Quantcast
Channel: 恋愛テクニック
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4744

葛藤し続ける目的

$
0
0


恋愛テクニック-大塚統子

 こんばんは。カウンセリングサービス大塚統子 です。


 木曜日に大門昌代大野愛子 とともに「不倫と浮気」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。

*☆*:;;;:*☆*:;;;:


 この人に決めていいのか、この人じゃダメなのか、迷ってしまう。
 腹をくくって付き合い続けるべきか、思い切って別れるべきか。
 Tさんも好きだし、Sさんも好き。どちらか一方を選べない。


 二つの選択肢の間での葛藤。恋愛に限らず、仕事や人生の岐路で経験しない人はいないと言っていいのではないでしょうか。


 葛藤そのものは、熟慮・選択の経験、自分自身の決断に責任を持つ経験など、乗り越えた時には素晴らしい経験となるものです。葛藤することは悪いことではありません。しかし、長期に葛藤をし続けると、同じところをぐるぐる思考して疲弊・消耗してしまい、出口の見えない迷路にはまったような感覚をもたらし、人生が停滞してしまいます。


 心理的な側面から見ると、「葛藤し続ける目的は、前に進まないこと。」と言われています。葛藤している状態を客観視すると、AとBとの間で葛藤している間は、AとBとで綱引きをしているようなものです。結果、立ち位置はほぼその場所に固定され、そこから別の場所へは動かなくて済むわけです。


 仮に、仕事などで、しなければいけないことが複数あって、常に心が追い立てられているように感じているような状況があったとします。心が複数の方向に分散していて、集中できないなどといった場合も、ある意味葛藤が存在していると思われます。極端な表現になってしまいますが、心理的には「ひとつのことに集中しないことに集中している状態」と言い換えることもできるのでしょう。


 頭では「どちらかに決めないといけない(集中しないといけない)。」と明確に考えているのですが、心では思考よりもはるかに強大な力で「どちらにも決めたくない(集中したくない)。」と感じているようです。その理由を追及していけば、個々人で様々な理由が出てきます。


 ここではそれらを扱うことをしませんが、まず、「私は今決めたくないんだなあ。」とか「私はこれらを決められない状態にあるんだなあ。」と、受け容れてみるのも一つのチャレンジになるのではないでしょうか。土台のないところに建物を建てても、すぐに崩れてしまいます。「決めたくない」というはっきりとした部分があるのならば、そこを土台に出発する方が適切なのかもしれません。


 なお、念のため書き添えておきますが、「私はどうして決められないんだろう。」などと、ご自身を責めることはしないであげてくださいね。自分を責めていると自由な決断がしにくくなりますし、責めている間は決断から遠のいてしまいます。


 わたしたちがAかBかで決められないとき、実は葛藤する双方に答えはないのかもしれません。どちらにも、心が納得する決め手が欠けているのでしょう。残念ながら、今の自分が考えつくところには答えはないのかもしれません。


 そんな時は、視点の転換をしてみるのも、ひとつの方法かと思います。AかBかというのを一度横に置いてみましょう。そして、今ある葛藤を抜けた先にあるものを想像してみてはいかがでしょうか。


 もし、恋愛でうまくいかないと葛藤しているのならば、幸せな恋愛をしている自分を思い描いてみましょう。実際にできるかどうかとか、どうやってしたらいいのかとか、それらもとりあえず横に置いておいてくださいね。まずはただ、幸せになった自分をイメージして、そこで感じるものを心に充分味わわせてみましょう。


 幸せになったあなた。思い浮かぶのは、どんな光景でしょうか。いつの季節でしょうか。どんな場所にいますか。周りには何が見えるでしょうか。あなたの隣にいる人は、どんな人でしょうか。もしかしたら、顔ははっきりとは見えないかもしれません。ただ隣にいる人の雰囲気を感じてみましょう。どんな感じのする人でしょうか。そして、その人といるとき、あなたはどんな気持ちを感じていますか。


 そして、幸せにたどり着いたあなた自身が、今のあなたを導いてくれるとしたら。あなたに必要なことは何で、こだわる必要がなくなるものは何でしょう。それが、あなたの心が望んでいる答えなのかもしれませんね。もしかしたら、AとB以外の「第三の選択肢」があるのかもしれません。


 抽象的なイメージを並べてみましたが、うまくイメージできなくても何の問題もありません。簡単に要約すると、葛藤にとらわれて見えなくなっている「本当に進みたい方向(なりたい自分)」を再認識してみてはどうでしょうか、ということです。本当に進みたい方向に行けるならば、葛藤していたAとBのどちらを選んだとしても、心は納得するのではないかと思います。


 「葛藤し続ける目的は、前に進まないこと」なのだとしたら、大切なのは、「葛藤を使って、本来望む方向に進むための歩みを止めないこと」なのかもしれませんね。


*☆*:;;;:*☆*:;;;:

ベル 携帯サイト 携帯オトナの片想いセラピー ” 携帯


オトナの片想いセラピーでは、片想い中のあなた・片想い体質のあなたに、
対処法&処方箋をお届けしています。

春は出会いの季節いちご 素敵な恋をしてみませんか恋の矢

*☆*:;;;:*☆*:;;;:

>>>大塚統子のプロフィール  ←twitterで毎日つぶやいてます!

◆カウンセリングをうけるには?   ◆会場案内


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4744

Trending Articles