


どのように怒りを表現するか?


相手を責めては、関係修復にマイナス面を残してしまいます。
ですから、相手を責めずに、自分が何に怒りを感じたのかを表現するのです。


怒りは感情の蓋ですから、腹が立っているときは、表現できていない別の感情が多く眠っています。


なぜ怒りを感じたのでしょうか?


パートナーが浮気したことで、何を感じたのでしょうか?


多くの方に、この質問をさせていただくと、少し考えた後に、『悲しかった』と言ってくれます。
ほとんどの人は、怒りたいのではなく、悲しいということを、伝えたいのです。


ですから、怒りを感じた時は、その悲しいという気持ちを上手に伝えるようにしましょう。


『私のことを愛してくれていないと思って悲しかった』

『嘘をつかれたことで、私の事を大切にしてくれていないと感じて悲しかった』

『私が今まで努力してきたことが、何も伝わっていないと感じて悲しかった』


自分が悲しいと感じている気持ちを、正直に伝えることができると、少し楽になります。
そこでつい、悲しい気持ちを感じているのは、あなたのせいだと言いたくなるのですが、それを言ってしまうと、本当に伝えたい『悲しい』という気持ちを伝わりにくくしてしまいます。


『あなたが悪い』『あなたのせいだ』それは、たとえ事実であったとしても、それを言われた側は、自分が責められていると感じてしまいますから、それ以後の言葉に対して、聞く耳を持たなくなってしまうのです。


ですから、相手の為ではなく、自分自身の気持ちを伝えるために、あえて『あなたが悪い』『あなたのせいだ』と言わないようにすることが、大切なのです。


『怒り』というのは、誰もが感じる感情です。
怒りを感じることは、ごくごく当たり前のことで、悪いことではありません。
ですが、本当に伝えたいことを伝えるために、その怒りの原因を、上手に伝える努力は、必要なのかもしれません。

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