こんばんは。カウンセリングサービスの大塚統子です。
木曜日に大門昌代・大野愛子とともに「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。
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「いつかは終わらせなきゃ。」と思っていた不倫の恋を清算した後、モヤモヤするイカリに悩まされて…というご相談をいただきます。
1.「アイツが許せない!」とイカリ爆発
別れた後、偶然目にしたアイツ(あるいは、アイツのパートナー)のSNSへの書き込み。二人でイベントに参加したとか、仲良くデートしたとか、子供を中心にほのぼのしている写真とか。見たくないものを見てしまうことがあります。
「なんでこのタイミングで?」というくらいタイミングの悪い時に目について、非常に大きなショックをうけることが多いようです。
で、こんなふうに思ったりします。
「こっちはやっとの思いで別れて、傷も癒えていないのに。なんて能天気な!無神経すぎる! 」とか。「私はアイツと過ごして時間を浪費して、何も残っていないというのに。アイツは何も失わず、のうのうと幸せに暮らしている。許せない!」とか。
イカリが大きくなると、「奥さんにばらして、アイツの平和を壊してやりたい。」「会社に言いつけて、アイツのしたことをみんなに知らせてやりたい。」などと復讐心がむくむくと湧き上がってくることもあるでしょう。
2.憎むという愛し方
好き合っていた度合いだけ、信頼し合っていた度合いだけ、別れた後に驚くようなことがあると、ものすごく裏切られたようにショックを感じます。そのショックの衝撃が、かつては愛だったものを憎しみに激変させてしまうようです。
愛の対極にあるものは、憎しみではありません。愛の対極は無関心だと言われています。
アイツを憎悪している状態は、愛が憎しみに形を変えて、まだアイツを気にかけている状態でしょう。憎んでいる間は、心にアイツが存在するスペースを残しておけるのかもしれません。
好きだったから、大事に思っていたから、アイツのためにがんばったから、アイツのことを思って我慢したから、その分イカリになっているのではないでしょうか。
愛が愛で伝わらないから、愛が愛で返ってこないから、憎むしかなくなっているのではないでしょうか。
「アイツを思い出してはイカリがふつふつする。忘れられたら楽だろうけれど。」「アイツのことがどうでもよくなれば、このイカリから離れられるのに。」と思うなら、イカリも含めた感情の解放をしてみましょう。
感情の解放といっても、アイツに直接イカリをぶつけることや、復讐を成し遂げることはお勧めしません。それをすると一時的にスッキリするかもしれませんが、後々「あんなことをしてしまった。」と自分を責める原因になりかねないからです。
3. 怒りたくなんかない。本当は…。
例えば。
本当は「ずっと私のことを好きでいてほしかった。」という気持ちが裏切られたように感じていないでしょうか。
「嫌い合って別れたわけじゃないから、私がアイツを思うように、アイツにも私のことを思っていてほしかった。アイツにとって私の存在は何だったのだろう。そんなに簡単に消せるくらいの気持ちしかアイツにはなかったのだろうか。私は無理や我慢をしてでも一緒にいようとがんばってきた。私はアイツが好きだったのに。こんなに心が乱れるほど大好きだったのに…。」
愛されていなかったように思う悲しさ、信じていた愛が跡形もなく消えていくようなさみしさなど、感じるのが辛すぎる気持ちが扱いきれなくなっていないでしょうか。私達は心を守るために、辛い気持ちをイカリで覆い隠そうとすることがあります。
悔しいけれど、悲しいけれど、お別れするしかなかったのだとしたら。アイツへの腹立ちをどうするかは一旦保留して、まずは自分の本当の気持ちを感じてあげてはいかがでしょう。
一生懸命誰かを愛した自分のために涙を流せたら、心の中で何かが動き出すのかもしれませんね。
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