2週に1回、池尾カウンセラーと記事を担当しております、小川のりこです。
今日は、皆さんご自身の本当の姿…本当の自分を見つめていくレッスンを、一緒にしていきたいと思います。
多くの方が自分を誤解している。
私はとてもよくこの言葉を書かせて頂いています。そして、実際のカウンセリングでも、お客様にお伝えすることも多いです。
そういう私も、実はとてもたくさん自分のことを誤解していた一人なんですけどね。
私たちは多かれ少なかれ、それぞれの環境を生きて来た中で、今日までいろんな傷を持ってしまっていると思います。そして、その傷があるがゆえ、私はこうなんだ・・・と考えざるを得なくなっているんですね。
たくさん経験して、喜びもちゃんとあるのだろうけど、傷つくこともやはりあって、たくさん悲しんで来て悩んで苦しんで。その痛みの分だけ、私たちはあまり自分のことを思いやることは出来ません。そういうことがあったのは、
自分が悪い子だから
自分には何か人と違う変なところがあるんだ
私は誰かをいつも不快にするんだ。
私の言葉で誰かがどこかで傷つくんだ。
などと思ってしまうからなんですね。
そうなると、そんな私がこれから平和に生きるためには、
こんなろくでもない自分の事なんかより、私と関わる相手のことを考えて行動しなければならない。
と自然と学んでしまうんです。そして気持ちの中にはいつも、
私なんか…。
という思いが潜んでいます。この言葉の中には、自分に対する否定的な評価がたくさん隠れています。だからこの隠れている否定せざるを得ない私を外に出すわけには行きません。なので、人と関わる場合、その自分を隠し、別の自分で生きようとするの。
別の自分とは、人に不快に思われないように、人に気を遣いながら、本当の自分を(隠している自分)外に決して出さないようにしている自分のことです。
そんなことをする必要はないんですけどね、本当は。人に不快に思われない…という考え方がそもそも自分の誤解なのですから。でもそれが誤解と自分で思えないからつい、こうして”人に嫌われない私仮面”を作ってしまうの。
ちょっと想像してみて下さいね。
あなたの前に誰かいます。それは、会社の仲間でも、友人でも好きな人でも構いません。そしてあなたはその人の前に立っているの。
でもそこに立っている自分というのは、本当の自分を隠しながら、一生懸命気を遣っている自分です。
で。
今度はあなたが今立っている後ろの方を少し感じて欲しいのね。
あなたの後ろにいつもいるのは、あなたの本当の自分。
気を遣わなきゃ、私は出て行っちゃダメだ。ここに隠れていないと…っていつも思って隠れている本当の私です。
あなたはそんな本当の自分をいつもどう扱っていると思う?
人に見せないようにしている、見つからないようにしているよね。
でもね。それは人にだけじゃないの。
自分も見ないようにしているんです。
自分も隠れている自分のことをちゃんと見ていないのね。人に見せないし自分も本当の自分に知らん顔して、見ようとしていないんです。
あなたの後ろに隠れて身を潜めている本当のあなたは、どんな顔していると思う?
元気でいつも笑っている…なんてことないよね。本当のあなたはいつも必死だと思います。
絶対出ちゃダメ。出しちゃダメ。
私は私を見せちゃダメ。
そうやってあなたの本音をいっぱい抱えた本当の自分がそこにいるの。いつもいつも悲しい顔をして、いつもいつも寂しそうに。
悲しくて寂しいのは、誰にもそこを見てもらえないから? 理解してもらえないと思っているから?
実はそれよりももっと悲しいことがあるよ。大事なことがあるよ。
それは、
あなた自身にそんな自分を見てもらえないことです。そんな自分を認めてもらえないことなの。
自分を隠しているというのは、見せられないから。だから自分も当然本当の私を見ようとしないの。
そこにいるのは、そんなに悪い私?
誰かを故意に傷つけてる?
誰かを悪意で騙している?
いつもいつも人に迷惑になるようなことを考えてますか?
そんなことまずないでしょう?
