みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス
の大野愛子
です。
木曜日は、「不倫と浮気」をテーマにしまして、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
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時期的には、お付き合いが落ち着いてきた頃。
状況で言えば、彼は仕事が忙しく、わたしはさみしい思いをしていた頃。
「わたしばかりが彼を好きで、彼はわたしのことなんて構ってもくれない」って、思っていたんですよね。
仕事>遊び>睡眠時間>わたし
彼の優先順位って、上記のような感じだと思っていたんです。
睡眠時間という項目が入っているのは、わたしがさみしくて泣いたりすると、「俺、忙しくて寝てないんだよね。勘弁してくれよ!」と、よく言われていたからです。
「わたしより、睡眠時間なのね」と、思い込んでいました。いえ、そう彼に言ったような気もします。
(似たようなこと言われたことあるよ、という男性読者の皆様。グサッときたらごめんなさいね・・。)
「わたしって、重い女?」「彼にとって、迷惑な存在?」「このままだと嫌われるかも。」当時のわたしは、そう思っていたんですよね。
そう思うぐらいですから、さんざん彼を責め、彼の前で泣いたわけなんですが・・・。
その後のわたしがとった態度は、どんなものだったでしょうか?
みなさんだったら、どうするでしょうか?
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ワガママも言わないかわりに、極力自分から連絡を取らなくなりました。
彼の仕事の合間に5分ほどの短い電話があるのを、ひたすら待つ。
そう、わたしは、「待つオンナ」になったんですよね。
「なかなか会えない上に、電話が5分って、どういうことよ?」
腹が立つのだけれども、グッとこらえておりました。彼に嫌われたくない一心、それだけで。
「なぜ仕事中に」「なぜ5分だけ」の電話を彼がかけてきたのかは、わかりません。でもいつも、そういう感じだったんですよね。
今思えば、あの彼も罪悪感たっぷりだったと思うんです。
「責められるんじゃないか?」「また泣かれるんじゃないか?」「忙しくて、ごめんね」とか。
短い時間で切り上げたくなるのも、わからなくもないなぁと思うんですよね。
似たようなことって、みなさんの身近にもあるかもしれませんね。
女性側からだと、「これからのことや、今抱えている悩みとか。彼に相談したいのだけれども、面倒って思われそう。」
男性側からだと、「聞くつもりはあるんですけどね、こっちも大変で。だから彼女に泣かれると、どうも困るんですよね。」とか。
お互いがこんなふうに思っている時って、「こう着状態」なんですよね。
こう着状態というのは、行き詰まっている(先に進めない)ということ。
こういう時に起こりがちなのは、「我慢大会」か「不満の言い合い合戦」なんですよね。どっちに転ぶのかは、ふたりの関係性や状況によるのでしょう。
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そして、ここから今日の本題に入っていきます。
「ずっと待ち続けていませんか?」ということです。
待つのは、必ずしも女性側とは限らないのですが、どんなにさみしくても自分から連絡出来なくなったり。連絡出来ないから、自分の気持ちを全部隠すようになったり。隠しているから、どんどん苦しくなったり。
待つことに慣れると、現状維持で精一杯になるんですよね。
何か少しでも動いてしまうと、「彼が自分から離れてしまうかも?取り返しのつかないぐらい彼を責めてしまうかも?」って、思うのです。
そうなるぐらいなら、動かない。
わたし達は、あえて「動かないこと」を選ぶこともあるんです。
※例えば、不倫関係。
待つことがあたり前になると、「これから先の自分」を決められないから動けない。あいまいな関係が長く続くのは、こんな時かもしれません。
わたしは、「俺、忙しくて寝てないんだよね。勘弁してくれよ!」というひと言から、待つオンナになったわけですが。「わたしの話を聞いてくれないのは彼」「向き合ってくれないのは彼」と思っていました。
ですが、わたしも自分の気持ちを隠したことにより、「彼もわたしも、お互いに向き合えない」という問題になったわけです。わたしもまた、彼から一歩も二歩も距離をとったのですから。
お付き合いが慣れてきたり、長くなってくると、恋人同士といえども、「甘え」って出てくるものですよね?
言わなくても分かって欲しい。察して欲しい。今は、そっとしておいて欲しい。
言葉で表現すること、相手に誠実に伝えようとすること。
相手を心から理解しようとすること、ただひたすらに相手の言葉に耳を傾けようとすること。
ついつい、おざなりになりがちなのかもしれません。
それはすごく、根気や誠実さが必要とされることだと思うんですね。
時には、相手の価値観を尊重し相手のペースに合わせることも求められるのでしょう。
動けないなぁと思う時は、自分の心に耳を傾け、相手の声に耳を傾ける時期だと言えそうです。
※不倫であれば。
どうしてこの状況が必要であったのか、何を求めているからなのか、自分と向き合える時期だと思います。
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この「こう着状態」にある時は、後からふり返ってみれば「自分を成長させることが出来る時期」になっていることも多いんですよね。
自分を変えたい、自分を成長させたい、と思うからこそ、この時期にカウンセリングを受けに訪れて下さる方も多いわけです。
問題を解決しようとする時には、「相手を変えようとするのではなく、まず自分が変わること」と、言われています。
それは、相手が態度を変えてくれる事を待つよりも、自分が変わる(成長する)ことで、結果的に相手も変わっていくからなんですね。
「そんなに簡単じゃないわ」という気持ちが出るのも当然なんです。
もし、ネガティブな感情があるのであれば、まずはそれを見つけて癒していくことも大切なのだと思います。そんな時には、わたし達に心の声を聞かせて頂ければと思います。
最後に。
わたしの恋の結末なんですが、結果だけをお伝えすれば、お別れを迎えたのでした。
あの彼の「5分だけの電話」なんですけれど、今ならなんとなく、わかるような気がするんですよね。
「彼はホッとしたかっただけなんだろうなぁ」って。
わたしを成長させてくれた恋であったことは、間違いないようです。
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◆大野愛子のプロフィール
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おなじみの根本裕幸、村本明嬉子を筆頭に、秋葉秀海、浅野寿和、嶽きよみ
大野愛子が執筆をしております。みなさまの恋のお役に立てれば幸いです。
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