なのに、なぜ隠そうとしなきゃいけない子になっているんでしょうね。
実はね。
あなたが隠さなきゃいけないほどの自分だと思ってしまったのは、あなた自身に問題があったからではありません。
あなたの周りにいた余裕がない人たちの苦しみを、あなたが受け取ってしまわざるを得なかったからです。
あなた自身が、自分が受け取らないといけないと思ったのかもしれません。
でもそれは、
ものすごく大きな大きな”優しさ”という愛情ではないでしょうか。
余裕がない状態の人たちは、自分の痛みや苦しみを受け取ってもらえたんだ・・・なんて、その場ではきっと考えられません。こころの何処かでそういうことに気づいていたとしても、しんどすぎて、きっと見て見ぬふりをしてしまうことが多いと思います。
何年か経って、そのことに気づいたとしても、相手に言葉にして感謝したり謝罪したりする勇気はないと思います。
だから自分が間違っている、自分が悪いのだ…と思ったままの場合が多いんです。そしてそれが自分の評価を低くして、自分を誤解しちゃうのね。
しかもそういった傷というのは、今よりももっと何も知らない時に経験すること。だから、自分よりも年上だったり、経験があったり、力や知識があったりすると、相手の言い分の方が正しいと思っちゃうものです。
本当の自分を隠さなきゃと思っている人こそ、大きな愛情のために、傷ついて来てしまった人です。
誰かに嫌われるような私を持っている人ではありません。
今日はね。
少しだけ後ろに隠れている自分を見てあげて欲しいんです。上手に出来なくても構いません。こういう経験もほとんどすることがないだろうから、自分の想像できる範囲で試してみて下さいね。
ちょっと目をつぶって深呼吸してみて下さいね。
ゆっくりと今、自分の後ろに隠れている自分を感じてみて。
彼女はあなたのすぐそばにくっついてる?
それともあなたの後ろでいつも小さくうずくまってる?
もしかしたら、そばじゃなく、随分後ろの方にいる?
そして、一度彼女の方を体全部で振り返ってあげて。顔だけを後ろに向けるのでなく、くるりとゆっくり振り返ってあげて欲しいの。あなたがいつも隠さなきゃと思っている自分ですから、振り返って見てあげることはほとんどなかったと思います。あなたが振り返るとどんな反応するだろうね。どんな顔した?
びっくりする?
更に顔を隠す?
泣いてる? 怒ってる?
それはあなた自身だから、ただその子を見て気づいてあげて欲しいの。
ああ、こんな顔していつも後ろに隠れているんだなって。そして同時にその子を隠そうとしているのも自分なんだなって。
どんな自分がそこにいようと、それはあなた自身。あなたが隠そうとしている自分自身です。いつもは必死で隠そうとしているのかもしれないけれど、今日はちゃんと見てあげて。
もしこれが自分でなかったら、誰かが「こんな私は隠れなきゃいけないの。このままで堂々と人と関わったらダメなの。」って悲しい顔していたら、あなたならどうする?
こういう場合、あなたのような方は、決して冷たい態度には出ないでしょう?
同じように自分を見てあげて下さい。
今日は他人ではなく自分を見てあげて。
とても大きな愛情で、誰かを助けるために、その誰かの悲しみを、傷や痛みをそのまま受け取ってしまったゆえに、自分を大きく誤解してしまった、自分自身をです。
今ちゃんと出来なくても構わないの。
本当の自分を出せないという気持ちが少しでもあって、時にそれがしんどくなってしまうなら、時々、こうやって隠そうとしている自分自身を見つめてあげる時間を取ってください。
まだまだ隠しちゃうかもしれないけれど、そのまま放置せず、時々はあなたが声をかけて、振り返ってあげて欲しい。
それが、自己受容 です。
自己受容が、自分に勇気や元気を与え、あなたの自信に変えていくんです。そして、あなた自身を見失うことなく、本来の自分を取り戻すことが出来ます。
あなたがあなたを傷つけ、自己評価を低くすることが少しずつ消えて行くと思います。
この記事が、皆さんのこれからの毎日を、少しでも楽にしてくれる小さな手助けのひとつになれば幸いです。
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